猫と暮らす幸せ

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  猫が寝ている。
  外は風が強く吹いているけど、部屋の中でのほほんとひなたぼっこ。幸せそう。

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 羨ましい。

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  伸びて、またそのまま寝た。

  太陽に十分と暖められた猫の腹とか背中に顔を埋めるのが、私の至福です^_^
  そう。私は妖怪「猫吸い」

  猫あったか〜い

  プールサイドでくつろぐ美女のようだぜ。

  寝息と、呼吸で上下する腹に顔を埋める歓び。
  あったか〜
  

「行人」を読んだ。

  「行人」夏目漱石岩波文庫


  …実は、インフルエンザ・タイプBで闘病中である。
  水曜午後から喉の不調があり、木曜日には別人のような声音になり、金曜日にはお客様から「インフルじゃないの?」と指摘された。土曜日に病院に行き、インフルエンザウィルスを確認。
  三連休も倒れていた、、、
  
 熱はそこまで上がらないのだけど、背中が痛いのが辛い。頭痛がヒドイ。喉がガラガラ。食欲がなくなる。吐き気&下痢。寝すぎて寝れず、退屈で死にそう。舌が白くて怖い(体調が悪いと白くなる)
  もう、真っ白なのーーーーーー!!!
  怖いーーーーーー!!!



  今日は頭痛が治まったので、夏目漱石の「行人」を読みはじめてみた。


  教科書に載っている「こころ」を読んで、「失恋ぐらいで自殺しなくてもいいのにー」という感想を持つ人がいるけど、そういうノリの人は、そもそも本を読まなくてもいいと思う。

  本を読むような人たちは、「行人」は読んでみる価値はあると思うなぁ。

  小説、かくあるべき。
  いいと思います。

  あらすじ。
  主人公の長野一郎は、学者で真面目である。妻と娘があり、父、母、弟、妹、と暮らしている。
  彼は真面目な性格なので曖昧に誤魔化したり、役目を演じたり、臨機応変に態度を変えたりできない。そして頭脳明晰な為に、家族を盲目的に信じることができない。
  神経質で頑固、偏屈者として孤立していく、、、。
  
  「死ぬか、気が違うか、そうでなければ宗教に入るか。僕の前途にはこの三つのものしかない」
 どこまでも自分の論理から抜けられない一郎は、思いつめて↑こんなことまで言ってしまう。
  
  賢いだけではこうはならない。
  自分をしっかりと持っているからこうなるんだろうな。賢くても周りと同調して自我の薄い人なら幸せになれるんだって気がします。

  そして一郎は、自分は研究者であって実践者になれないと言う。例えば幸福とはどんなものか、恋愛とはどんなものか、自分なりに懸命に考えたのだと思う。けれど、妻や家族を相手に実践できなかったのだと思う。
  哀れ…。
  
  行人というタイトルがまた…。
  なんとなく冷徹に響きます。

  …通行人とか旅行者とか、、、孤独ですよね。

  真実を探求せずにはいられない、そんな不器用で孤独な旅人たちは、この現代社会にも多く存在している気がします。
  
  そして私自身はこのラストを読んで、わりと希望的な一郎の未来を想像しました^_^
  一郎は気違いにもならないだろうし、宗教にのめり込んだりもしないだろう。

  長い手紙の締め括りが物語のラストになるのですけど、この手紙の書き手の友人Hは、愛情深い。
  どうしてこの長い手紙を書いているか。彼を心配し、彼の家族を思いやり、自分には見せるけど家族には見せないであろう一面を忠実に伝えることによって安心してもらおうという一念である。
  旅の行程、二人で討論したこと、不安定な心情の吐露、病的で特異な感情。今、どんな風なのか。
  伝えようとすることは正に誠意であって愛情なんだろうなぁ、と私には感じられる。

  最悪な体調で読んだ、重い物語でしたが、一郎を励まし応援したくなった。自分もある意味一郎だからだ。いや、皆、一郎だよな。。
  頑張れ一郎。頑張ろ一郎。一人じゃないよ。



  読んでキラキラしたり楽しくなるような小説ではないけれど。
  一郎は絶望の淵で悩み抜いてるけど。
  なかなか自分の論理から飛翔なんてできないものだけど。
  私の舌は白いけれど。
  
  ああ、幸せってなんだろう?


       
  …でもやっぱり、自分の道を捨てないことだな!


ヘッドバンギング。


  こないだ飲み会の余興でAKBの「恋するフォーチュンクッキー」を踊らされたのですが、
  嫌々練習してたらなんだか楽しくなってきてしまって、
  グダグダな仕上がりの割りに、
  「笑顔で踊ったら、きっとなんでもイイんだよ^_^」と妙に言い聞かせる側になっていた。

  AKBをバカにしているわけではない。
  でも皆でニコニコと踊るのって楽しいなーと実感してしまった。
  もうおばさんだけど。

  上手とか下手とか関係なく。
  YouTubeに「歌ってみた」とか「踊ってみた」とかあるけど、私自身はわりとそれって肯定的に受け入れてます。
  自己顕示、結構。
  自己陶酔、結構。
  誰にも迷惑かけていないのだし。
  興味無い人は見なければいいのだ。

  素人さんの動画でも感動的だったりするんです。意外と。

  若者だって、おじさんおばさんだって、お子様だって、歌って踊ったらいいと思う。


  ☆

  下田美咲さんが可愛いんですよねー

  コールが上手で。ホストさんと一緒に踊ってるのを見るのが最近のマイブームでした。

  単純に楽しそう^_^
  コールで一気飲みなんか絶対やらないけど、「遊び」としてコールって楽しそうです。
  
  汗ダラダラかいて飛び跳ねる美咲さん、素敵です。
  

  初めてヘッドバンギングをしている女性が可愛いく見えました^_^
  しっかり踊ってる割りに「自宅の部屋の中」なんでしょうね。姿見とか机とかあります。

  こういう盛り上げソングとか流行歌って、
  音楽的にどうか?という前に、
  私は全肯定です!

  アイドルっていいよね
  モテるっていいよね
  笑顔っていいよね
  一生懸命っていいよね

  ^_^


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マスクはしない。

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職場で風邪&インフルエンザが蔓延している。

 インフルエンザに感染したら普通は一定期間休むのが普通だと思うけど、インフルエンザ感染した人が3日目から出勤してきた。日曜に急患で病院に行き、水曜には出勤してきた。
  「え、大丈夫ですか?」と聞くと
  「熱は下がったから大丈夫ー」とのこと。

  本当にー?

  その人はインフルエンザA型だった。
  しかし仕事が忙しいからって、普通、出勤させるか?
  そこらへんで上司の常識を疑った。

  ☆
  
  営業の男の子がインフルエンザB型になった。
  一週間休みになった。休み明けも未だにマスクしている。少し痩せた。

  隣の席の津田さんもインフルエンザB型らしい。

  隣の席のFさんは、寒いらしく震えている(発熱中…)

  
  後ろの席のH君は昨日から早退。今日は休み。明日はどうなのかな。
  彼は真っ赤な顔して鼻水垂らしながらマスクしてふらふらしていた。
  それなのに上司は仕事を割り振っていた。本当に彼しかできない仕事なら仕方ないけど、そうじゃないのに。今やらせなくてもいいのに、、、
  思いやりってものが無い。



  私も咳が出てきた。
  鼻水も出てきた。

  インフルエンザなのか風邪なのかわからないけど。病人ばかりの部屋で仕事していたら、健康な人でも体調くずすよ。空気が悪いもの。

  ばたばたと倒れていく職員に対して思いやりのない言葉を吐く上司や、自分の誕生日だからと有休使う上司がいるので、マスクはしない。

  どうせ皆が体調悪いのだから、マスクなんてしない。
  風邪ひいて辛い思いをしたらいい。
  苦しめばいい。
  
  体調管理しなさい、自己管理しなさい、と言うけど。
  もう無理やろ。
  
  どうせなら私と同じ苦しみを

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「脂肪のかたまり」を読んだ。

  『脂肪のかたまり』モーパッサン岩波文庫。2004年。

  短編小説。
  普仏戦争プロイセンとフランスの戦争、1870年7月開戦、モーパッサンは志願兵として従軍していたらしい)を背景に、人間の醜さを鮮やかに描いている。
  画的に想像できる。とてもあり得そうな話。

  あらすじ。
  ブルジョワ金持ち、貴族、その妻たち、修道女、革命家、娼婦が終戦後のフランスをひとつの馬車に乗り、旅を進めていく話。

  ☆

  自分がツライ状況にある時に、同じようにツライ状況にある人に対して優しくできるだろうか。
  
  戦争など非常事態の時には、人は非情になる場合の方が多いような気がする。

  欲張りは常よりも非情になる。
  
  階級を重んじる人は常よりも差別する。

  宗教家でも利己的な側面を発揮する。

  革命家でも多数の中では正義を語らない。

  弱い者を守らない。強い者がコントロールする。

  多分普段の日常生活でも、耳を塞ぎたくなるような事柄は聞こえてくるし、目を背けたくなるような事柄も起きる。
  耳を塞ぎ、目を背けて、自分が生き延びることに専心することは、悪い事だとは思われていない。
  自分を意識づける理性よりも、遺伝子レベルの本能が、それを正当化するのだと思う。
  同情したり優しくしたりしていては、自分が生存競走で不利になるから。




  もう本当に鮮やかに醜い。
  低俗、醜悪、非道、意地悪、強欲、、

  高潔で優しい人は、歯をくいしばって泣くしかないのかもしれない。泣きながら死ぬのかもしれない。

 (30歳のモーパッサンの出世作。素晴らしい)


  

惜しい


  食卓に。
  タクアンが残っていたので、彼は言った。
  「ラッパーにしたらいいか?」

  彼は「ラップ」と「タッパー」が混じってしまって、「タクアンをラッパーにしたらいいか?」という問いになった。
  
  問答する。
  
  選択肢は二つある。
  ひとつは「タクアンをラッパーに入れといて」と「タッパー」として会話を続けること。
  もうひとつは「タクアンをラッパーしといて」と「ラップ」として会話を続けること。

  間違ってもタクアンに向かって「ヘイ!」とか「セイ!」とか煽っちゃいけないし、マイクパフォーマンスは望まれていない(できないけど^_^

  

待っている、木曜日。


  彼は「和三盆のロールケーキ」を未だに迷うらしく、「わぼんさんのロールケーキ」と言ってしまったりする。


惜しい!