寺は朝に限る。
紫陽花をたくさん植えている寺に、紫陽花をみに行った。正午過ぎにかんかん照りの紫陽花なんか、みるべきではない。寺は朝。
雨なんか降ったっけ?というくらい湿っぽい。朝露にしても湿っぽい。山の上の方の寺なので朝霧かも。いいですぞよ^_^紫陽花は滴る。
サッカーボールほどの巨大なものは派手。山アジサイは少し疲れ気味。額アジサイは様々。色もグラデーションになっていて虹のようです。品種改良されて花びらが縁取りされているものや風車咲きになっているもの、内巻きカールになっているもの、そういう変わり種も植えている。何故か柏葉アジサイは少ない。
鎌倉にアジサイ寺と呼ばれるところがあるけど、そこよりも断然に良い。人が多い割に、花はそこまでではない。鎌倉の長谷寺もアジサイたくさん植えているけど、まぁアジサイだけではないし、長谷寺は長谷寺の良さがある。
この寺にある紫陽花が紫陽花の全てではないけれど、どの紫陽花が私のチャンピオンかと考える。真剣に。
決められない。
こういう優柔不断は許される(と、勝手に思っている)
額アジサイの、真ん中のつぶつぶ部分が蕾でさらに小さな花をつけるのに感動し、さらに額アジサイの額部分の花の真ん中に、お揃いの小さな花がついてるのを発見しまた感動する。言ってることわかります?額アジサイの花に見える部分は本当にガクで、真ん中のつぶつぶと外側のガクの一部に、小さな小さな花が咲いている。あれがかわいい。
青から白、青からピンク、白というよりも緑、あるいは黄色、黄色っぽい水色。花特有の、鮮やかだけど柔らかい色をしている。
山の斜面にびっしり生える逞しさも良いし、花が重くて道や橋にしなだれているのもだらしなくて良い。
お化けのような紫陽花。
寺は朝。