子供の頃、作詩の課題で「僕は石だ」という詩を朗読した男の子を思い出す。
大人しくて、身体が大きくて、のんびりした子だった。
ひねくれて自虐的でもなく、周りの友達に牽制する訳でもなく、
淡々と自分の事を石に喩えた。
自分は無口でおしゃべりをしない、
動きもノロい、
でも「硬い」んだ、…という内容だった
強い、とか、動じない、とかじゃなくて「硬い」というあたり
自己表現としてアッテイルなぁと思った。
サイモン&ガーファンクルは、友達なんか要らない、本が自分を守ってくれる、みたいに唄っているけど
聴くたびに切ない
その純朴さも、守るべき自分も、
かつて私自身が持っていたものだからだと思う。
石だった男の子は、どういう大人になっただろう
砕かれたり磨かれたり加工されたりしても、その「硬さ」は保っているだろうか
砂のようになっても硬かったら、逆に変幻自在で良いと思うな^_^