if you want it,


ジンジンタロウさんの記事。


  染みちゃいましたね。



  今朝は雪が降るので、早めに出勤しました。
  出勤して車を降りると、次長さんがスーツのまま、雪かきをしていました。片方づつポケットに手を入れて。

  雪かきスコップは一つしかなかった。

  それで私はトイレ掃除用のモップとデッキブラシを持ち出して「私もやりますー」と参加した。玄関と、玄関スロープ。凍ったらマズイですよねー、と。降りしきる中。
  手伝いに出てくる人は、他にいなかった。

  二人で「コレぐらいで良しとするか」と納得して朝礼に向かった。私も制服でヒールのままの雪かきなのです。だってカッパも長靴も用意してないもの。

  朝礼の後も雪はこんこんと降り、ぼんぼんと積もった。ずぼずぼと積もった。次長さんに「徒労でしたねー」と話しかける。

  午前中に一度、雪は降り止み、少し陽がさした。アスファルトの上の雪は溶けた。太陽って素晴らしい。
  次長さんに「自己満足でしたねー」と話しかける。

  そんな私の呟きも、、次長さんは笑顔で受け流していた。
  
  
  次長さんはいつもヒラより先に来て掃き掃除している。営業さんよりも腰が軽い。寒い朝など、素直にスゴイなと尊敬する。
  クチで誤魔化したりカッコつけたりするより、毎日の朝の掃き掃除を「欠かさず続ける」方が、信頼できる。
  たった五分、十分のことだったとしても。
  

  ☆

  
  あまりに問題が大きくて
  あまりに壁が頑強で絶望したり、無力感に襲われても
  変わろうと思うのは自分自身で
  些細な事でも始めなければ始まらない。
  徒労でも自己満足でも無意味に見えても、
  私は無意味ではないと思う。




  話しかけてごらん。

  やってごらん。

  少しだけでも何かが変わるかもしれない