氷上。

  トリノで高橋選手がフリーを滑り終えた時、私は叫んでいた。両手をあげて。

  いやー、荒川選手も神々しかったけれど。
  ついつい応援したくなるような、何かがフィギュアスケートにはあるんだよな。うん。

  よくわからないけど解説者が「感情表現」と言うでしょう。芸術点、とか。

  スポーツなんだけど、スポーツじゃないんだと思う部分。

  単純に高さやスピードで測らずに、好き嫌いの左右する「芸術」部分で点数をつける。
  ……採点方法が変わってもイナバウアーする荒川選手はカッコよかった。自分のスケート、とかいうセリフも。自分の何かを持っているんだね^_^
  
  バンクーバーシーズンで。
  キムヨナ選手が007の演技をした時、正直、コスイな!と思った。…いや、!素晴らしいのだけど!
  自分の魅力を際立たせるプログラムだったから、…いや、!当たり前なんだけど!
  ひきかえ、浅田選手は「挑戦する」プログラムであったから。
  重々しい曲調の、難しい技を入れたプログラムだった。
  クールにスポーツと割り切るなら、こういう選択の自由って無いよなぁ、と感じいる、、、、、選択を選手に託している。

  ☆

  いいなぁ、と思うのは。
  日本のフィギュアの選手たちの雰囲気^_^
  仲が良さそう。

  町田選手のコメントが哲学的過ぎてよく伝わらなくて。後ろで高橋選手が爆笑している、それでもって浅田選手に、あいつ何言ってるの的に話しかけてる、それで記者が浅田選手にどう思われます?と振る、浅田選手がえ!アタシに振らないでくださいーと笑う^_^一連のやりとりが、あったかい。
  町田選手のコメントがマイペースで面白いのもあるけれど、受け入れられてる感じ(?)が、いい!大物だよなぁ。どんどん喋ってほしい。

  それはともかく。
  フィギュアって。一人一人、それぞれ自分との闘いなのだろう。
  ライバルだけどライバルではなくて。事実、仲間なんだなー、と感じる。

  後輩たちは先輩たちの演技も勿論、挑戦する姿も含めてみてるのだなー、と思う。キャンドルスピンができるのはすごい、すごいけど。先輩たちには〈何か〉があるのだ、キャンドルスピンではない〈何か〉。
  
  代表になれなかった選手もいる。
  高橋選手は謙虚な気持ちでいるにちがいない。

  「高橋先輩、エロかっこいいっすー」と織田選手に言わせた、ファントムの演技が懐かしい。確かに、エロカッコよかった^_^

  かつての神々しさは無いかもしれない。
  
  神々しさは、今や羽生選手。

  プルシェンコやチャンの王子様ッぷりも、今の羽生くんの神々しさには敵うまい。
  高橋先輩も。

  そのペンダントはなんだとか、そのプーさんはなんだとか、いい意味で言えない。
  
  いやー、いいのだよ^_^それで。いいのだよ。

  全員が。代表になれなかった選手も含めて全員が、私は誇らしい。

  一人一人の挑戦があるのだな、と思う。
  スポーツのくせにドラマチックだ。

  プルシェンコやチャンも、悔いのないようにやってほしいと思う。キムヨナも。
  
  もう、何も言うまい
  厳粛な気持ちになる

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