奇妙なモノたち。

 私はヤマアラシをずっと、妖怪だと思い込んでいた。


 大人になって動物園でヤマアラシを見た時、大変に動揺した。小学生サイズの巨大ハリネズミが檻の中でひしめき合っており、看板には「ヤマアラシ」とある。一瞬、何かの冗談かと思った(富士急ハイランドのようなシャレかと思った)私からすれば、看板に「人魚」「河童」と掲げられ、生き生きとした何かが檻の中でひしめき合っているようなものなのです。あり得ないです。実在するのか?!と、びっくりしました。え、生け捕りしたの?繁殖させたの?どうやって?ここで?


 実際には。

 妖怪のヤマアラシもいるけど、動物のヤマアラシもいるんです。妖怪ヤマアラシは書物の中では実在していて、私はソレしか知らなかったので、動物ヤマアラシを妖怪ヤマアラシと誤解し動揺した訳です。


 同じようなことはカワウソでもあった。妖怪のカワウソもいるけど、動物のカワウソもいる。マンガでも「下の人などいない!」というかわうそくんがいた。カワウソの方がなんとなく実在感はあった。


 昔の人は、奇妙な動物をみて、生理的に理解できなくて、妖怪というジャンルを作ったのでしょうね。

 

 確か四国の何処かで、妖怪の棲む村というのがある。妖怪の祭りをする。妖怪モニュメントもある。結構真面目に妖怪村している。妖怪をみたという人が何人もいるので、普通に妖怪の実在を信じているようだ(水木しげるロードだって悪い訳ではないが、打算的)

 四国は山が深いので、妖怪が実在していても自然な気がする。あり得そう。


 とても行ってみたい^_^是非に!

 

 

 昨日、網戸にナナフシがとまっていました。枝に擬態する虫。私は熱帯雨林にしか生息しない虫だと何故か思い込んでいて、「ナナフシ!ナナフシ!ナナフシがいる!」と大騒ぎした。日本の亜熱帯化は進んでいるんだー!と熱く訴えると、山口県在住の人は「いや、普通。普通にたくさんいるから」と平然。……それでなんとなくヤマアラシ事件を思い出した訳です。

 

 それにしても、奇妙な虫。


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