読書の楽しみ。

  電子書籍が増えるこの頃、紙ベースの読書の楽しみをまとめてみました^_^

  本と私の幸福な時間リスト

 

  • お気に入りの喫茶店でお気に入りのミステリを読む時
  • 電車の中で思いがけず感動して泣く時
  • 電車の中で笑いをこらえて挙動不審になる時
  • 花や菓子や茶などを買い(読書のためのセッティング)、部屋に帰る時
  • 本屋で「カバーおかけしますか?」ときかれ、「いりません」と答える時
  • 思い入れのある本屋で時間をかけて文庫を選びカバーをかけてもらう時
  • 好きな人が本を持ち歩いていて、それが何の本かわかった時
  • 素敵な人が自分が読んだことある本(読もうと思って買ってある本)を読んでいた時
  • 古本屋でひと昔前の本の時間にひたる時
  • 古本屋で思いがけず掘り出し物を見つけて喜ぶ時
  • 図書館で何を借りるか選ぶ時
  • 風呂でダラダラと読める時
  • 図書カードを「要らないから」とタダでもらう時
  • ビレバンに久しぶりに入る時
  • 夜中にやめられず夢中で読む時
  • 読みながら寝ている時
  • 好きな本を、途中で「まだこれだけページがある」と確認する時
  • ミステリのはずなのに謎が解明された後にまだページがある時
  • シリーズモノの新刊を待つ時
  • 再び読みかえそうとして良かったことは覚えているのに内容を覚えていない時
  • 帯に気に入りの人がコメントを寄せているのをみた時
  • 本屋(図書館)の人が良い雰囲気だった時
  • やらなければならないことを全て終えて、ヨシこれからダラダラ読むぞ!と本に向かう時
  • 風邪をひいて、(もぅだめだ、本読むしかできない)と寝ている時。

 

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退屈しながら散歩などしたい。

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  先週の日曜の梅。曇り空。

  風邪気味だった今週。薬を飲んでいつの間にか寝ている。

 

  「シンプルリスト」という本を読んで色々とリストアップしたくなった。広げたノートに私は何と書くのだろう。思いがけず発見もあるかも知れない。

  義理人情。潔癖さ。柔軟なところ譲れないところ。考えてしまうこと考えていなかったこと。考えずに、わかりきって決断していたこと(条件反射のように当然にしていた行動)が、正に自分らしさなんだろうな…、、、

 

  行動は、1やりたくないけどやらなければいけないこと、2やりたいこと、3やることがないので(暇なので)やること、の3パターンに分類できるらしい。

  3の暇なのでやること、って、ヒトっぽいなと感心した。動物だったらこの選択肢ないもの。60代からこの割合はどっと増えるらしい。現役世代は自分のため仕事のため家族のために必死で生きるけど、ひと段落、現役引退すると急に何をしていいかわからなくなるそうだ。無為の時間を即席の趣味やボランティア活動に潰すのだそうだ。

  いやー。無為の時間を無為に過ごすのがヒトの文化やろー。

  やることが無いからと悩まないでほしい。やりたくないことはやりたくないで済ませてほしい。ブラブラとしていたら、そのうちやりたいことが現れてくるのではないか。

  私は隠居生活を楽しみにしている。退屈しながら散歩などしたいなぁ

 

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「夕凪の街 桜の国」を読んだ。

  2004年に第1版発行。「この世界の片隅に」のこうの文代さんの漫画です。TSUTAYAに平積みしてあったので思わず買ってしまいました。

  う、薄い。

  だ。だけどですね。

  個人比ですけど。これは号泣です。

  いや、泣きたい人に手にしてほしい訳ではなくて。むしろ。泣き活「泣ける感動作!!」とか苦手な人がボロッと泣いてしまう作品だと思うのです。

  が・つーーん……、ですよ。

 

  東日本の震災の時に、関東大震災の直後のようだと言った人がいた。辛かった経験も分かち合う事によって乗り越えたような気がしている。

  ヒロシマナガサキのようではない。それは時限爆弾のように。皆が見ないようにして、忘れたように知らないフリをして、過ぎるのを待っている。分かち合わずに。

  このままでいいのだろうか。

  しかし人の恥部に触れるような後ろめたさがある。同じ立場ならまだしも。共通点があるならまだしも。同情できる何かがなければ。

 

  しかし同情できるわけない。そこに居なかったから。

  そこに居た人は「死ねばいい」と思われた人。そして知り合いは多く死んでしまった。死体をたくさん跨いで生き残って来た人たちなのだ。罪悪感と後悔で、未来なんてない。結婚せず、子孫を残したくない人たちなのだ。原爆にあったばっかりに。

 

  隣の人を「死ねばいい」と思うだろうか。

  

  漫画で35ページです。

  こんなに短い作品で、見て見ぬフリしていたヒロシマを見せられた。。。終わらせてはいけない。

  ヒロシマは終わった過去の話ではない。

  争いが起これば必ず勝ち負けで収束する。誰かが負ける。今の日本は平和にボケていて、戦争の痛みを実感できない。死んだら痛いんだぞ。苦しいんだぞ。争わない道を探すべきでしょう。

  火事や地震では助けあい、生きることに前向きな日本人だけど、

  世界の中で、被爆国として、もっと平和を訴えてもいいと思う。

  

  私がヒロシマを後回しにして見ないようにしていたのは、ツライから。私と同じような人が何の理由もなく殺されたから。

  「私でなくて良かった」「少し違っていたら私も同じような目にあっていた」「10分違っていたら」みたいな事はよくある。

  私はやはり知らなければいけないと思う。

  そしてこういう本は皆に広がっていかなければいけないと思う。

 

  「桜の国」も「夕凪の街」から繋がっています。

 

  イラストも綺麗。素敵な色合いです^_^

  (漫画は「描く」ものだけど「読む」ものですよね。しかしこの作品の余韻はスゴイ。言語化できないフワフワを絵にしています^_^)

 

 

  

もしも間違いに気がつくことがなかったのなら?

  金曜日のMステの録画を土曜日にみて、なんだよ小沢氏ったらシングル発売してるのよ。

  土曜日に慌ててシングル買いに行ったけど売ってなくてアマゾンしたよ。そして今聴いてるんだよ。フジロックに出るみたいだよ。ぅおー、私は行けるだろうか^_^

 

  大好きだなー

 

  新曲バンザイ。

  球体の奏でる音楽とジャケット似ている。ぷーー。笑いが止まらん。

 

https://youtu.be/hkMVXiKQNM8

 

2017.2.21→22

  お久しぶり京都!

  今回は2年ぶりの友人と一泊二日でゲストハウスに泊まりました^_^とっても楽しかったー!!

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  彼女は京都ナメすぎ。

  「盆地で寒いからあったかくして来てね」って言ったのに、ダウン+シルク素材+ヒートテックの長袖、下は短めスカート+タイツ+ショートブーツ、なのだ。寒いってソレ。私はコート+モヘアセーター+ウールシャツ+ヒートテックの極暖、下はロングスカート+普通のタイツ+ヒートテックの下タイツ+レッグウォーマー+五本指ソックス+スニーカー、そして帽子。帽子の有る無しでも随分と違う。私でも寒かったのに彼女はもっと寒かっただろう。

  しかもショートブーツが痛くて歩けないらしい。歩けないって言われてもー。確かに「歩く用」じゃなくて「鑑賞用」のブーツなんだよね。哀しいことに。

  手荷物カバンも小さくて財布しか入らない。ていうか財布がデカイ。私も小さいカバンにしようと思ってナイロンの財布に入れ替えて小銭と分けて、腰に巻く奴にわざわざしたのに。御朱印帳と自撮り棒が入らないから入れてくれと言う。それを入れるために私のタオルハンカチと携帯とポケットガイドと手袋を出してポケットに入れることになった。オイオイ。

  ゲストハウスも初めてだったから「パジャマじゃなくて家着みたいな奴がいいよ」って言っておいたのに「持ってくるの忘れた」オイオイ。

 

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  竹のようにまっすぐ素直でありますように^_^

  節目節目でキッチリと初心を思い出したいな。ブレないように。大事な事を忘れないように。

 

  

  

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  今回は電車が楽しかったな。知らない街のローカル電車ってワクワクする。

  嵐電、可愛かったなー

 

  彼女はタクシーを使いたがる。私は旅として「タクシーを使うのは負け」な気がする。そりゃ楽だけどさ。街の交通機関使ったら地元の雰囲気が伝わってくる。方言とか。学校の制服も変に着崩したりしないの、品がある。

  でもまあ、その格好じゃ寒いし痛いし無理だよね。仕方なくタクシー移動。ぅう負けた。私は多少時間かかっても歩くのが好きだ。

 

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 珍道中を繰り広げた私たちは、赤ワインで乾杯した。すごい勢いで飲んでしまった。2人で二本あけた。つまり1人一本。

  2年ぶりでしかも旅行でテンション上がってるのでケラケラ笑っちゃってもうダメ。グチとか悩みとかも間に挟んでるんだけど、なんか全体としてハッピー。

 

  多分、彼女が「旅行してる状況」がまず可笑しい。笑える。

  1人で新幹線に乗るのが初めて。ゲストハウスも初めて。神社仏閣、仏像庭園、文化歴史、多分興味無いと思う。嵐山行くよって言ってるのに渡月橋を知らないんだよね。見たことあるでしょ?って訊いてもなんか返事が嘘っぽい。知らないのか、、、。それでもタマゴサンドは知ってた。テレビ見て知ってたみたいで「食べたい食べたい」ってキョロキョロしてた。地図見ないし、切符買えないし、人に訊けないし、物持たせるし、食べれないもの寄越すし、タバコ休憩多いし。

  無茶だよねー。

  私にとっては普通な事も彼女にとってはすんごい冒険なのだ。

 

  ☆

 

  飲み過ぎちゃって、行くつもりだったレトロな銭湯、スキップ。

  行きたかったのにー。

  帰りのコンビニでまた赤ワインをボトルで購入。や、やる気やな…。

  帰ると共有スペースに先客がいて、酔っぱらいな私たちは無茶な英語でコミュニケーションするのでした。台湾人のカップル、台湾人の1人旅女の子、中国人の1人旅男の子。これがなかなか楽しかった。赤ワイン勧めたけど、受けたのは2人、あともう2人はシラフで付き合ってくれた。ありがとう、そしてごめんなさい、日本人は皆が皆こんなではありません。

  

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  スープ貰った。昆布だしが効いてる。

  、、、気がついたら午前を過ぎていて、隣にいた彼女が着替えもせず寝ていた。

  寝方が死んでるみたいで、ちょっと面白かった。

 

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 朝はすごい二日酔い。頭痛い。もしかして風邪ひいてる?

 

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  二日目は、まったりと廻る。

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  1人だったら全部自分の思い通りにできる。ある意味、ハプニングも冒険の一部。「ロスタイム0」の旅。

  もう1人連れがいるなら、相手の気分も大事な旅の要素になる。「邪魔にならない相棒」になる為に、一般的な人は努力するものだと思う。

  今回の旅は、こんなに邪魔な旅の相棒はいない、と最上級の褒め言葉を彼女に進呈したいと思う。

  邪魔にしかならない^_^

  私も彼女の邪魔になっていたと思う。ゆっくり食べたり、寄越す食べ物食べないし、物持ってあげるよとは言わないし、ちゃんと下調べしないし、どんどん歩いちゃうし。

  お互いに邪魔しあうのも、たまには楽しい^_^

  一緒に撮った写真は、全然違う2人だけどわりといい感じなのだ。

    

ブサイクなディズニーカップルが憎い。

  試験まで2週間。

  6割とれたら合格なのだけど、3割ほどしか仕上がっていない。。。課長や係長も受けるらしい。一般の職員は5人受けるみたい。受験する人が少ないから目立つじゃないか。あー、受かりたい。間違っても皆が受かって私だけ落ちたりしませんように。祈り。。。。

 

  ☆

 

  図書館で勉強していたら、隣にブサイクなカップルが座った。2人とも同じように肥えていて、なんとなくダサい。もっさりとしている。若くない(ように見える)

  男が「ディズニー大全集」という図鑑を持ち、女は10冊くらい絵本を持っていた。

  女はペラペラと絵本を読み、男は女にクイズを出している。ディズニークイズだ。よくわからないけど、こしょこしょと図鑑を読みあげ、女が答え、正解すると男は感心し「すごいね本当すごいね」といい、正解が出ないとヒントを出す「じゃヒントね」さらに「じゃこれは?」とクイズは続いていく。「もっと」と女がせがむ。黙って絵本読んどけ。

  そのやりとりにイライラが止まらず。叩きたくなった。すぐ終わるなら未だしも、延々と続きそうだった。10分ほどは我慢したと思う。だけど言った「あのーー。話がしたいなら、よそでお願いできませんか?」

  

  浮かれやがって。ブサイクがブサイクとつきあって図書館でイチャイチャするな。目障りだ。若いなら未だしも(若いのかもしれない)35くらいに見えるけど。ディズニークイズなんか出すな。恥ずかしいから。

 

  女は私の言葉に対してすぐに謝った。図書館で机と椅子が置いてあるからといって、喫茶コーナーではないと知っているようだ。家で勉強できない人もいて、図書館で勉強している人が自分たちの周りにいる事を知っていたようだ。罪悪感はあるようだった。

  しばらく絵本とディズニー大全集をパラパラと読んだ後、2人は何処かに行った。良かった。2人がその後私の悪口を延々と言っていても構わない。居なくなってくれて私は嬉しい。

  2人の後に、司法書士の勉強をしているおじさんと、鼻をすするお兄さんが来た。

  、、、、、鼻をかんでくれ、と何度も願ったけれどディズニークイズより何億倍もマシだ。

 

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  肩甲骨の間をグリグリと刺激すると、前向きで元気になれるのですって!

  笑顔も脳を元気にします^_^

  笑顔でガンバロウ!

 

  

煩悩。お前は何者か?

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  雪の朝、雀が二羽、庭にいる(←シャレではなく^_^

  

  寒そう。雪が降ってるから陰に行きたいけど陰は雪が積もっているから冷たいんだね。葉の下の枝とか細い枝にぴよんぴよんととまっていました。いつもより目のつく所にとまっているので(ぅう、かわいい。。。)と窓に張り付いて見ていると私が怖いのか雀のタイミングで飛び立っていく。私が窓から離れると元の場所付近に戻ってきてぴよんぴよんとしている。ぅう、かわいい。。。夫婦雀なのかなー。。。

 

 ☆

 

  能町みね子さんの本を試験勉強の合間に読んで笑っている。もし電車の中で読んでいたら「…ぐふ」と笑いを堪える感じになると思う。

  文春文庫『オカマだけどOLやってます。完全版』『くすぶれ!モテない系』を読んで、勝手に親近感を持っていたのですが。コレコレ、今読んでいるコレは笑う^_^→講談社『ひとりごはんの背中』1ページ中に5ヶ所くらい笑うポイントがあります。4行に1回のペースです。

  ひとり暮らしの人の家に行ってごはんを作ってもらって一緒に食べる、という趣旨の企画をマンガとエッセイでまとめてある。能町みね子さんはそもそも人見知りで好き嫌いも多いらしい。そんな人が知らない人の家にヨネスケみたいに突撃するなんてスゴイ。テンション低めで良い。ひとり暮らしの部屋っていうのもかなりのワンダーランド。その上、手料理。その人らしさ満載で逃げ場がない(緊張する)

  他人って面白い。

  すごく笑うんですけど変に感動的。

  普通に働いて真面目に生きているだけで、こんなにも多種多様。人間って面白いです。面白くない人なんていないんじゃないかなー。

  

 

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  骨付き唐揚げ定食↑やみつき。

 

  あと、試験勉強しなきゃいけないのに一気読みしてしまったのが『ヤノマミ』国分拓、新潮文庫NHKのディレクターの取材記録。アマゾンの森で裸の部族と共に150日間生活したものです。彼は「隔絶された人々  イゾラド」の番組も担当した。このヤノマミの取材は2009年4月12日にNHKスペシャル「ヤノマミ  奥アマゾン  原初の森に生きる」として結実したようだ。私はまだ見てないけど是非この番組も見たい。

  いやー、すごい。

  内容もすごいけど(ショッキングで良くも悪くも見世物としてみてしまうけど)、国分さんすごいです。観察者としてすごいです。関わる事に対して強い責任感を持っています。

  文明が彼らの生活や考えに影響を与えてしまうので、なるべく少数でなるべく身軽に、影響を与えないように注意しながら取材してます。でもそれってすごく怖いことだと思います。水道も電気もなく、言葉もカタコトで、信じるモノが全く違う場所で、無防備に裸になるようなものです。食事も、体力も、病気も、闇や森も、部外者に対する彼らの偏見も、不安ばかり。生活する上で文明にこんなにも守られている私たちは、ヤノマミからすれば子供よりも軟弱で不全な存在なのでしょう。    裸になれますか?裸の者から裸を問われます「お前は敵か?災いを持つ者か?敵ではないなら味方か?味方なら何かいい報せを持ってきたか?本当は何なのか!味方か?敵か?聞いているか?聞こえているか?」

  価値観、行動倫理、尊厳、ルール、シャーマンの言葉、祭り、死者、名前、精霊、女たち、男たち。

  ブラジル政府は保護区を設けてヤノマミ族を保護しているけれど、それ自体に部族としての未来は無いように思われる。文明は彼らを外側から取り巻いている。読了後、ヤノマミ族と私の相違点や共通点について考える。同じ人間。国分さんのように彼らと生活を共にすれば仲良くなったり分かり合ったりできるのだろうか?豊かさとは抽象的で、幸せという概念もそれ自体が哀しい。豊かさとか幸せとか語りだす時点で哀しい。そんな具体的な世界がその場所には歴然と存在する。

  

  私の感想↑は端的に言えば「哀しい」になるのだけど、それは私が文明側だからなのだと思う。

  うーん、それはいいな、と思うのは、男女の不義があった時に女性が責められないこと。

  1間男は抵抗してはいけない。2間男を殺してはいけない。3妻は制裁を受けない。ルールです。妻は男がリンチにあっていても笑ってみていたようだ。それはそれですごい。。。

 

  あと私が印象に残ったのは、ヤノマミ族は時を語らないこと。「いつ」がない。あったことなかったこと、いたこといなくなったこと、そういう話は歴然としてある。あれば「真」、なければ「真ではない」。

  事件も何年前の話なのか昔の話なのか最近の話なのかわからない。ずっと続いてきた日常の中で、積もっていくのみ。彼らはあっという間に忘れていき、憶えていることだけが「真」なのだ。

 

 印象に残るシャーマンの言葉を引用する。

 ホトカラは、一人一人のヤノマミのようなものだ。

祖先たちの命はホトカラに昇った。

動物たちの命もホトカラに昇った。

風の精霊も、雷の精霊も一度は死んでホトカラに昇った。

彼らは天で私たちを支えている。

私たちが森を守ってきたように、彼らは天が落ちないように支えている。

だからヤノマミの家は丸い。

ホトカラは天にあり、天は丸いから、私たちの家も丸い。

ヤノマミはここからホトカラを見ているし

ホトカラの精霊もヤノマミを見ている。

私が泣いている時、ホトカラの精霊はなぜ泣いたのかと聞いてくる。

精霊が泣く時、今度は私が聞きに行く。

風が止まない時、私はホトカラまで昇っていき

なぜ風が止まないのかと聞きにいく。

ホトカラとはそのようなものだ。

たくさんのヤノマミがいてシャボノ(家)があるように

ホトカラもたくさんの精霊がいるからホトカラなのだ。

精霊はホトカラを支えるたくさんの足だ。

その足は、いつも、地上と繋がっている。

地上とホトカラは繋がっている。

生と死も繋がっている

ヤノマミは森の生活の中で、人間と動物、人間と精霊、生きている人間と死んだ祖先たち、と繋がっている。時には狩りをして殺し食べて、自分たちも屍となり土に還り、一体となって暮らしている。分断されていない。未分化だからこそ見えるもの、知れること、野生のままに選別することができるのではないか。

  進化することは堕落の道かもしれない。

  天真爛漫で残虐で無垢な女たち。選ばれる男たち、選ばれない男たち。色々な性格のヤノマミがいたが、なんとなく修行する僧侶のような趣きもある。森の摂理に従う彼らは、大胆で謙虚だ。

  

  ますます自分の煩悩に苦しむ。

  試験勉強するのが嫌になってしまう

  ザ・現実逃避