音と漢字と感じと意味と。

  私は結構(ふにゃふにゃ)な人間だ。

  書く字も(まあるい)

  「あなた、メンドクサイって言うのが口癖よね」と、この間指摘されアハハと笑って誤魔化した。


  そうです私はメンドクサイ星人です。


  日本語って素敵〜…(ぽや〜)としてますが。正しく使わない。正しく使わなくても、なんとなく使えてしまうから素敵なのだ。


  例えば「話の腰を折る」という表現があるけど、私はコレを「話の腰を揉む」と言う。脱線させたり細かい処にツッコミを入れたり話の筋をコチラが奪ったり、相手との信頼関係が無いと無理なのだけど、相手をくすぐり笑わせること。

  正しくないけど、なんとなくわかるでしょ?

  ^_^


  擬態語とか擬声語とか擬音語とか擬似語とか、大好きです。

  結構、伝わるものなのですよ。


あ行、、、ういんういん。ドードー。ザアザア。……大きい感じ、荒々しい感じ。

  母音。強弱に使われる。


  子音。

か行、、、かさかさ。カリカリ。カンカン。キリキリ。キメキメ。キィーン。くるくる。コリコリ。こんこん。コツコツ。……固い感じ。乾いた感じ。


さ行、、、さぁさぁ。さらさら。颯爽。早速。しとしと。しんしん。しゃんしゃん。スルスル。すりすり。せっせ。そぅっと。楚々として。……空気が動くような感じ。軽い感じ。


た行、、、だんだん。淡々。たっぷりと。ちっとも。ちりちり。ちょろちょろ。ちょっぴり。つるつる。ツンツン。つらつら。てろてろ。テラテラ。トンチンカン。とんとん。トコトン。とろとろ。ドロドロ。とろり。どろり。つるり。チラリ。……長さとか量とか重さとか肌触りとか。


な行、、、なあなあ。ニョロニョロ。ぬるぬる。ねっとり。ノロノロ。……しつこい感じ。粘り。なし崩し。


は行、、、ハッキリ。はるばる。広々。ヒリヒリ。ひらひら。ひゅるり。フラフラ。フルフル。ふわふわ。へろへろ。ホロリ。ほろほろ。……空気の雰囲気。密度。


ま行、、、丸々と。まったり。みっちり。みるみる。見れば見るほど。無理無理。無論。むっつり。女々しい。めりめり。もっちり。モリモリ。諸々。……詰まっている様子。


や行、、、やれやれ。やっぱり。やすやすと。悠々と。ゆっくり。ゆったり。ゆるゆる。ゆめゆめ。ようよう。ようやく。要するに。……下からだんだんせり上がる感じ、弱さ。


  音と漢字と感じと意味。


  英語なら。雨の音を表すのに…rain drops.動詞だけで「ピチョン」という音が聞こえそうだけれど。

  日本語なら、しとしと、ザーザー、土砂降り、霧雨、いろいろ作れる。新しく。造語もできる、例えば雨がサバサバと降っている……など。

  同じような音でもリズムをつけることもできる。

  ポロポロ、ポロリポロリ。ポロンポロン。ポロリン。ポンポン。ポチ。ポリポリ。ポォン。ポロロン。…実に無限。


  夏目漱石は「五月蠅い」でウルサイと読ませた。  あて字。

  貴様キサマ、御前オマエは丁寧だけど、挑んでいるし喧嘩売ってる。

  夜露死苦。って言われても。いろいろ考えちゃいます^_^


  ガラクタを「我楽多」と書いてもいい。

  

 ひらがな・カタカナ・漢字で、感じが出せるからいいよね。

  人間、他人、人、ひと、ヒト。

  身体、体、躰、からだ、カラダ。

  出会い、出合い、出逢い、であい。

  自分の文脈で使い分ける。


  話をしていても。擬態語が多い方が惹かれる。

  「こう、ダァアーッと来てね。だからコッチもぬあぁあーと受けるワケよ。そしたらなんもかんもわかんなくなって。しまいにはアレよ。そうよ。それよ。そうなんよ。そうっちゃ。だいたい。見てみイよ。だいたいそれよ。ねぇ」わからないけど「うんうん」と受ける。

  勢いは伝わった。


  アイウエオを(端々で)強めると勢いがつきます^_^

  何かを伝えるのに〔勢い〕は必要ないかもしれないけど。

  

  だいたい私はメンドクサイ星人なので、相手の「ねぇ」でどんな話か察する。


  相手の話も勿論聞いている。内容を意味として言葉で。

  でも実際は音を聴いてるのだ。

  「声」が大事なのだ、と思っている。