橋口亮輔監督。
2015年。
「ぐるりのこと」の監督さん。
凄い映画だった。
映画じゃないみたいな、映画。
演技じゃないような、剥き出しで無防備な、日常的な、差し迫った作品だった。
まさか「恋人たち」というタイトルの映画で泣くとは思わなかった。そうです、泣いちまった。主役の篤が男泣きしているシーンでダラダラと泣いちまった。
中年のおじさん、おばさんが、恋人の為に頑張る姿をみて泣くとは思わなかった。いやー、凄い。
若者や美人は出てこなくてもラブストーリーは成り立つのだ。
手放しで絶賛しよう。この映画は凄いぞ^_^
汚れた台所、痛いおばさん、疲れたおじさん、病んでる人、馬鹿な人、騙す人、騙される人、、、それでも生きてる。それでも恋する。それでも笑顔。
女の子がおじさんに飴ちゃんくれたりするシーン。なんでもないシーンなのかもしれないけど、妙にくすぐったい。
少しの優しさや、少しの気遣いによって私たちは生かされているのだなー、と思う。
喧嘩をし、仲直りをし、軽蔑し、絶縁し、怒りに震え、、、
死にたくなる夜もあり、
理解できなくても手放さずに、
忘れられずに、孤独に
それでも私たちは集うのだなー、と感動してしまう。妙に。
主役の篤さんが妙にピュアに見える。
善良で一途で寡黙で。
ラブストーリーだけど、哀しい
生きていくことは哀しい
泣いちまった。
超特A級にオススメ映画だ。
メガ級ヒットにはならないだろうけど後世に伝えたい日本映画ですな