映画の「紙の月」は2014年制作。
単行本は『紙の月』角田光代、角川春樹事務所。2013年の発行である。
主婦が年下の男性と不倫して、職場(銀行)の金を横領する話なのだが、うーむ、魅入ってしまった。
宮沢りえがいい。多分、断然に女性のファンが多いのではないか??
大島優子とか、、、、ダメじゃないかもしれないけどダメだよ。
宮沢りえは、溌剌な十代から知っている。貴乃花と婚約した時はビックリしたし、ヌード写真集とか凄かった。
清純そのものの彼女がヌード。
清純そのものの彼女が破局。
ニコニコと笑顔で色っぽいのだけど、儚くて夢みたいな人だ。
褒め言葉なのだけど(こんなに不幸が似合う人はいない)
実際の、女優ではない宮沢りえは健康で幸福かもしれないけれど、カメラ越しにみる宮沢りえはヒリヒリするような哀しみがある。
この人は、宮沢りえ演じる梅澤梨花は、真面目で、無欲で、不器用。うん、幸せになりたかっただけ。
好きな人と手を繋いでいるだけで本当は良かったはずなのだ。
朝帰りの朝の、圧倒的な幸福感。そういう圧倒的な幸福感を、平然と悪事を働いた興奮と合い間って、子供のように純真に続けてしまったのだ。
好きな人と一緒なら何をやっても楽しい。好きな人と一緒なら何処までも強くなれる。好きな人と一緒なら無敵なのだ。
主題歌がまた良い❤︎
☆
角田光代原作。 …よし、読もう。と思った。
アラフォー女性を書かせたら天下一品です。
読んだら読んだで共感してしまった。
女の人って、結婚しても離婚しても独身でも、子供がいてもいなくても、浮気しても浮気されても、幸せになんかなれないんじゃないか。
そういう次元で幸福は計れない。
登場した女の人で幸せそうな人は誰1人いなかった。
結果、梅澤梨花は(突き進むしかない)と開き直っているので幸せそうだ。
お金で幸せは買えない、当たり前。
でもお金で買える幸せなら、買ったらいい。
図書館で「紙の月」を読んで、春雷亭でバリそばを食べた。美味いー!!
通り雨はスコールのように降り、
店内は満席で、汗だくでモリモリと食べた。
並、810円。
帰りに清水湯。銭湯なのに天然温泉掛け流し。480円。