1人の気やすい人から、小さなサークルができる。
その人を中心として、その人の関わりのあるもの、興味のあるもの、由来するもの、いろいろとひろがっていく。
付き合いが続くと、たえまなくそのサークルもひろがっていく。
私は暗い部分で人と繋がりたくない。
不幸な話を打ち明けて、共感を得たいとは思わない。
それは老人が病気自慢をしているのと似ている。
どれだけ苦労したか、辛いめにあったか、不幸自慢されてもお気の毒と思うだけだ。また、自分は自分なのだから、あえて負の経験は語らない。隠そうとは思わないが、それによって自分が損なわれているとは思えないから、ハンディキャップのようには語らない。言い訳のような気になってくるので。
私の痛みは、私だけのもの。
私の痛みは相対的なものではなく、絶対的なもの。
誰にもわかりはしない。同情されたいとも思わない。
小さなサークルから少しづつひろがっていくだろう人の輪から、暗い部分を避けながら、ステップを踏みながら軽やかに歩んでいきたい。