「今日は2時半から鹿児島樟南です。私が応援しないと負けてしまうので、(休憩室のテレビをつけて)一緒に応援しましょう」とストレート勝負に出た。所長だって中継をみたいんだ。強気で攻めたって大丈夫。
鹿児島樟南。小柄なピッチャーなのだけど、いいんです。
大柄な選手が多いなか健闘している姿をみると、やっぱり応援したくなってしまうのが人情。
途中交代になったけれど、後のピッチャーも良かったです。
「ニュースの時間ですが、このまま高校野球の中継を続けます。この回が終わった後、ニュースを放送します。さあ、……」
という、アナウンスがまた、緊張感を煽るんだよなぁ。煽情的。
……、
あぁ、負けてしまった。
応援したのですが……。
しっかりと見届けて、仕事に戻る。
どちらが勝ってもおかしくない勝負はあるけれど、結果、勝つチームと負けるチームがある。
勝ち方も大事だし、負け方も大事なんだ。
消化不良で負けたりしたら、それこそ、この後の人生に関わるだろう。
真剣勝負だ。
ニュースよりも優先される、時。
その瞬間を忘れることはないだろう