主人公の女の子ミサは地味でおとなしく、イジメにあっている。もう1人の女の子イズミは皆より可愛いけど、イジメにあっている。可愛い方のイズミが積極的にアプローチしてきて親友になり、二人で秘密を共有したり、他愛のない遊びをしたりする。それによって主人公ミサは自信がついて、自分も変われるような気がした。ここまで前半。
後半は「愛」「憎」「性」「死」入り乱れて、破局。狂ってます。
んー、でも。すごくあり得る、と思います。
わかりますねぇ…。
淋しさから強がり、遊びも本気も一緒になり、愛するが故の支配欲、、、信じたいと思うこと、自分を守る為の嘘。
途中の二人のやりとり。川辺で逆光、制服姿。
「ミサが私を信じてくれなかったから、思いきり叩かせて。私はミサのことを信じていたのに。裏切られたから」
「うん。叩いていいよ」
…ピシャッ (全然痛くなさそう)
「私はミサのことが好きだから叩いたんだよ」みたいなことを言いながらイズミは泣きじゃくる。
ミサも泣く。
イズミはずっと叩いたミサの頬をなでながら泣く。
こんな雰囲気。
美少女のイズミは、レズっぽいというか、男性を敵視している。「本当の友情は男が間に入ったらいけないんだよ」っていうかレズなんだろう。
そういう設定も、なんか好きだ。
イズミは全て制服姿だ。私服で登場しないのも、なんかいい。
悪戯っぽいノリにゾッとする。危うさ、傲慢さ、焦り。極上の笑顔で軽やかに自転車をこぎだす。
画のトーンも、緊張感も、ストーリー性も、人物たちも、申し分ない。
どんどん進みたくなる迷路のようで、最後までハラハラしながらみた。
(最後のまとめ方がちょっと作りすぎ。映画が好きで好きで好きで好きでやり過ぎちゃった感がある。むしろ尻切れトンボで物足りないくらいが、さらに私の好みだ^_^)