みどりのニュアンス。

  日本はみどりの国。
  自然豊かなところだ。

  みどりは葉の色、草の色、蕾の色、芽の色、苔の色。森林の色、自然の色。
f:id:sprighascome:20140121221802j:plain
  瑞々しい、潤いの色。やわらかい色。

  漢字を当てると、みどりは緑、翠、碧。
  青も含めてみどりなのだろう。色というのは感覚なので分類しなくてもいいような気もする。
  (黄色を含めた明るいみどりは黄緑と呼んで区別している。黄色と青の中間色ではあるけれど、どちらかというとみどりは青寄りなのだろう)
  
  
  例えば木蔭のことを「緑蔭」と書いても「碧蔭」とか「翠蔭」は書かない。
  
  「緑の黒髪」はあるけど、他の漢字は当てない。

  みどり「緑」は豊か過ぎてありふれていて、綺麗な色のはずなのに印象に残らなかったのかもしれない。というか、カブる。目立たなくなってしまう。染色にわざわざみどりを選ばない、自然天然の色にかなうわけないから。例えばそういうこと。身につける色として、手近に置く色として、無意識に避ける色なのだと思う。
  
 だから
 翡翠(ひすい)の色は、「翠」がふさわしい。
  半透明な宝石。奥に違う色を隠し持つような不思議な石。古代、勾玉などに用いられ珍重された。

  外国人の瞳の色を表し「碧眼」と呼ぶのも、「碧」がふさわしいだろう。みどりというよりは青のイメージ。

  はじまりは銅に生じた緑青のことを「碧」と形容したそうだ。
  渇いてカサカサになって、変色して浮かびあがった鮮やかな色。

  カワセミは漢字で書くと、翡翠。宝石と同じ字なんですね。
  f:id:sprighascome:20140121221444j:plain
  背中の色の、なんて鮮やかなこと!
  でもむしろ。抑えた羽や頭の色の方が、カワセミカワセミたる由縁。
f:id:sprighascome:20140121224754j:plain
  精巧にできているよね。

  カワセミを創造した神様は偉いなぁ


  そしてもう一つ、今日気付いたこと。
  画家がみどりに挑戦しているのに出会うと、嬉しくなる。
  マトモにやってかなうわけない色に手を出してしまって、、、、かなうわけないのに。でも綺麗な色に真っ当に向き合う感じで応援したくなる。
  
  そう。私はみどり色が好きなのです。
  がんばれー