坂本龍一がこれからやりたいことは…

  f:id:sprighascome:20130317090035j:plain職場の昼休みにテレビをみていたら、坂本龍一がこれからやりたいことは何ですか?と質問されていた。彼は、本を読みたい、と答えていた。彼の中で、これは読まずには死ねないという本がたくさんあるそうです。読もうと思って買って家にたくさん本があるそうです。音楽で大成した人が六十を過ぎてやりたいことが読書というのは、私にとって、少し意外でした。

 感覚が鋭い人は、理屈に弱い。そういう先入観が、無意識にあるのです。

 でも読書好きって、理屈っぽいわりに理屈じゃないところで感動しますね。まっすぐに書けばよいわけではなくて、言葉の裏を読んだり、行間や余白を読んだりしますよね。最終的には個人の想像力の先に感動を委ねている。

 ここまで思い至って、感覚の鋭い人ほど読書という娯楽は向いている、と妙に納得しました。

 でも、読まずには死ねない発言は、娯楽ではなく、真剣に生きる道としての読書なのだとまた思い至り、背筋が伸びた。

 そして、読まずに積んである発言で、なんだ私と同じじゃないか、と親近感を抱いた。


 いつか読もう、と本を所有するのもまた、ひとつの楽しみのように感じました。