思わず真似したくなる山口弁。


  耐え難い(たえがたい)
相手の好意に対してすまなく思っていること。申し訳ない。恐縮である。
  また相手に対して気の毒に思う時にも使う。同情する時。
  「あねぇなこと、せちゃあなきゃえーのに。たえがとーごぜぇます」あんなことなさらなければ良いのに。恐縮です。
  「たえがたいねぇ」お気の毒でしたねぇ。

  おる(居る)
  (いる)(おる)(おられます)なんでも(おる)で済ませる。
「あそこにおっちゃった」あそこにいたよ
  「お父さんはおってですか」お父さんは御在宅ですか
  「爺さんはおるか」爺さんはいるか
  語尾が増えて「おるかいの」もある。
  「おってかね」「おってかの」

  強調のイ音「にー」
  同意の意味「それいね」そうだ、そうだよね。
  「どねーもこねーもならんにーや」どうにもならない
  「うちは知らんいーね」知らんにーね。私は知らないよ
  「あのひたー、はぁ、来ちゃあありませんいにー」あの人はもう来ないでしょうよ
  語尾に「の」をプラスすることもある。
  「そねぇなこたー、知らんでの」そんなことは知らないよ
  「はよぅ行こーいの」早く行こうよ
  「ありゃあのう、こねーなっちょるのぃや」こねーなっちょるんじゃ、の進化形。あれはなぁ、こうなっているんだよ。

  複数形「ら」
あんたら、うちら、先生ら、私ら、それら、あれら、わしら、子供ら、、、
  人を数える時に「達たち」は使いません。素っ気ない「それら」にシビレる。

  しあわせます「幸せます」
  幸いです、嬉しいですの意味。
  「〜〜していただくと、幸せます」書き言葉でもあります^_^かわいい
  お隣の島根県では、同じ用法で「喜びます」があるらしい。それもかわいい。

  そうそうする
  よく出歩くこと。落ち着かない人を指す。
  「あの人はバイクでよくそうそうしちょる」あの人はバイクでよく出歩いている
  躁躁する、ということだと思う。
  
  「たまげる」「たまがす」「おそらかす」
  びっくりすること。恐怖心が強くなると「おそろしー」「おとろしー」
  怖い、おっかない、は理解できるけど口に出ない様子。「おそろしー」「おとろしー」が言いやすい。

  しご
  始末、整理、片づけ、手入れ。
  「しごーせる」しごをする
  「わしゃあ、今から畑のしごーせる」と使う。
  「山芋のしごーせたら、手がかゆうなった」山芋の皮をむいてたら手が痒くなった
  「しごー、しぃさん」整理しなさい
  「しごにならん」「しごがつかん」「しごに負えん」若い人は使わない。

  ぶち
  若い人の方言。「メッチャ」に相当。
  「ぶち美味いけー」すごく美味しいから
  「ぶち綺麗やけー」

  わや
  若い人の方言。「めちゃくちゃ」「無軌道」
  女子高生も使う。「そりゃー、わやじゃあ」それはどーしよーもないね。

  ???
  方言ではないかもしれないけど、うちの事務所の女性陣がよく使う言葉。
  お腹がいっぱいになる時。腹で表す。
  「ミズバラ」お茶はもう結構です
  「シルバラ」お昼にいただいたナメコと菜と芋団子の汁でお腹がいっぱいになりました
  「イモバラ」調子にのって焼き芋を食べたけれど、お茶もいただいてお腹がいっぱいになりました
  「バラ」は「バラ」でも薔薇ではない。
  ジェスチャー/両手掌で、自分の腹をパンパンと相撲取りのように叩くと「バラ」感は増す。
  「ふぅーー」と息を長く吐き出すような呼吸も、相撲取り風。
  結構気に入る言い回しだ^_^