地図は要らない。

  わりと親身になって読んでしまうのが旅行記。

  ガイドブックのようではなく、日記のようなものが好き。

  写真が多いものがいい。

  厚いものよりも、ペラペラのすぐ読めてしまえる感じの方がいい。

  ツルツルの紙ではなく、ざらざらの紙がいい。

  ホテルや店の名前はあった方がいいけど、地図は要らない。


  『世界の小さな村』ピエ・ブックス。2010年。

  写真ばかりで、すごいカラフル。うつっている人々は、全くカメラに気づいていない。人々も、町の一部なのだな、と妙に納得。自然も、町も、人々もカラフルで美しいです^_^

  カメラマンがハイセンスなのか?とにかくカラフル。


  『ルーマニアの森の修道院』ノリカ・パナヨッタ著、株式会社産業出版センター。2007年。

  ルーマニア、派手だしテキトーだし素朴だし。ミステリアスでファンタジックな雰囲気もあるし。読めば読むほど、(ワタクシの常識を綺麗に破壊してくれそう……)と思うわけです。全体に〔ことりっぷ〕のようにまとめているのですが……、なんか、収まっていない。

  情報を小さなものまで全部ひろいました!というのではなく。とりいそぎ、雰囲気のみ、大事な所だけ要点のみまとめました!というような代物だ。まだまだ面白そう^_^なことが隠れていそう、全く収まってません。未知の森…。

  ルーマニアは奥が深そう、、、。


  『アロハ魂』小林聡美著、幻冬社。2009年。

  ハワイ島。キラウエア火山で聡美さん一行がパワーチャージした翌日、ワイピオ渓谷に出かけたそうです。

  四駆の車で急傾斜を行き、いくつかの川もジャボジャボと進んで景色のいいところで休憩をしていたら、ふと、背後になにやら気配が……。あった。

  静かに振り返ると、野生の馬たちが、木々の間からジーッと彼等を見つめているという。静かに彼等は驚き!じっとしていたら、馬たちはしずしずと近づき、鼻先をつけんばかりにクンクン匂いを嗅ぎ、車の匂いもクンクンと嗅いだ。馬たちは五頭。サイズは大きくなく、ちょうどヒトの目線と同じ高さで馬の目線に合うという。

  しばらくして。馬も彼等も、これからどうしたらよいかわからない空気になって、立ち尽くした。すると馬の中の一頭が、突然カサッと動きだし、じっとしていた他の馬もスイッチが入ったように動きだし、去っていったという。

  ……このあたりの文章を読んで私は。野生の馬に会いたくなった!

  どうしてくれるんだ、聡美さん!

  

  日本人が正月になると行くところハワイ、なーんて思っていたけれど。

   うん。通常のテンションで。普通に火山見物したいし、渓谷にも行きたいかも。


  頭を休めるつもりで気楽に読みはじめた旅行記でも

  いつしか真剣に読んでいたりして

  f:id:sprighascome:20131102224814j:plain

追記。どこのこさんの馬と星と岬のオルゴールの話もかなり素敵です^_^

http://doconoko.hateblo.jp/entry/2013/11/03/165423