染まる

  昨日の帰り道。
  近くの川に鳥をみにいく。冬にしては暖かい日だったので、寄り道も苦ではない。
  今までは道路沿いや橋上や土手から眺めていたが、水辺に行きたかった^_^
  目線が大事だよね。
  上からではなく、同じ目の高さから眺めたい。
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  公園駐車場に車をとめて徒歩で水辺近くまで行く。するとカワセミ(多分。一瞬だった。背中の青だけが残像)が横切った。結構普通にいるものだな。

  川の上空には小さな小さな羽虫がたくさん飛んでいて、セキレイたちが食事していた。ちょんちょんジャンプしている。可愛い^_^パタパタしている。
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(……見えないですよね、、、)

  普通のセキレイより小さくて胸と尻が黄色いキセキレイもいて、すごく可愛いかった。黄色い、可愛い。
  
  コンクリの堤防で日向ぼっこしているキセキレイを眺めた。ドルフィンキックのように上下に落ち着きなく尻を振る。落ち着かないヤツ、でも可愛い^_^
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(……見えないですよね、、、)


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  そして暮れていく空

  ↑水鳥が三羽ほどおりますが、、、やっぱり見えないですよね、、、、。
  
  もちろん鳥たちをみるのもトキメくけれど、私はゆっくり空をみたいのだな、と改めて気づく。
  
  静かにしていなければ鳥の鳴き声も聞こえないし、ゆっくりじっくり近づかないと飛んでいってしまうし。
  なにより。雁たちが横一列(V字もある)で飛んでいく様を見届けるのが好き。
  たいがい川の海側から山側へ飛んでいく。風が渡るように。ゆったりとした飛び方がなんとも羨ましい。
  風は目に見えないけれど、雁たちは目に見える。

 
  以前、北海道でパラグライダーをやったことがある。
  初心者女子三人。スキー場にて。体験半日コース。
  インストラクターのおじさんは、一日コースでも飛べない人がいるから半日コースで飛べなくても仕方がないよ、と先回りして踏み切る前から慰めてくれた。
  思い切り走り降りて、紐をグイッと引っ張ってジャンプし、布の空気抵抗でフワッと飛び上がる、という理屈。
  まずはスピードが大事。
  皆で走ってジャンプして紐を引っ張る練習をした。走って、ジャンプ!同時に引っ張る!

  私たちは、1人づつ緊張しながらスタートラインに立ち、思い切り走り、飛んだ。

  思ったよりも高く飛んだ(スキー場からはみ出そうになった)

  飛んだはいいけど、降り方は教わっていない。
  どーすんだよー、と思いつつ。
  大きな大きなブランコに揺られているようで気持ちよかった。

  飛べないかもしれないと言われていたのに、三人とも飛べたので、気分もよかった。

  飛んだ時には、四方全部、空

  なるべく長く飛びたいと思う
  (山の崖から飛ぶ人の気持ちはわかる気がする。やみつきなのでしょう)

  三人とも無事に不時着し、怪我もありませんでした。

  ☆

  もしかしたらあの時の。
  風に乗った気分が忘れられずに、ずっと。
  空に染まりたいと、私は。
  鳥たちを羨んで。空を眺めているのかもしれない