「春」に似ている。

  寒かった日々が嘘のように
  空気がゆるんでいる

  花木もいつのまにか色をつけ、ほぼ満開。

  梅か桃か、ロウバイかマンサクか、、、
  通り過ぎる車の窓から、色を探して目がウロウロする。

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  空気に花の匂いが混ざるといけない。
  大きな湯船につかったように身体がゆるんでしまう。


  春はスピッツの曲が似合う。
  
  春の花の匂いは、卒業と入学の思い出を総まとめで連れてくる。
  それぞれの時代の「春」の空気を連れてくる。
  
  過去の出会いと別れの思い出と、今はどうしているのだろうかという想像と、将来また会えるだろうかという期待で、いっぱいになる。
  幼かった自分と今の自分と未来の自分と、桜の中で、梅の中で出会うような気にもなる。

  でも「その春の」空気だけはすごく鮮烈なのに、肝心の細部はぼんやりとしてしまう。
  夢の中のようにぼんやりとしか思い出せない。本当のようでもあるし、夢のようでもある。思い出そうとすればするほど、イメージが不安定になるようだ。
  「今の春」の空気の中で、私は少し哀しくなる。

  思い出せないのは君だけ   君の声の感じ        思い出したいのは君だけ

  

  恋のはじまりに、気になる相手を無意識に目で追い、耳が追ってしまうのは

  相手のことを(思い出せない)からだと思う。

  まっすぐに見るのは恥ずかしいし、

  憶えておきたくて、

  憶えておこうとまっすぐに見ていても、その瞬間が精一杯で、どう記憶していいのか整理がつかないのだと思う。


  精一杯に感覚を開いているのに、上手く記憶できないって

  なんだかすごく「春」に似ているなと思う

  

葛根湯さえあれば、、、

腹痛と頭痛なら、
比べるアレもないが
頭痛の方がマシである。

私は肩こりもあって、なんとなく頭が痛いという状況はよくある。
肩こりなのか、眼精疲労なのか、猫背だからか、首も背中も頭も全て、揉みしだいてほしい、と思うことがよくある。
そんな時にはサッサと寝るし、
葛根湯を飲む(粉末)
徳用サイズで葛根湯を常備している。

比べて腹痛は、耐え難い。
救急車を呼びそうな勢いである。

私は過去に救急車に乗った記憶は二回程ある(記憶にない場合もあるかもしれない)
死んでしまう、、、と思いつめる程、痛みに耐えられない。

(じっとしてたら治るかなぁ)と転がってみる。
胃なのか腸なのか、位置を想像する。
想像できないと(寄生虫か)(悪い病いか)と思いつめる。そしてドンドン痛くなる。
松崎しげるの歌を歌う「美しい人生よ〜、限りないよろこびよ〜」
島倉千代子の歌を歌う「人生いろいろ、男もいろいろ、女だっていろいろ咲き乱れるの〜」
過去には。救急病棟で恥ずかしい経験もしている(オナラがたまっていた)
死んでしまうかもしれないと思いながら、そのまま眠る。

このまま死んでしまうかもしれない、と思いながら。目覚めたらラッキー、と思いながら。痛みに耐えながら、孤独に眠る。自分以外の全ての人は幸福で、自分だけが理不尽に不幸だ…と思いながら転がっている。このまま眠ってしまおう…と。

下痢とか便秘とか生理ならね。原因がわかるので安心して眠るのですけど。

恥ずかしさと自分の命を天秤にかけて、痛いよー痛いよー痛いよー、とさらに妄想して(この下痢は悪い病いなのではないか…)と思いつめながら、眠ります。

闘病記は怖いのであまり読みません。

ただ、ツライ時こそユーモアとかセンスが必要なのだろうなと思います。

(あ、風邪かも!→葛根湯!)

オールマイティに(眠ってしまおう…)と覚悟して転がっている私。痛みは人をダメにするなぁ、と思います。

だって仕方ないじゃん。具合悪いんだもん。死んじゃうかもしれないもん。

…私みたいな人間は、腹痛に対してあまりにも無力だ。

  あまりにも簡単に(今までありがとう。こんな私でゴメンネ)と人生を放棄する自分。

  弱過ぎ…。


  そして私みたいに痛みに弱い人間は、その都度騒ぐので実際に黙って死んでいく場合は少ないと思う。





他人の協力に感動したこと。

  手順を勘違いしていた仕事があって。
  たまたま課長が居合わせたので質問してみたら判明した事ではあるけれど。
  課長も質問レベルで「オイオイ大丈夫か?」と思っただろうし、私も回答を聞けば聞くほど「嘘やろー!」と思った。
  思っていた以上にリスク責任を負わされて、期日が迫っているにも関わらず、時間も手間もかかる仕事だった。。。。

  その仕事の責任者は(私、ただ1人)ではなく、私の監督者2名も同じ研修を受けており〈仕事の把握はしておくべき・監督責任あり〉ではあったのだけど。
  担当が私と決められたものではなく、監督者が「よくわからん。研修内容もおぼえてない」と私に投げたものだった。つまり担当者1人では、実務量が期限内で収まらないものだった。

  そうは言っても期日があり報告が義務付けられているので、半ば諦めつつ、自分なりにやるだけやって報告するつもりだった。
  
  意外と言ってはアレだけど。
  私自身、本気で「間に合わない」と思っていたのに、間に合いそうだ^_^
  無関係に帰宅するだろうと思っていた職員さん達が残業して手伝ってくれた!!!

  頼み方すらわからなかった。

  目上の人に頼み事をする、というやり方がわからなかった。

  専門的な事や、端末の登録上の事なんかは説明してもわからないだろうし、理解する必要もないのだと思う。
  ただ必要なモノの提出をお願いして、
  確認するべきカショを教えたら、
  難しいコトは抜きにして、
  とにかく揃えてもらえた!!!
  
  個人情報コンプライアンスの難しい世の中で、知りがたい情報を集めてもらい、信用して尽力して頂いて、本当に感謝と感激だ。

  自信を持って課長さんに報告できます^_^

  職場の担当外の人たちでも相談はするべきだなと思ったし
  地元の信頼関係にも感動したし
  なにより自発的に動いてくれる、潜在的な他人の力に感動した。

  
  正直に言えば。
  他人が動いてくれる事を期待せずに自分で動く方が楽だと考えている。
  意図を説明するのは面倒だし、言葉選びにも苦労するし。ちゃんと伝えたつもりでも相手は誤解する場合もあるし。自分で一貫してやった方が正確だし、間違いがあったとしても対処しやすい。
  よくわかってない人を使う場合、自分がやる以上の神経を使う。

  それでも。
  他人の実務のやり方をみて学ぶこともあるし、
  情報を集約する事(報告書作り)に自分は集中できるので、非常に助かった。

  仕事が半端に終わることなく、
  他人から見ても評価できる結果を残すことができたことに、感謝し感動している。

  登録上の細かい整理やら、保管管理簿やら、報告書作りやら、書類回収やら、山のように作業はあるけど、
  全体として外部に働きかけるファーストステップは私が想像した以上に理想的なカタチで終了する。

  何もかも、他人の協力のおかげである。


  

嫌いな町にも花は咲く。

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  私は下関の町があまり好きではない。
  なんか合わない。

  釜山を模した通りもあるけど、シャッターが目立ち(焼き肉ストリート)(コリアンタウン)と云うより(朝鮮)(在日)とか、そういう印象。
  差別というか恐れがある。

  「あの人は創価学会」と囁く時と同じテンションで「在日」とか「朝鮮」と囁く。

  キムチ買おうかなー、と気軽に入っていいかわからない。新大久保みたいにはいかない。

  時代かなー。韓流は終わったのか??

  後ろ暗さが残る。

  拉致のポスターも目立つ(関東にはなかった物なので私が過敏なだけかもしれない)

  唐戸市場、カモンワーフ、海峡館、タワー、、、、、惹かれないのです。
  今は良くてもサビレテイク姿が想像できるからかなぁ。
  下関…音からして良くないよね。
  壇ノ浦だし巌流島だし、耳なし芳一だよ!
  暗いでーす

  
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  ↑小次郎と武蔵ではない。
  源義経平知盛です。


  関門人道トンネルがあったので歩いてみました^_^

  関門トンネルの歩道。無料です。ただし原付バイクなどは有料20円。

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  わーい。

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  真ん中は境界線がある^_^

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  よし。あそこから来たんだ、、、と確認して折り返します。

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  橋。

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   ジョギングしている人や自転車を押す人も見かけました。下関はマラソンや自転車の大会をやります。

  そういうの、多分良いと思います。

  暗い歴史があっても地形的には風光明媚。

  日の山公園の展望台から、九州、瀬戸内海、日本海、巌流島、山口、全部みれます。

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  いい景色でした^_^

  ☆

  充電が切れてしまって写真はないのですが、下関より長府が好きです。
  土塀と路地がいい感じです。
  黄色の壁が風情あります。
  毛利庭園とか。
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  功山寺、博物館も好みです。


  たくさん歩いて疲れたので、温泉に行きました^_^



  

めんどくさ!


  唐突に、結論は来ない。

  継続的にやって来る、何事も。


  生まれて育って、出会って別れて、今に至るワケですから
  唐突に・劇的に何かが変わるワケはない。

  間違える事もある、もちろん。

  間違えても、まぁ、「間違えた」と思わなきゃいい。「のぞいてみた」とか「散歩」とか。

  素敵な道ばかり辿る人もいれば
  裏道ばかり辿る人もいる

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  「内定」を頂きました。
  20日までに、卒業証明書と履歴書を人事課に提出するよう文書で頂きました。
  先日、マークシートの一般常識(60分)と事務技能試験(60分)と役員面接を受けたのですが、なんというかウンザリします。大学生の時、就職活動にウンザリしていたのを思い出します。
  こうやって人の能力を測るのですね…。
  
  大学のホームページにいき卒業証明書を得るための手続きをしようと思っています。履歴書も書こうぞ。仕方ないなぁ!

  大学生の時だって、レポートの書き方を誰も教えてはくれなかった。
  面接に有利なメイクや所作なんかも、誰も教えてはくれなかった。
  (身につけておくべき)(常識的な)(あたりまえの)事なのです。
  (使える奴)だと思わせるために
  (得する奴)だと思わせるために
  密かに練習しておくべき事なのだろう。
  カラオケで恥をかかないために一曲は練習しておく、みたいな事。

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  自分を好きだったらいいのに、と思う。

  自分を好きだったらこんなにウンザリしないだろうな、と思う。



詩人になった先輩。


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  大学のゼミの先輩が「詩人」になっていた。Wikipediaに本名で載っていて、写真も相応に歳を重ねていた。

  そのゼミはアメリカ現代詩のゼミだった。
  卒論必須&春と夏の合宿アリの、わりとちゃんと研究する部類の体裁のゼミだったのだけれど、なにせ「アメリカ現代詩」ちょっと飛んでる感じの人が集まっていた。
  卒論のテーマはボブ・ディランとかヒッピー文化とかブコウスキーなんかが多かった。ビート族は外せません。ギンズバーグ、スナイダー、ウィリアムズ、バロウズ、…、研究しても「だから何?」と後ろから詩人達にドヤされそうだ^_^

   合宿していても夜中に騒ぎ過ぎて先生が「静かにしろー!」と怒鳴りこんでくるようなゼミ生達であった。
  先輩達の約3分の1がカンニングして落第していた。
  私達の代は卒論提出に約半数が間に合わなかった。
  落ちこぼれではないハズなのに、純粋な私達は「自由」に毒されてしまったのだろう。。。。
  いつだって先生は目をキラキラとさせ詩について語っていたけど、私達はどよ〜んと侵食されていた。先生がアガれば、私達はサガっていた。

  職業詩人のその先輩は、先生と同じく、目をキラキラとさせていた。
  そういえば学生の身分の頃から「現代詩手帖」という雑誌に原稿を寄せていた。誰もそれをスゴイコトとして扱っていなかった。
  
  今、思えば。
  彼は優等生すぎた。
  彼は批評ができるけど、パフォーマーとしては軽かった。もっと経験値の高い人ばかりで、彼の言葉は上滑りだった。
  観念でしかなかった。
  

  他の先輩達や同級生の卒論発表は、もっと独走的(独創的ではなく)だった。
  大概、先生に怒られていた。
  肩をすくめてやり過ごしていた。

  一体、何を学んでいたのだろう??

  
  ある意味詩を体現していた先輩達は、今はどうしているだろう?執筆活動を続けてらっしゃるだろうか?
  ……恐ろしくもある。。。

  そうして批評が上手な先輩は職業詩人となった。
  研究者や教育者ならともかく、詩人??
  ……それもまた恐ろしい。。。。

   本当に詩を望むところの人には評価されないだろうなー
  詩は、望む人のものなのに。

  
「この先、仕事がなくなることも、家がなくなることもあるだろう。
  だが、ここに綴った風景達はきっと僕を殺したりしない」と書いた又吉直樹さん。
  (言葉は自分を救うものではなく、)
 言葉は自分を殺さないものなのではないか

  なんというか、下着くらいの役割しかないと思う。

  
  

snow walk

  (そういえば昨日、雪まじりだったな)と登り始めて思い出した。
  山には雪がつもっていた。
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  私は関東育ちなので、つい雪を喜んでしまう^_^
  午前11時頃だったので、ぽたぽたと雪の溶ける音があちこちから聞こえてくる。
  奥の方で、トシャーっと枝から雪が滑り落ちる音もする。

  半分溶けた雪の道は、ズシャズシャという音をたて、
  まだ溶ける気配のない雪の道は、カシュカシュという音をたてる。
  滑ると(間違いなく雪だ)と思われて、雪をホクホクと実感する。
  何故だか、雪が凍りついたシャーベット状のモノによって滑ると、若干腹立たしい。雪で滑るのは良くて、雪の氷で滑るのは良くない。
  
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  雪化粧。キラキラ光っておりました。
  湿度も高めで肌も喜んでおりました。

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  山頂。見晴らしが良い^_^
  途中の山道からもてっぺんにいる人が見えるらしい。
  途中で私が追い抜いたオバちゃん達が、帰り道で会った時「さっき見えたから手を振ったんよ」と仰っていた。私は気づかなかったけど、是非、手を振り返したかった!
  このオバちゃん達、割烹着で登っている。(靴はそれなりのを履いている)
   たまに笛を吹く(多分、熊よけ)
  山口ではオバちゃん達が散歩がてら山に入るけど、この「割烹着で登山」って結構珍しいのではないか??
  「オバちゃん」と言っても推定65〜75歳。この辺りの老人達は元気なので、「おばあちゃん」と言うには80くらい。
  
  
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  小鳥ちゃんもたくさんいた。
  エナガヤマガラが集団していた。
  とても可愛かった^_^

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  隣に小川が沿っていて水音が良い。
  
  あまりキツくない割に癒やされ度は高め。
  雪道は、いつもより慎重になる。
  雪道は、音が楽しい。