家、家にあらず。次ぐをもて家とす。
人、人にあらず。知るをもて人とす。
芸能の道に生きた世阿弥の言葉は、なかなか重いですが、この言葉は世阿弥が生きた以前よりあったものを彼が書きとめたという説があります。
現在は個性を大事にする時代。プライバシーやら、知る権利やら、コンプライアンスやら…、いろいろありますが!
彼のいう(まことの花)は、伝統の中にあり、そして永遠に続くもの。咲いて散り、移ろっていくもの。影のように、声のように、実態のないもの。
また、誰しも心に花を持っているという。
人々心々、と書いて、にんにんこころこころ、と読ませるらしい。