瞬きの間に

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 美しいものに見惚れるということは、なかなか贅沢なことです。

 

 私はよくぼんやりと何かを眺めたり見つめたりしますが、相手にしてみたら「どうしてそんなに?」と困惑していることでしょう。事物ならまだいい。雲なり絵画なり茶碗なら意識はないから、飽くまで見ていても困らない。相手が人であったなら理由を探さなければならない。また、見惚れる姿に気づかれたなら、何故そのものを見つめていたのか説明しなければならない。うーん。見るのが好きなのです。恥ずかしく思うほどに。


 見るのが好きという自覚がある。

 ただ漫然と見ることができない。だからテレビなども集中してしまうので、長時間見るとかなり疲れてしまう。バラエティ番組などは意図をはかり、芸人の力関係をはかり、騙されるものかと気張り、かなり疲れる。映画の方が疲れない。


 映画とかライブとか美術館とか、いくらでも見たいと思うものを見ていられるので大好きです。