『山テントで、わっしょい』を読んだ。

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 鈴木みきさんというイラストレーターの方が、とってもわかりやすく実用的に教えてくれる山登り指南書。

 そうそう!ってなんかうなづいちゃう感じ!なんです。

 森ガールとか山ガールとかあったけどそんなつもりもなく、尾瀬とか軽井沢でもなく、山岳部やワンダーフォーゲル部でもなく、ましてやセカンドライフ的なことではなく、野蛮でズボラな私が自然体でできるような完全趣味的山ライフ。

 ふらりと思い立って旅に出る。自分で背負える量の荷物をもち、余計な物は置いて余計な物を選んで、自分のペースで進んでみる。山のテントにひきこもり。ステキー。

 やっぱり一人テントって勇気いるけど、できそうな気がしてきた!わくわく。


 今朝、早朝登山に出かけてみた。5時半登山開始でした。空気がなんともいえない。気持ちいいのであります。うまれたての太陽がありがたい。気分が落ちていたって、なんか立ち直っちゃう。いつもと同じ道だけど、夜の気配や動物の気配が残っていて、とても新鮮な感じがします。

 頂上でむいてきたりんごを食べたら、すごく美味しかった。朝を食べたように清々しい味がしました。 


最後に『山テントわっしょい』のエッセンス。

 鈴木さんは本の中で、孤独についても書いています。

 最初から最後まで誰の世話にもならず、純粋に山が好きで山に来て山と対等につきあってみたいと思っている。その気持ちは先人たちと変わらない。昨日も今日もとても充実して楽しかったけれど、街の灯りが見えてきたら急に淋しくなってしまう…それが孤独の先にあるもの。帰りたい場所があるから、会いたい人がいるからがんばれる。山のテント暮らしのようにあたりまえを失ってみると、大事なものだけが見えてくる。きっとそれは誰にとってもそんなに多くはないんだ。

 思い浮かんだ顔は裏切っちゃいけないよ。


 ですって。

 ちっぽけな石っころのような私ですが、「足るを知る」

 ま、こんなもんだろ。