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祭りのあと。

  山口情報芸術センターにて。
  7月下旬。ヤン・シュヴァンクマイエル映画祭が行われた^_^
  私は長編映画『アリス』『サヴァイヴィング ライフ』、短編映画『魔法のサーカス』『自然の歴史(組曲)』『部屋』『対話の可能性』『地下室の怪』『落とし穴と振り子』『男のゲーム』『闇・光・闇』をみた。

  ☆ シュヴァンクマイエル監督は1934年チェコスロヴァキアプラハ生まれ。映像作家である。
  アニメーションも手がけるが大人向け。共産党政権下でブラックリストに載っている。シュールレアリスムの色が強く、様々な映画祭で賞をとっている。


  〈ナンセンスなハイセンス〉
  
  私はやられまくりである。
  興味が失せるとあっという間に眠れる。
  
  短編『落とし穴と振り子』と長編『アリス』の後半、あっという間に眠ってしまった。

  私は通常あんまり映画館で眠ったりしません。疲れていても、しっかり鑑賞できるタチです。
  それはプラネタリウムで眠るようなもので。
  計らずも眠ってしまう、不可避の絶対的な、贅沢な眠りなのであります。
  つまりとてもロマンチックな昼寝であり、抗えない誘惑であり、少しの罪悪感と優越感に彩られた本能の選択。

  ナンセンスすぎて落ちてる。
  とても耐えられなかった^_^

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  グロテスクで残酷なアニメーション。
  子供が虫を解体してバラバラにするような。
  意味もなく、バラバラにするでしょう。
  ただなんとなくとか、ただ手応えが面白かったとか。虫が可哀想とか、虫が死んでしまう、というのは無い。虫が動かなくなった、虫が小さくなった、というだけ。
  そういう〈ナンセンス〉の集大です。

  ナンセンスは集めると科学反応する。
  良いナンセンスと悪いナンセンスが出てくる。つまり好み。好ましいナンセンスとは後味の良いナンセンス、昇華系ナンセンス。
  軽めで奇抜でシンプルなものがカッコイイのです。印象に残ります。
  シュールさは切れ味が勝負。
  どれだけ鮮やかにナンセンスを極めるか…、それが彼の命題なのではないか、と勝手に思っております。

  深い眠りから覚めたように。
  長い夢から覚めたように。
  映画館から出て、現実世界に戻っていくのでありました^_^

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  (モンティ・パイソンが好きな人は、シュヴァンクマイエル監督は好みだと思うなぁー…)