大河が凄いことになっている。

  降伏の道を選んだ。


 戦いに集中すればする程、引けなくなる。進む方が楽になる。考えたら進めなくなる。正に、アイデンティティ。存在理由。

 それを揺るがす、降伏への道。


 容保の見せ場。凄かった。全部背負っていました。こんな殿様いないだろ!というぐらい立派な殿様。どこに出しても恥ずかしくない殿様。世に語り継がれる殿様。もはやファンタジーかもしれない。

 …そこに八重が!「怖れながら!」と発言する!「八重!」とたしなめられる。私も思った「八重!」とたしなめる気分で観てた…、けれど八重!正しい!正しいよ!大正解!気持ちが大正解!!

 言っても仕方ないことかもしれない。でも伝えなきゃダメだ。容保の気持ちをきいて、うん、と噛みしめるだけでは足りない。気持ちをきいたなら、応えなければ。言葉は足りなくても、ちゃんとしてなくても、容保にちゃんと応えた八重が私に重なった。イイぞ!感涙。その言葉があったから、偉大な容保も生きれたのだと思います(勝手な推測)

 以上、 観た人じゃなきゃわからない書き方しましたが、私の感想なので。映像を言葉で説明するのは省きました。再放送を観ると良いと思います^_^


  月夜のシーン「明日から、どうすればいいのだろう」というセリフが凄いなぁと思った。必死になってやってきたことが、無駄になる。過去全てを否定された気分だろう。

 母親が八重まで失いたくないと、そっと腕に手を触れる場面で号泣。親子といえど、家族といえど、意志を持って行くという者に、いきなりガバリと抱きつけないもの。そっと腕に手を触れるものだ、そういう時は。失うのが怖いから。


 もう、全体を通して、映像がものすごく綺麗。映画のようです。NHK史上最高に綺麗。たまに入る挿入歌の美しいこと。ストーリーが重たいのに観続けてしまうのは、この全体の、美しさにあると思っています。


 今からでもいいから、観てない人がいたら観た方がいいよ。もう入りづらいかもしれないけど、観た方がいいよ。


… そして、あっさり生きていた官兵衛。当然死んだものと思っていたので、驚いた。けれど、こういう人ほどあっさり生きていくのかもしれない

 

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