満月の夜。

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  すんごいドキドキしながら告白しようと決意した。

  んまぁ。どーでも。
「友達」のままでも良いのですけど。

  「恋しい」気持ちっていうのですかね。
  一緒に過ごす時間は、他愛もなく無為に過ぎるけど
  離れると「恋しい」

  あの話をしよう、この話をしようなんて考えない。わりとテキトーにしてしまう。

  でもなんか一緒に過ごしたいのです。

  大袈裟な言葉も使わず
  「素」になってしまうので
  ものすごくノーガード。

  「変なヤツ」と思われても仕方ない。
  っていうか、実際「変なヤツ」なのだろう。無自覚だけど、「変なヤツ」。で、悪いか!…逆ギレ。

  ☆

  用件がすんで
  電話を切ろうとする相手に「切るんだ」とモジモジ。

  「だって話すことないじゃん」
  「話すこと、ないんだ」とモジモジ。「ほら一週間で変わったこととか」「ないなぁ」「んー、わかった」
  「じゃ、終わりじゃん」「ほら。切ろうとするよね」「話したいことあるなら話しなよ」


  「んー。(ドキドキ)…好きな人っているの?」


  「んー。好きな人、たくさんいる」

  「え、たくさん?」

  「うん、実は。一週間で変わったこと、実はあって」「うん」「実は告白してた人から返事もらって」「うん」「オッケーだった」
  「うん」
  「うん」
  「それは」
  「あー」
  「おめでとう」
  「!ありがとう。うまくいくかわからないけど」
  「え?うん。相談とかのるよー。女心とかわかんないけど」
  「うん。ありがとう。またごはんとか行こうね」
  「うん?でも大丈夫かなー。女心的に。わかんないけど。そういうの」
  「え?ダメかな。友達だし」
  「んーダメな人もいると思うよ?わかんないけど。大丈夫な人だったら。ま、できる範囲で」
  「うん。できる範囲でってことで」
  「うん、わかった」


    概略。こんな感じ。
  告白までいかないけど、一歩踏み出してふられたテイです。
  「友達以上」で踏み出してふられたこと、前にもあったなぁー、と思いかえす…。デジャヴ。

  でも妙に女性に優しいのは罪だよね。「好きな人たくさん」のうちの一人には私も含まれているだろう、、ってなんとなく思ってしまう。…でも「たくさんいる」って何だろう…。

  「うまくいくかわからないけど」「相談にのって」ね、と後ろ髪ひくあたり、いいような悪いような…。あー、変な汗かいた。蚊にさされた。ドキドキした。
  
  私、昔から男の趣味悪いです。

  うん。私が悪い^_^



  ふられました!!!