なかなかいいぞ。
中村文則。
『迷宮』新潮文庫、2015年。を手にとって、読み始めたら止まらなくなった。
あちら側に行っちゃってる感じが堪らないです^_^
誰の中にも狂気がある、というのを許してくれるようで。清濁、善悪、真偽、美醜がぐるぐると混じっていて反発していて、ある時どろっと溢れ落ちるようです。
この、どろっとした生々しさが割り切れなくて良いですね^_^
デジタルで整理されて清潔な世界は正しいかもしれない。
だから不条理で理解できないもの、生々しいものが異彩を放つのかもしれない。
自然の中で生かされつつ、不自然な環境で呼吸して。
時々、自分が無力で小さく儚いものだと自覚するのが良いと思う