今日は久しぶりに晴れた休日であった。
空が晴れているって、いいなぁ。
朝のうちに庭で作業。おいしげるススキとランタナを、丸坊主に刈り込んだ。
元気が良すぎる株は手間がかからなくて良い。
枝一本残さないつもりで刈り込んだけど、後からのぞくとぴんぴんと出てる枝がある。もう知らないとソッポを向く。
枯れたドクダミとミズヒキを整理したら、スッキリして気持ちよかった。よく見たら雑草だらけの庭だけど、こぼれ種で増えたケイトウとトレニアが負けていない。気づくと咲いているもの、絶えたと思っていたのにひょっこり現れるものなんかがあって、ちょっとしたワンダーランドだ。植物って、よくわからない。
私の背丈以上に育ったコスモスは、植えた憶えがない。濃いピンク、薄いピンク、白。こぼれ種で、すべて増えた。本気で雑草。まだ花がついていたけど、道にはりだしたコスモスを刈り込んだ。いちばん根元の茎は木質化していた。木になろうとしている……逞しいなぁ。
午後。よっちゃんの裏山に登った。
山の花を活けようと思ってハサミを手にして。
途中、よっちゃんがシイタケを何かしていた。クヌギ(?)の台木を、荷台に積んでいた。挨拶してちょっとシイタケの話をしたけど、シイタケについて私は一体何を語ればいいのだろう。
サルトリイバラの良いのがあった。実が、黄緑から少し色づいて黄、オレンジにグラデーションになっている。絡みついた枝を少しづつほどいて、誇らしげにかざして見る。くろもじと、野菊と。ススキの細いものを探して、少しだけ分けてもらった。
よっちゃんの裏山のすぐ近くに小さな神社がある。そこのイチョウの銀杏が山ほど落ちていた。臭い。
すごい量、落ちている。
10粒ほど、拾って持ち帰った。
家ですぐ洗っても、指先の匂いはとれない。
銀杏を洗って封筒に入れてレンジで三分温めてみた。ポップコーンのように跳ねる音がする。外の殻を剥き、内側の薄皮を剥き、宝石のような銀杏が出てきた。塩で食べた。美味しい。これはイイ。
すぐに長靴に履き替え、たらいをかかえて、ハリキッテ神社に向かった。
たくさん銀杏を拾った。
明日、よっちゃんに持っていくつもりだ。
今年は親戚に不幸があったので神社に入るのは控えているという。
喜んでくれるといいな。
私の指先はまだ銀杏の匂いがする