コンテンポラリーダンスなんて観ないのですけど、なんだか私のアンテナがピピピピと反応した。
「ピナ・バウシュ夢の教室」
2010年。ベルリン。
ダンスを習った経験のない、40人のティーンエイジャーたちが特訓して舞台にたつまでのドキュメンタリー映画。舞踏家ピナ・バウシュの代表作品「コンタクトホーフ」を踊る。練習風景、インタビュー、舞台裏の映像で構成されている。
☆
若いから。
若いからこその、…いや、経験が乏しいからといって、それが未熟だからといって、、、それは理由にはならないと思った。
若者は本当に美しい
作中で、女性のダンス指導者が言っていたけれど「未熟な彼らのダンスをみて何度も感動して何度も泣いてしまった」
彼らの両親が見えるようだ、とも。
若者は美しい
ダンスの熟達者の舞台と、ティーンエイジャーの彼らの舞台では、同じ作品でも全く違う味わいだろう。
「恋愛経験はあるわ、でも愛って何?」と女の子が言った。
触れられることに慣れていない女の子。
稽古場でしか会わない男の子に触られるのって、どんな感じだろう。
振り付けには意味がある。だんだんとその振り付けの意味を「感じて」いる様子が伝わってくる。
若者なりの感性で、クール!カッコイイ!と思える舞台を皆で創り上げた。
全力でぶつかって、一人一人の個性を生かして。
老人の人生譚にはない、途上の苦しさ、途上の焦りがある。
十代は「未だ知らない」という可能性ばかりがキラキラして、良いことのように思えるけれど、実際は必死な手探りで、カッコ悪いものなんだよな。だからカッコつけて。カッコばかり気にする。
若者は美しい
カッコ悪い必死の手探りが、美しいのだと私は思う^_^自分なりのクールを探して
どうか見つかりますように
3月にピナの舞踏団が来日して舞台があったみたいです。埼玉。
あぁ、悔しい。観たかったな!!
また来てください〜