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わからない人にはわからない話。

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 滅びゆく人たちがいる。


 あるタイプの人たちは、瞬時に私を見つけ出す。

 

 ダジャレを言う人々!


 私がダジャレを笑ったり反応したりすることを、彼等は感知する。たいていの人たちはダジャレに対し無反応であるから目立つようである。多くの人は、ダジャレに対して「臭いものには蓋」忌み嫌うものなので、下手な対応はしない。早く去れ、と言わんばかりの冷徹さでやり過ごす。


 私だって言葉遊びのようなもので、さして「面白い」とは思っていない。つまり勢いに負けるのである。言いっぷりが全てである。


 オジサンたちは「これから言うぞ」という面構えで私にのぞむ。もう、その時点で笑える。「俺はこれから言うぞ」という顔をする。私は、しっかりと受け止める心構えをする。

 そして、しょうもないことを言う。

 私は評価する。まわりは冷たい。すごく。でも私は何かを託されている。まわりは面倒くさいのもあるし、わからないんだと思う。


 私はあるオジサンに問うたことがある。「どうしてダジャレを言うのか?」と。そのオジサンは答えた、「思いついたなら、言わずにはおれない」「恥ずかしくはないのか」「TPOはわきまえてるつもりだ」つまり、私が笑ったり反応したりするから、私に向けて、私めがけて、私のためにそれをしてくれているのである。

 自分が 言いたいのも勿論あるはず。

 思いついた瞬間に、サッと私の方を見る。サッと私も向き直る。決め台詞を吐くように、ソレを言う。面白くないけど、その人の生き様を見たようで笑わずにはおれない。思い入れの強さはそのまま言いっぷりに現れるので、内容うんぬんではなく、言いっぷりの良し悪しで私の爆笑を誘う。つまり、言いっぷりに尽きる。


 だんだんと量も質も下がってきているように思われる。


 日頃の鍛錬はきっと必要だと思う。ヒラメキなのだから。私のような受け皿がなければ、彼等はTPOをわきまえて感覚を鈍化させてしまう。キレのある、うるさいくらいのソレは私も久しく出会っていない。連打するようなソレにも。


 寂しい気がする。


 なんでだろう。