事務所に日めくりカレンダーがある。
今日、8月2日は「何をしてもうまくいく」と記されていた(占いみたいな事を書くものですね^_^)青森ねぶた祭、とも書かれていた。東北のお祭り、雨は大丈夫でしょうか。
日毎に、有名人の格言も記されている。天はみずからたすけるものをたすける、とか、愚かな知恵者になるよりも利口な馬鹿者になれ、とか。日めくりカレンダーをめくるのは、席が近いという理由でなんとなく私の仕事になっており。私はそれを引きちぎる時に小さな声で読みあげることにしている。たいがい終業時間間際に当日を破く。破り忘れた時に、前日分を始業時間前に破く。
今日の言葉。「ふすまを開けてみよ、世界は広いぞ」でした。名前は忘れたけれど、大正時代の日本人で発明家の言葉。
部屋は静かなので、私の声が聞こえる人もいる。「?」と顔をあげて、また下を向く。この人は日めくりを読みあげながら破く、と理解したらしい。でもそれだけだ。
実は今日、私の誕生日です。
若い頃は「へへん」と思っていたので、特別なことなんか絶対にしないぞ!と心に決めていた。照れ臭いのもあるし、イベントにしたくなかった。飄々としているのが大人っぽいと思っていた。
今は逆にふれてまわりたい。友達にも家族にも近所の人にも職場の人にも道ゆく人にも、私に関わる人全てに特別の日アピールをしたい。勿論しませんが。正月よりクリスマスより、どんな日より、誕生日って本当は祝うべきだと思っている。
プレゼントなんかいらない(あった方がいいけど、なくてもいい)
特別でありさえすればよい。
女性など特に「また一つ、歳をとる…」とブルーになる人もいますが…、そんな人は張り倒したい。胸ぐらを掴んでゆすりたい。「誕生日を祝えぃ!」と。一ヶ月前からは無理としても、一週間前からソワソワするべきだ。少なくとも、私の場合は強いる。私の誕生日は強制参加だ。
…さらに「一緒にお祝いしてくれる人なんていないから…」とか言われたら、問答無用で張り倒す。誕生日は恋人同士のイベントではない。それも大事かもしれないけど。私が祝おう。私で悪いか。
男性の場合は淡々としている。騒ぐとかっこ悪いと思っているのか。私はやはり胸ぐらを掴むであろう「淡々としている場合かぁ!」
そして誕生日当日の人に偶然に出くわしたら、みずからも晴れがましい気持ちになって祝う。盆と正月がいっぺんに来たように。祝う。おめでとう。おめでとう。おめでとう。
例えば。自分のためにケーキを買ったりステーキ焼いてもいいと思う。自分のために花を飾るのも。ずっと行きたいと思っていた所に行くのでもいい。ずっと欲しいと思っていたものをその日に買うのでもいい。小さなことでもいい。
自分が生まれた日。父、母、ありがとう。健やかに生きているよ。 何か特別なことをしてお祝いしよう。
一年はあっという間だけど、ハッピーバースデーを歌えるのは今日だけ。
今日は特別な日。