明け方に猫を撫でる夢をみる。

  
  明け方に目がさめて
  足元に猫が眠るのを確認して、安心する
  このうえなく平和なことのように思う
  撫でてやるとごろごろと喉を鳴らし
  「もっと撫でて」というように首を傾ける

  夢をみていたような気もするし
  みたかったサッカーの試合中継があったような気もするし
  そう思っているこの明け方も夢のような気がする

  足元の猫はもう食べない
  少しの水を飲んで、少しのオシッコをする
  それでも頻繁に散歩に出かけ、機嫌良さそうにしっぽを振り、爪を研いでいる
  どんどん軽くなる

  余計なモノは持たない猫
  余計なことはしない猫
  洗練されたなぁー、と思う

  明け方の猫は気配が濃い
  外に出たい、水を飲みたい、オシッコしたい、、、、やりたいことがたくさんあるのだろう。忙しそうだ
  …まだ生きることが飽きないんだね
  もぅいいやって思わないんだね

  果敢だなぁ。

  

  …まぁ私は
  いつも一緒に寝てくれたらそれでいい
  目がさめて
  すぐにまたうつらうつらと眠るにしても
  みる夢が違ってくるような気がする