真っ青な藤。

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  棚田の風景。

  上の方から順番に耕した田に水を入れていきます。
  石垣なのです。
  「水平になるように石を組む」って途方もない感じがします。
  ザ・仕事。
  知恵ですねー。
 … 何の手がかりも発想も浮かばないまま途方にくれつつ、立派な棚田を眺めます。

  腰の曲がったおじいさんが浪々と唄いながら仙人のように棚田を歩いておりました。
  良い声ですなぁ
  気持ちよいですなぁ



  そんなワケで藤の橋^_^
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  この橋は甘い藤の香りがする^_^
  藤のかんざしのように艶やか♥︎

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  座っていたおじいさんの言うことには、、、
  先週がいちばん盛りだったらしい。
  イヤイヤ、今も真っ盛り、すごく綺麗ですよ?
  うん、まあ、散り始めている。…でも綺麗ですよ。
  「先週はなぁ、真っ青でなぁ、香りも格段でなぁ、…」
  …そうか。
  真っ青な藤と形容されると見たくなる!青いのかぁ、、

  ちなみに隣にそびえる白の藤は咲き始め。時間差があるから良い。

  来年にまた見に来ようと思ってしまう。。。
  
  関係ないけどこちらのおじいさんも仙人めいている。
  さらに関係ないけど前登志夫さんの本を読むと、ご近所の木こりさんや「子供の頃に会った天狗」が登場する。
  生きていようがいまいが構わないような、どこか飄々とした感じがある。

  帰りにうどん屋でうどんを食べていたら、隣のおじいさんが三途の川を渡りかけた夢をみた話をしていた。
  手招きされたけれど、舟がぐるぐると周り続けて進まなかったのですって。
  まぁ命びろいしましたねー、と応えたら、
  まぁね(ニヤリ)という感じでした。

  
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  梅?

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  タケノコ。

離婚を考えている人。

  私の友人(女性)の話。
  離婚を考えている。別居になるかもしれない。

  私も離婚したので離婚をすすめる訳ではない。
  でも「結婚する」こと自体、なんとも不思議な契約だなー、と思う。

  子供をつくって家庭を築いて子孫繁栄を願って結婚するのか。
  家庭内分業をして、少しでも効率よく生活するために結婚するのか。
  経済活動する上で「家族単位」の方がはるかに経済的だ。
  精神的にも「家族のためにがんばる」方が「自分のためにがんばる」より強くなれるのだろうか。
  
  父親と母親は選べない。
  …だからどんな家庭でも子供は必死に順応する。
  でも結婚相手は自分で決めるものだから嫌になったら辞めるのも有りだと思う。必死に順応する必要はない。

  一度別れる方向へ心が進んでしまうと、コロコロと進んでいく。
  初めは別れることなんて全く想像していなくて、その思いつきにビックリする。
  別れるとどうなるのか?想像し始めると、別れた自分がミジメでアワレな気がする。ダメな人のように思えてくる。
  相手の嫌な部分を我慢したコト、自分を騙し騙し合わせてきたコトなんかを思いだす。それらから解放されて再び1人になる気楽さを思う。
  相手の好きだった部分を思いだす。
  それは大抵はじまりの頃だ。
  上手くいかないカップルは、だんだんとお互いが難しい顔になっていく。
  
  「もうダメかもしれない」と彼女が言う時点で、カップルとしてダメなのだと思う。
  乗り切るには、乗り切ったら、全く違うお互いにならないと。

  経済的にも精神的にも別々の方向を向いたまま、生活を続ける夫婦もある。

  彼女の場合、そういうことはできないだろう。
  難しい顔をしたままではいられなそう。
  タテにもヨコにも腕をいっぱいに伸ばして働いているので、自分を変えることができなさそう。
  自分のためにがんばる人なので。
  
  自分を大切にする為に1人でいる、、、、そういう人も増えているのでしょう。
  どうか「結婚に失敗した未熟な人」と決めつけないでほしい。

  お互いがダメなのではなく、関係がダメになってしまっただけだ。

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私たちは幸福で不幸だ

 若い人と話しているとツマラナイ。
 条件反射だな、と思う言葉ばかりで。
  ものすごく雑。
  雑すぎる。
  ハスに構えてるのがカッコイイのかわからないけど(もっと頑張れよなー)と思ったりする。
  彼らからみれば、私なんて中途半端なツマラナイ大人なんだろうな。





  だからといって大人と話せばツマラナくないか?といえば、そうでもない。
  説教。教訓。自慢。
  惰性。
  放物線をみるようにわかりきった結論。

  彼らからみれば、私なんて中途半端なツマラナイ子供なのだろう。

  
  ☆

  
  中途半端な余暇を愉しむ。
  
  湖の底に沈んだ村の小学校を眺め、墓が朽ちるのを眺める。

  「美しい」の上には「とても幸福だ」があるらしい。
  整然とした図形と比べて、蜘蛛の巣のイビツさや、歪みは模倣できない。
  ピカピカでツルツルの美しさよりも、ぬくもりを感じるような美しさの方が、複雑で不可解で余韻がある。
  夕陽を見ながら口からついて出た唄や、
  涙をこらえて無理した笑顔や、
  言葉につまってそれでも出た言葉は、
  ありきたりの美しさではないからだ。

  だからとても「幸福」とはかけ離れた状態でも
  心がとてもヒンヤリとしても

  ヒンヤリとしたからこその「美しさ」がその先に待っているのではないかと勝手に思っている。
  寒がりの人や暑がりの人、差はあると思うけれど。
  いつか唄いだせるのではないかと思う。
  ありきたりではない幸福の唄を。


  自分のことを幸福でも不幸でもないと言い切るような人は美しさがわからないのでは?と疑う。
  雑で惰性で鈍感なのでは?と。


  私たちは幸福で不幸だ
  

  

素敵な日曜日。

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  マラソン大会のボランティアスタッフをさせて頂いた^_^

  2キロ3キロ5キロとスタート&ゴールが分かれており、年代別で記録をとり表彰する。

  受付&ゴールテープ係りをさせて頂きました。

  大会慣れした熟練ランナー有り、地元の小学生有り、中学生高校生常連の方々、高齢のおじいちゃん有り!、で微笑ましく大会は進行していきました^_^

  天気予報はずっと雨でしたが、ランナー走行中は降らず。表彰式&抽選会で少しパラつく程度でした(日頃の行いが良かったのでしょう)

  走る姿って、感動的ですねー

  私もジョギングをチラッとやりますが、大会に出たことはないです。

  一人一人にゴールテープを切らしてあげたいなぁー、と思いました。
  もちろん一人一人拍手で迎えましたよ。

  私自身走りますがタイムを競ったことないです。消極的に(大会)を捉えていたのですが、、、、

  (大会に参加する)って、なんかイイなあと思いました。

  ランナーの皆さん、
  ちょっと大会に参加してみたらいかがでしょう。。。
  楽しいですよ。
  景品もあるし地元愛あるし。

  走ることで誰かを勇気づけられます^_^

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  子供たちに混ざって、特殊な子も走っていました。
  顔を真っ赤に染めて。
  お母さんやお友達も(コースを間違えないだろうか、突発的なことはないか)と心配していたけど、皆と一緒にちゃんとゴールしました。
  皆と一緒に参加するだけで多分ドキドキワクワクでしょう。
  こちらまでドキドキワクワクが伝わってくるようです。

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  それとは別に。
  毎回メイド服で走る男性がいる。

  年代別で表彰されるのだけど今年は40代以上の部で表彰されていた。

  いつも表彰式までメイド服だったけれど、今年はお着替えをされて黒のロングスカートで表彰台に立ちました。
  
  コスプレ的なコトを脱却して、これからは大人の女性を目指すのかもしれない。
  仮装部門があるわけではない。
  女装して走ることは、彼にとって何を意味するのかはわからない。

  けれど(何もわかるわけではないけど)

  ロングスカートで受付&表彰される彼も、メイド服で走る彼も素敵です^_^
  (むしろロングスカートで受付&表彰されることに意味があるのではないか)

  影ながら応援しております!

  ある日ふと彼が参加を取りやめたり、女装しなくなったら、大会として残念です。
  毎回彼がメイド服で走るような健全な大会であってほしいと思います!!!
 
  今日はお天気が悪かったけれど
  晴れた日に
  皆で汗かいて
  拍手でゴールできて
  豚汁食べて
  抽選クジがあたったら
  そんなに素敵な日曜日はない^_^

  来年もボランティアスタッフに呼ばれたら協力しようと思います。

心が傾く。

  私の愛読しているブログで。
  チェコ好きさんという方がおられるのですけど。
  この方の、愛の溢れる批評が大好きである^_^
  生理的にすごく納得する。

  中でも、フィッツジェラルドに関する記事は何回も読んだ。

  特に好きな記事↓
  

  この二つの記事は、明らかに冷静さがトンでいます。感動し過ぎて、越えちゃった感じです。
  普段から興味のあることしか書かない、自分目線でしか書かない方なのですけど。愛が溢れすぎて、零れて、したたっております。
  
  〈すごく好きである〉ということは、とてもとても滑稽なのです。
  
  ブログを読む楽しみは、独自の目線を体感することにあると思っている。
  「号泣しながら書いた」とある。迫力がある。

  日記のように手紙のように軽やかなブログも大好きだけど、それなら、日記や手紙でも構わないのだ。
  号泣しながら書くことの熱情を想うと、その特別さを大事にしたいと思う。


  ☆

  映画「華麗なるギャツビー」をみた。
  監督制作脚本  バズ・ラーマン
  2013年。

  いいですねぇ。
  ディカプリオの不幸は、童顔にある。
  少年青年時代のスラリとした自身が、自身を邪魔しているように思う。
  かっこいい訳ではないのにかっこ悪い役が様にならず、中年なのに童顔が邪魔する。
  それでも!成金の中年を見事にかっこ悪く演じていて、流石ディカプリオ!
  そうそう。この人は演技は達者なのです。小指にデカリング、ピンクのスーツ、似合っております。

  それでもどーにもエンディングが気に入らない。
  映画が小説世界を全て表現できるとは思っていないけれど、…ギャツビーは、ギャツビーは、ギャツビーは、こんな風には終わらない。
  
  ロバート・レッドフォード版のギャツビーを無性に!みたくなった。
  好きだったはずだけど、何がそんなに好きだったのだろう。

  私はギャツビー的なファンタジーが大好物なのだ。

  恋しい女性は夢のようで
  捧げるもので
  過去は美しく
  主人公は不器用で純粋。

  叶わぬ恋は美しくみえる
  夢はさめるもの  さめない夢はない

  夢からさめる方が健全なのだけど
  夢を見続けたいと願う人もいる

  それは悪いことではないはずだ

  

  ☆

  今日、ホン・サンス監督の映画を二本みた^_^

  「自由が丘で」加瀬亮主演。2014年。

  「ソニはご機嫌ななめ」チョン・ユミ。2013年。

  ↑これらもねぇ。
  ラブストーリーなのです。
  ギャツビーほどコッテリとしたファンタジーではないけど、女性に対して夢をみていて、痛々しくも爽やかで、なんか頑張ってほしい感じです。

  ホン・サンス監督。
  今日初めてみたのですが、一人で映画館でみれて良かったなぁ、と思いました。
  一人で昇華したい監督です。

  俳優陣がのびのびと自然に画面に現れるので、白昼夢のようで。幻をみているようです。
  
  ギャツビーと対極にある夢ですね。
  忘れがたい夢と、
  忘れてしまいそうな淡い夢。

  はぁ〜、
  いいですねぇ〜。と思うけど、なかなか説明できません。

  
  とにかく映画の王道はラブストーリーだ!!と強く意識したのであります。ラブストーリーでなければ映画らしくない。
  そして日常生活においても、バカみたいに誰かを、バカみたいに何かを好きにならなきゃダメだ!!と思ったのであります。
  日常生活に支障が出るくらい、自分が無力な存在と思いしらされるくらい、それくらい心を震わせなければ、生きている意味なんてないのではないか。
  

  心が傾いて
  どうしようもなく好きになってしまう経験を

  私たちは欲しているし

  そういうものに出会いたいのだ

  そうでなければ意味はないのだ

  と、目を閉じます




 

隣のミステリアス。

  津田さんの話。
  4月1日は人事異動。
  隣の席の松田さんは他へ。新しく津田さんがやって来た。

  津田さんは色白でほっそりとした美人。頭も良く、優しく、ちゃんとしている。
  年齢は50を少し過ぎたあたりではないか?年齢不詳だが、子供が四人、孫もいて、今は夫と二人暮らしだそうだ。
  
  大人しげな風貌で、落ちついた喋り方なので、全くうるさくないのだが、ペラペラとよく喋る。
  そして、意外と速い
  ^_^
  (…くノ一か…⁈)

  背が高いのだろうなぁ。
  細いからよくわからないけど、一歩が大きいのか?
  (忍者好きな私は、神出鬼没な津田さんがくノ一であってほしいと、勝手に思っている…)

  私なんかは、わたわたとしているのでなんだか目立ってしまうけれど。
  津田さんは逆に、優雅に落ちついてデキる人に見える。
  (でも二人とも机の上がヒドイ、山盛り)

  ハッと気づくとホウキで掃除してたりする。やるな!津田さん!
  「私のとこばっかり、なんか汚れてるみたいで」
  いやいや。そんな事ないですよ。

  ハッと気づくと側で一緒に説明を聞いている。やるな!津田さん!
  誰からの内線でどんな内容だったか聞きつけて、上役に報告・説明するタイミングで二度手間にならないように一緒に聞いているのです。

  ハッと気づくと「私、もう帰ります」と席を片づける。やるな!津田さん!
  帰れるタイミングで帰っていいはずだ。

  笑顔も素敵。
  
  「気づいたら眠っていて…、」みたいなマイペースエピソードにも和みます。

  知り合いも多そうだけど、あっさりとしている。
  窓口に来るお客さんは、「あ♥︎津田さん!」と皆さんとても嬉しそうだ。

  正職員には、個人に目標というかノルマがある。それを苦にして体調を損なう人もあるらしい。それを苦にして辞める人も。

  津田さんはさらりと「日頃の行いよ」と仰る。

  言葉だけでなく、間や余白が大事だったりするように
  仕事も、仕事内容や実績だけでなく、その人の人柄も大事だよな、と思う。

  仕事も、次に繋がるよう、他に広がるよう、誠実であるべきだと思う。


  「でも怒られるんだったら、早い段階で怒られといた方がいいですよね。どーせ怒られるんなら」と私がわたわたとしてたら、
  津田さんはクスリと笑って、
  「怒られたりはしない。厳重注意ってところでしょう」と優雅にしていた。

  かっこいい。

  まずは、一歩を大きくしてみよう。
  1日にして津田さんにはなれないけれど、真似できるところから真似してみようも思う。
  速く、軽やかに、静かに
  あっさりと、笑顔で、礼儀正しく
  (ハッと気づくと!という人になりたい)


  「当たり前のことを当たり前にすればいいの」
  飄々として家路につく津田さん。
  なんともミステリアス。
  
  美人って得ですね!


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  津田さんが忍者らしい行動(?)をしていたら随時報告(誰に?)していこうと思います。

桜散る

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  水子供養で有名な大楽寺の駐車場の桜。

  駐車場にこんな大きな桜、、あんまりないですよね^_^

  はらはらと花びらが舞い、どんどん車に積もる。

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  今の大河ドラマは山口が舞台になっている。このお寺には、文さんが供養されている。
  お墓参りをする。

  同じお寺に夏目雅子さんも眠っている。伊集院静さんの塁系の墓がある。
  看板などはない。
  ひっそりとした普通の墓だ。

  貝殻が供えてあった。奥ゆかしい感じがした。

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  散る花は空の色に映えて美しかった。
  道まで薄いピンク色に染めて絨毯のようだった。

  昔の人を思い出し、少し想像する。
  「あの時こうしていたら」「あの時こういう風に言えたら(言わなかったら)」今はどういう風に変わっていただろう???
  後悔ではないけど、想像する。
  少しもわからない。
  
  少しもわからないけど、たまには想像してみるのも良いかもしれない。
  例えばその人ともう二度と会えないとしたら。
  私はやっぱり同じようにするだろうか

  心を残している感触が、心細くて素敵だ。

  バタンと車のドアを閉めると、服に花びらが幾つか取り付いており
  
  ほのかに花の匂いがするような気がした


  ☆


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  こちらは大根の花。
  立派です。

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  花が咲く前に葉の部分を切り落としたのだけれど。
  切り離されて萎びて朽ちていたのに、太陽の光の方へ伸びて花を咲かせております。

  よく注意して見れば、道路脇にはど根性大根はアル。
  零れ種で柵の間とか法面とか看板の下とか大根の葉がフサフサと伸びている。
  土ってスゴイなぁ
  太陽ってスゴイなぁ
  大根ってスゴイなぁ、、と思います。


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  庭ではボケの花が満開です^_^

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  田んぼにはいつの間にかレンゲの花が、、、
  先週あたりからカエルが鳴き始めました。

  季節が巡るのを感じます