素質。

 『いい感じの石ころを拾いに』宮田珠己。河出書房。2014年。

  この本は、いい感じの石ころを拾いに行くことにまつわる諸々について書かれている^_^

  石ころを拾いに行く、なるほど、やった事ない。

  私自身は砂漠の砂、砂丘の砂、鳴き砂、採取した事はある。
  けれど石ころを拾いに行った事はないなぁ。

  地質学とか図鑑ではない。旅行記というのも違う。熱烈な趣味の本でもない。ちなみに鉱石や宝石ではなく(なんかいい感じの石)に特化した内容です。

  石ころを拾いに行くと言うと世間は冷たい、苦笑いされる。その世間の逆境から彼等のチャレンジはスタートする。
  素人目線で玄人(石の専門家)にインタビューしに行ったり。無意味な事に集中してしまう楽しさとか。
  専門用語との新鮮な出会い。率直な驚き。同情しやすい文体。

  とても個人的に追求・探索するものだから、この本は手引書として一体何人くらいの役に立つだろう。ガイドブックといには個人的すぎる。

  まぁでも。旅行記やガイドブックを熱心に読むのも、行く予定があるから読むのではない。読んで想像するのが楽しい。
  いつか行ってみたい、やってみたい。
  そういうリストアップ^_^

  絶対やらないだろうなあ、、、と思いつつ。普通に拾いに行ってしまうかも。

  なんか良いです。
  興味が湧いた。

  石、とっても綺麗です。
  ポリッシュマシン、欲しいなあ。

  多分、私、素質があるような気がしています。まだ拾いに行かないけど。

  読みものとしてとても面白かったです