わりに「芸術」とか「アート」という言葉が苦手です。
美術館にも行くし映画館にも行くし写真展も行くけれど。
「芸術」とか「アート」となると、「鑑賞」っぽくなるので、お尻がむずむずする。
画家に技術は必要だし。監督は構成してほしい。写真は偶然ではない。
でもやっぱり。ドキドキしたりワクワクしたり体感できる何かがほしい。
だからやっぱり。ユニークな作品が好き。
ユニークな作品はユニークな作家の為せる技。そして適度に不親切。作家も鑑賞者も、同等に手さぐりな気がします
「ユニーク」って、日本語だと個性的とか変わっているとか、良くも悪くも評価の対象から微妙に外れている気がする。失礼には当たらない、けど。無視してないけど尊敬もしていない、という感じが匂う。
英語の「ユニーク」はもっと〈独特〉とか〈独自〉とかそういう意味が強く、わりと褒め言葉だと感じる。
他と比べるまでもなくユニーク。そういうのが好き。
もっと私が若かった頃。パウル・クレーの絵が好きだった。
好んでいろいろみていたら、「それらしい」感じが匂ってきた。パウル・クレーらしさ。それは個性なんだと思うけど、なんだか飽きてしまった。
全く悪くないのだけど。決して嫌いではないのだけれど。
単にパターンというか「それらしさ」が、条件反射的にツマラナイと思わせる。
なんというか「アート」なんだな
もっと驚きたい
想像を裏切ってほしい
予定調和は退屈。
☆
山口県に来てから知ったのですが。
松田正平と香月泰男が好きです。
ユニーク!
なんというか。残っている絵葉書なんかみても、ものすごくカワイイ。
本業はお二人とも画家なのだけど、字もカワイイ。
作ったオモチャもカワイイ。
アトリエもカワイイ。
「オイオイ、こどもか?」と尋ねたくなるほど邪気がなく、純粋。
代表作ばかりでなく、もう最初から最後までみたくなる
お土産の絵葉書、好きなのがあり過ぎて選べないし。それでも私が好きな作品が絵葉書になってなかったりして恨む。やっぱり作品集・書籍で購入すべきなのだろうか、、、と悩んだりする。
ユニークな人はどこか次元が違うので、私が感じるような平凡な苦悩やアガキから乖離しているように見える。
努力すらしてないように見える。
実際は努力しているだろうし悩みもあるのかもしれないけど、それが作品に馴染まないから素晴らしい。
羽根のように軽いユニークさに惹かれる。
説明不要。問答無用。
意味がわからないのに説得力だけはすんごいある。根底は揺るがないくせに、無茶苦茶に柔軟で自由!
素晴らしいよねー!
そんなユニークな世界を追体験するのが大好きだ^_^