f:id:sprighascome:20130317211327j:plain友人の父親が、こんな風に話していた「まず関心というものは人も含め動物にいきます。そして植物。最後は石です」


 友人の姉は確か大学は園芸の方面であった。私もハローワークの支援で三ヶ月間、造園の学校で学ぶことを決めた直後にこの話をきいた。

 なるほど〜。と当時は思った。造園を学ぶと、石の組み方など非常におもしろかった。

 例えば、三個石があり、どのように組むか、という演習があった。できた人から、できた者同士場所を変え石をかえ、どんどん組んでいくのである。同じ石でも、組み方で全然変わる。

 ひとつの石をみるのに、勢いとか、方向をみる。重心をみる。素材をみる。色をみる。

 日本人が好むバランスは7対5対3である。いけばなのバランスもだいたいこれだと決まる。

 親方(先生)は言った、石を組むということは海をつくるということです。石の間は海。三角形の中は海、もっと言えば、宇宙です。

 

造園って、壮大だなぁ。と当時も思ったし、今も思っている。


 若い頃につげ義春のマンガを読んで、石ってなんか、そういうものだったのですが、最終的に石なんだなと、今ではまた違った感じで納得しています。


  庭をみるのに、木はもちろんですが、石はかなりみる価値があります。