自然豊かなところだ。
みどりは葉の色、草の色、蕾の色、芽の色、苔の色。森林の色、自然の色。
瑞々しい、潤いの色。やわらかい色。
漢字を当てると、みどりは緑、翠、碧。
青も含めてみどりなのだろう。色というのは感覚なので分類しなくてもいいような気もする。
(黄色を含めた明るいみどりは黄緑と呼んで区別している。黄色と青の中間色ではあるけれど、どちらかというとみどりは青寄りなのだろう)
例えば木蔭のことを「緑蔭」と書いても「碧蔭」とか「翠蔭」は書かない。
「緑の黒髪」はあるけど、他の漢字は当てない。
みどり「緑」は豊か過ぎてありふれていて、綺麗な色のはずなのに印象に残らなかったのかもしれない。というか、カブる。目立たなくなってしまう。染色にわざわざみどりを選ばない、自然天然の色にかなうわけないから。例えばそういうこと。身につける色として、手近に置く色として、無意識に避ける色なのだと思う。
だから
翡翠(ひすい)の色は、「翠」がふさわしい。
半透明な宝石。奥に違う色を隠し持つような不思議な石。古代、勾玉などに用いられ珍重された。
外国人の瞳の色を表し「碧眼」と呼ぶのも、「碧」がふさわしいだろう。みどりというよりは青のイメージ。
はじまりは銅に生じた緑青のことを「碧」と形容したそうだ。
渇いてカサカサになって、変色して浮かびあがった鮮やかな色。
背中の色の、なんて鮮やかなこと!
精巧にできているよね。
カワセミを創造した神様は偉いなぁ
☆
そしてもう一つ、今日気付いたこと。
画家がみどりに挑戦しているのに出会うと、嬉しくなる。
マトモにやってかなうわけない色に手を出してしまって、、、、かなうわけないのに。でも綺麗な色に真っ当に向き合う感じで応援したくなる。
そう。私はみどり色が好きなのです。
がんばれー