「極北に駆ける」植村直己。文春文庫。2011年。
カッコイイ。
前向きで努力家、ユーモラス、情熱的。
冒険家の植村直己さんが、犬ぞりによって北極大陸を横断する話。72年から73年、地球最北端の村でイヌイットの生活を学んでいる。
無駄のない、それでいて余裕のある感じ^_^
全く違う生活に驚くと共に、いまいち良さを上手く伝えられないもどかしさ。
簡単な言葉で「犬ぞりって良くない?」と話しかけても、伝わらない。
うーん。だからこそ読んでほしい。
冒険家を特別な職業と思わずに、単純に自分だったらどうだろう?と想像してみたらいい。
エスキモーの良さも、そうでないところも、理解できないことも、理解されないことも、自分の甘えや弱さも、失敗や成長も、淡々と書き連ねている。
まるで風景のように。
実際に行くための指南書ではなく日記に近い。
やっぱり凄い。
ただものではない。
何かを成す人は、極上である。
どんな風に話すのだろうと想像する。
どんな声で話すのだろうと想像する。
☆
台風の合間に
お客さんのお家に行ったらヤギ?がいてビックリした。
ずっとこっちを見ているので写真に撮らせてもらいました。