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「愛のむきだし」をみた。

  2009年。園子温監督作品。237分。

  前回の記事で書いたように、園子温監督ってだけでなんか敬遠してしまっていた。
  「エログロ、暴力、狂気のイメージが強くてみたら疲れそう」そんな風に。

  前回の「地獄でなぜ悪い」が面白かったののでついみてしまった。

  この映画の感想。
  好きか嫌いかで言ったら好きだけど、一回みたらそれでいい。
  正直「地獄でなぜ悪い」の方が笑えた。
  もしかしてこの監督は笑いとか狙ってないのかもしれない、、、とすら思えた。前半は笑ってみてたのだけど、後半はシリアスなトーンになっていた。みながら、「あ。笑わせるつもりはないのかも」と気づき、「え。もしかして最初からシリアスだった?」と。

  前半、タイトルが出るまで30分以上(体感なのであてにはならない)かかり、ボーイ・ミーツ・ガール!タイトルがどーん!の構成なのですけど、私はこういうのはテンションが上がって大好き。わりとワクワクして鑑賞していた。
  勃起という言葉が何度も出てきて、キーワードのようになっているけど、私は女性であるのでそれがどれだけ大事なのか正直よくわからない。
  そんなに大事なことなのだろうか?

  キリスト教がわからないのと同じようにわからない。

  勃起は原罪、だけど生きる意味なんだろうなぁー。うーむ。

  満島ひかりがコリントの章を暗誦する。好きなシーン↓
  ストーリー的には、インチキ宗教にハマってしまった妹を、兄が改心させるために説得しているのですが。
  満島ひかりが迫力あり過ぎて、狂ってるように見えないのです^_^
  日本語で聴くのは音とか声で、英語字幕がつくとなんとなく簡単に理解するのにいい。
  満島ひかり、いいなぁー。

  んで。ここらへんで「うん。コメディではないんだね…」と静かに諦めた。
(…遅い?)

  うーむ。
  悪いけど、全く共感できないの。それでシリアス作品です、みたいな形にされても、薄い。
  (十代の虐待経験があるような高校生の変態的ラブストーリー)をみたいですか?知りたいですか?エンターテイメントですか?
  (純愛感動巨編)に仕上げたつもりかもしれないけど、ついていけなかった。
  共感とかできないよー、キリスト教や虐待や変態や勃起にはー。

  勃起って、つまり衝動とか、恋愛でも「恋」の方でしょ。「愛」じゃなくて。

  …と思うんだけど、多分この主役・西島隆弘にとって「勃起イコール愛」です。
  一目で恋に落ちる、のは感覚的になんとなくわかる。
  一目で愛する、のは結構難しいと思う。それは「運命」だねー。
  
  そんなに勃起するならやっちゃえば?と思う。
  コメディ(マンガ)なら、最後までドタバタしていればいい。
  シリアスならやっちゃえばいいと思う。
  高校生同士だし。その愛は思い込みなんじゃないかー、と思う。老婆心ながら^_^

  「地獄でなぜ悪い」では、(星野源が無茶苦茶な状況の中でも二階堂ふみに恋をした)のは伝わってきた。それがドタバタコメディの中でも芯になって、作品としてあったかくなる。
  ひきかえ。この「愛のむきだし」はテーマは愛なんだけど、ねぇ本当にそれって愛?本当に?となる。。。


  満島ひかり西島隆弘も良かった。
  安藤サクラも頑張ってたけど、この人がいるから長いんだな、と思う。なんなんだ。このサクラは必要ない。いいんだけど。
  
  でも全部みれた。
  みながら色々と考えた。
  「あっという間だった」とは全く思わなかったので、いいけど、良くないのかも。
  共感が全てではない、そこんとこバシッと決めて、悪ふざけするなら徹底してやってほしい。

  音楽はゆらゆら帝国。ファンであります^_^