水の音

  昨夜は「ラフティングしながらホタルをみる」という企画に参加してみました。
  山深い谷を流れる川に、ホタルをみるために漕ぎ出す^_^

  外灯も防犯灯もない、勿論「街灯」なんてないムラの交流センターに集合。
  参加費2000円。ケータリングの弁当屋さん一台。ヘルメットとライフジャケット貸し出し。…真っ暗です!!!キモダメシもできないほど、闇です!!!
    
  ファミリーでも参加できるヤワなラフティングだけど、闇の中に漕ぎ出すのはちょっと怖い。…えー、レクチャーもコース説明もないけど、大丈夫ですか?
  でもそれ以上にホタルがすごくて感動しました!今年いちばんのホタル^_^

  ボートの両脇・天井に明滅するホタルはウェーブします。同期して、連動する。水に映るホタル、迷いホタル、上がるホタル、落ちるホタル、消えるホタル、速いホタル、明るいホタル…それぞれ。そんな360度のホタルの中をボートはゆっくりと進みます。

  ラフティングのボートには、水をかぶってもその水が抜けるように、わざと穴が開けてある。だから冷たい水が常に私たちの足を濡らす。ゆったりとした暗い川に揺られ、ホタルの光をみる。はじめはキャーキャーと喜んでいた乗合の人たちも、ヒソヒソ声で話すようになる。だんだんと暗さに慣れてきて、水の音をきいて、水に足を浸し、写真に残せない光景を、皆でじっと凝視する。何人がこのボートに乗っているのかわからなくなる、声だけがする。
  
  他にもボートは2艇出ていて、そちらからは賑やかな声がする。それはそれで素敵だ^_^
  笑いながらはしゃぎながらホタルをみるのも良いだろう。「漕げー!」と笑いながら上流に向かっていった。ホタルも轢き逃げしそうな勢いだ^_^

  闇に飛ぶホタル

  ホタルの命は短くて3日、長くて一週間。
 「可愛いな」と思うけど、その命の短さが切なくて、触れることができない



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  猫がよたよたと歩く。
  お腹が痛いのか水が飲みたいのか、どんどん歩いていく。
  水の音って、安心する。水辺っていい。本能的に。

  私はなんだか泣けてきた
  家から離れていこうとする後ろ姿に

  黙って見送るのが親切なのかもしれない
  風の中で水の音が聞こえる場所で動けなくなりたい、と探しているのかも

  振り返る猫、それでもよたよたと歩き始める猫を距離を置いて見ていたら、どんどん泣けてきた

  ぽたぽたと泣いていたら、犬を散歩している近所のおばさんに「こんばんは〜」と後ろから声をかけられる。無防備に泣いていたので、それを知らずに声をかけたおばさんも慌てたことだろう^_^「病気なんですってね、可哀想ね」と言われ、「もぅダメなんです死んじゃうんです尽きてるんです、どうしようごめんなさい恥ずかしい」とまた泣いてしまった。
  「動物だからネ、仕方がないわよネ、でもいいわネ、鳴いてるものネ、元気な証拠よ、ウン。鳴いてるじゃない」「多分そのワンコが怖いんです、ごめんなさい本当に。また友達になろうね」と、別れた。ナイテルという言葉の音が「泣いてる」なのか「鳴いてる」なのか一瞬わからなかった。

  夕闇に猫が光って見えた

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  サッカーの話。

  今回のワールドカップは引き分けが少ない。とって、とられて、逆転していう展開が多くて、みていて楽しい。南米勢も奮闘している。チリは大騒ぎだ^_^コスタリカはお祭りだ。
  エクアドルホンジュラスに勝った瞬間、エクアドルサポーターの男の人が泣いている顔がテレビに映った。「この人は、今なんで自分が泣いているのかわかないだろうな」と思うような顔だった。呆然と感動していた。いい顔だった。
  エクアドルのエース選手がワールドカップ直前に病で亡くなったらしい。チームは立て直しだ。チーム全体サポーター全体が、その人に勝利を捧げたいと思っていた。優勝を望むわけではない、とにかく一勝、とにかく予選リーグ突破、……悲願なのです。
  
  なんで泣いているのだろう、と思えるくらい一生懸命やればいいと思う。

  今回のフランスは、チームワークが良さそう。(フランス)らしくないけど、仲が良さそうなチームは見ていても楽しい。思わず応援したくなる^_^

  抱き合って喜びあう人たちの姿は、美しいです