明日は忘れずにキュウリを持っていく

  昨日の夜なんかは寒かった。毛布を出した。


  ここ何日か警報が出続けている。雨がどんどんと降って空気もどんよりとして、気分も滅入る。川も警戒水域。

  この辺りの稲も、これから熟す段階なのに雨に打たれて倒れてしまった。全部ではないが、タイミングの悪いものはオジャンだ。かりとれる段階のものも、水が抜けないと機械が入れられない。降り過ぎです。

  農家はなす術もなく、稲が倒れないように祈るばかりだ。


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……と、思ったら午後になってものすごく晴れた。

  ピーカン。

  晴れ過ぎ。暑い。夏か。


  もう、ついていけない。


  事務所の書庫の裏に10日くらい前から虫が住みついている。りーりーりーりーりー、と良い声で鳴く。放っておくと鳴き続け、棚を開けると黙る。鈴虫か松虫かなんだかわからないが、可愛い。姿を見せないので外に逃がしてやることもできない。キュウリか何か、エサをやろうと思っていても家を出る時にはすっかり忘れている。とりあえずまだ鳴いている。


  すっかり秋だね。なんて思っていたらこの空の眩しさ。

  無理。もう、そういうの無理。

  ついていけない。


  隣の席の人が「これがホントの、虫のいきだね。なんつって」と、笑った。


  棚を開けたらキュウリがあった、ではちょっと困るな。

  置き場所を考えなければ