保存会結成60周年記念公演と華々しいタイトルが付いているけど、なんと無料。…いいんですか?
演目は、
- 末広がり
- 棒しばり
- 蟹山伏
- 太刀奪(たちばい)
- 鬼瓦
能楽堂は屋外、、、天気に恵まれればオープンエアでのびのびとして良いのだけれど、悪天候なら即刻中止だろう。
…途中、パラつくような雨はあったけれど、風は殆ど無く、曇り空の中、公演は無事に終了した^_^
鷺流狂言は、明治に宗家が途絶えてしまった。
「山口鷺流」とわざわざ言うあたり、奥ゆかしさと誇りが感じられて好ましい。
県の無形文化財とされている。
私は素人なので難しい事はいっそわからないのだが、普通の人々がやる芸として考えたらハイレベルだと思う。
芸にはお家元があり。あくせく生活したりしない人々の習い事、というイメージがある。能や歌舞伎、舞の世界、楽の世界、、、生まれや育ちによって、才能を磨くようなイメージ。
狂言は、喜劇。
お笑い芸だ。
それだから、普通の人々が研鑽して芸を磨くのは「あっている」と思うし、「わかる」し、みていて「楽しい」
悲劇だからといって「上品」で「高等」な芸ではない。
狂言にも技があり品格がある。非日常に誘い出してくれる芸術だ。
同じ事は落語や浄瑠璃にも言える事だと思う(素人的な大雑把さでまとめてしまおう…)
独特の節回しやミタテも、何回か素直に見ていればわかるようになる。
大概は太郎冠者がズッコケ役で、とんでもないけど飄々としている。シュールな終わり方もある。
お人形のような動き、滑稽で可愛いらしくもあり。衣装のセンスなどにも感心して。太鼓持ち、幇間、ピエロ道化者は、なかなかな職業だと思う。
狂言師、カッコイイです。
今度、アメリカに巡業するらしい。
無形文化財の技術保持者は2名だ。
伝統や文化は誇れるものだと思う。
これから100年、200年とこの伝統が続けばいいと思う。
なので、貧乏人の私ですが千円寄付させてもらいました^_^
伝統の一翼を担えたように錯覚する。
☆
隣の席のおばさま方が、スジだての説明をしている時に私語しているのが耳障りで仕方なかった。本人たちは何とも思っていないのだろう。どれだけ話者や周囲の人の邪魔になっているのか、想像できないのだろう。何度も注意しようと思った(しなかった)
同じように腹立たしく思ったのは、舞台の演者にフラッシュ付きで撮影すること。広報関係者ならともかく。あのシャッター音、あの光。演技の妨げになると思わないのか。舞台をフラッシュ付きで撮影する観客なんかいないよ?
確かに無料だし。司会者からは、そういう注意事項は無かったかもしれない。
鳥の声や風の音は邪魔にはならないけど
私は少なからず興醒めでした。
立腹!!
暴風域に入った山口県で、稲刈りあとの、可哀想な鷺をみている
ヨロヨロです。