失わなければ見えないこともある。

  今、読んでいる本。
  『灘の男』車谷長吉。文春文庫。2011年。
  『人生の救い』車谷長吉朝日文庫。2012年。
  『物狂ほしけれ』車谷長吉平凡社。2007年。
  『妖談』車谷長吉。文春文庫。2013年。

  …うん。車谷長吉を今読んでいます^_^


  兵庫県姫路市の生まれの人。慶応義塾大文学部卒業。広告代理店に就職したけれど三十で辞めて親元に帰る。料理屋を転々とする。三十八で再び上京、再び小説家を志す。四十八で結婚。五十で強迫神経症になり、幻視幻聴幻覚に襲われる。自殺の誘惑に惑わされながら六十を過ぎ。
  遺伝性の蓄膿症で鼻で呼吸できない。彼の弟も同じ病気で結婚していない。
  
  病気、貧乏、挫折、破綻、、、、。

  
  ……すごい勢いで一刀両断します。

  私なんか、痛みを感じる前に真っ二つ。重ねて四つに切られ八つに切られ、…ミンチ!!!

  言ってしまえば私小説。でも言葉は不思議とすぅー、と入り込み、真ん中にズバンと来ます。

  多分、狂うのが正常なのだ
  狂わないのが異常

  精密な人もいる、大雑把な人もいる
  前向きな人も、狭い人も、固い人も、鈍な人も
  

  大変なことになる前に。
  恋でも仕事でも趣味でも狂っておいた方がいいなぁーと、なんとなく思っている。
  (体裁を整えた言い方をすると、夢中になる、ということ)

  遊びの中から学ぶんだというようなことをきいた、
  跳躍がなければ何も見えてこない
 失わなければ見えないこと、知り得ないことはある

  冴え冴えとして