「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」

 どんな場面で、どんな人に向けて言うセリフでしょう。


 これってでも、言葉を大事にしてるからこそくるセリフだと思います。


 しゃべってしゃべって、しゃべり尽くして、お酒呑んでしゃべって、あんまり素直にしゃべりすぎて恥ずかしくなってお酒のせいにして、でもふぁ〜っとなってるからフラフラと前に出て先にある言葉を見つけちゃったりする!相手にまたそれを説明してるうちにわかってきたりする。

 詩人ですなぁ。


 その、全く逆のベクトルで。

 説明したくない自分もいるわけです。言葉で事象を規定したくないのです。説明し尽くすことになろうとも、最初に出会ったショックは伝えることができない気がするから。


 「言葉にできない」場面に出会いたいわけです。

 分かってほしい気持ちと、わからなくてもいいと思う気持ちと、ないまぜになって、それでも相手に向かう気持ちがあって、出会えたことが「すべて」になってしまう。(どんどん抽象的になるなぁ…( ̄▽ ̄))


 相手にも笑顔になってもらいたい。

 つまりはその一心であるということ。気持ちは言葉を抽出できない。じくじくと泡立つ心は、言葉にならない、言葉にできない、なんと無力な私たちでしょう