ブサイクなディズニーカップルが憎い。

  試験まで2週間。

  6割とれたら合格なのだけど、3割ほどしか仕上がっていない。。。課長や係長も受けるらしい。一般の職員は5人受けるみたい。受験する人が少ないから目立つじゃないか。あー、受かりたい。間違っても皆が受かって私だけ落ちたりしませんように。祈り。。。。

 

  ☆

 

  図書館で勉強していたら、隣にブサイクなカップルが座った。2人とも同じように肥えていて、なんとなくダサい。もっさりとしている。若くない(ように見える)

  男が「ディズニー大全集」という図鑑を持ち、女は10冊くらい絵本を持っていた。

  女はペラペラと絵本を読み、男は女にクイズを出している。ディズニークイズだ。よくわからないけど、こしょこしょと図鑑を読みあげ、女が答え、正解すると男は感心し「すごいね本当すごいね」といい、正解が出ないとヒントを出す「じゃヒントね」さらに「じゃこれは?」とクイズは続いていく。「もっと」と女がせがむ。黙って絵本読んどけ。

  そのやりとりにイライラが止まらず。叩きたくなった。すぐ終わるなら未だしも、延々と続きそうだった。10分ほどは我慢したと思う。だけど言った「あのーー。話がしたいなら、よそでお願いできませんか?」

  

  浮かれやがって。ブサイクがブサイクとつきあって図書館でイチャイチャするな。目障りだ。若いなら未だしも(若いのかもしれない)35くらいに見えるけど。ディズニークイズなんか出すな。恥ずかしいから。

 

  女は私の言葉に対してすぐに謝った。図書館で机と椅子が置いてあるからといって、喫茶コーナーではないと知っているようだ。家で勉強できない人もいて、図書館で勉強している人が自分たちの周りにいる事を知っていたようだ。罪悪感はあるようだった。

  しばらく絵本とディズニー大全集をパラパラと読んだ後、2人は何処かに行った。良かった。2人がその後私の悪口を延々と言っていても構わない。居なくなってくれて私は嬉しい。

  2人の後に、司法書士の勉強をしているおじさんと、鼻をすするお兄さんが来た。

  、、、、、鼻をかんでくれ、と何度も願ったけれどディズニークイズより何億倍もマシだ。

 

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  肩甲骨の間をグリグリと刺激すると、前向きで元気になれるのですって!

  笑顔も脳を元気にします^_^

  笑顔でガンバロウ!

 

  

煩悩。お前は何者か?

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  雪の朝、雀が二羽、庭にいる(←シャレではなく^_^

  

  寒そう。雪が降ってるから陰に行きたいけど陰は雪が積もっているから冷たいんだね。葉の下の枝とか細い枝にぴよんぴよんととまっていました。いつもより目のつく所にとまっているので(ぅう、かわいい。。。)と窓に張り付いて見ていると私が怖いのか雀のタイミングで飛び立っていく。私が窓から離れると元の場所付近に戻ってきてぴよんぴよんとしている。ぅう、かわいい。。。夫婦雀なのかなー。。。

 

 ☆

 

  能町みね子さんの本を試験勉強の合間に読んで笑っている。もし電車の中で読んでいたら「…ぐふ」と笑いを堪える感じになると思う。

  文春文庫『オカマだけどOLやってます。完全版』『くすぶれ!モテない系』を読んで、勝手に親近感を持っていたのですが。コレコレ、今読んでいるコレは笑う^_^→講談社『ひとりごはんの背中』1ページ中に5ヶ所くらい笑うポイントがあります。4行に1回のペースです。

  ひとり暮らしの人の家に行ってごはんを作ってもらって一緒に食べる、という趣旨の企画をマンガとエッセイでまとめてある。能町みね子さんはそもそも人見知りで好き嫌いも多いらしい。そんな人が知らない人の家にヨネスケみたいに突撃するなんてスゴイ。テンション低めで良い。ひとり暮らしの部屋っていうのもかなりのワンダーランド。その上、手料理。その人らしさ満載で逃げ場がない(緊張する)

  他人って面白い。

  すごく笑うんですけど変に感動的。

  普通に働いて真面目に生きているだけで、こんなにも多種多様。人間って面白いです。面白くない人なんていないんじゃないかなー。

  

 

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  骨付き唐揚げ定食↑やみつき。

 

  あと、試験勉強しなきゃいけないのに一気読みしてしまったのが『ヤノマミ』国分拓、新潮文庫NHKのディレクターの取材記録。アマゾンの森で裸の部族と共に150日間生活したものです。彼は「隔絶された人々  イゾラド」の番組も担当した。このヤノマミの取材は2009年4月12日にNHKスペシャル「ヤノマミ  奥アマゾン  原初の森に生きる」として結実したようだ。私はまだ見てないけど是非この番組も見たい。

  いやー、すごい。

  内容もすごいけど(ショッキングで良くも悪くも見世物としてみてしまうけど)、国分さんすごいです。観察者としてすごいです。関わる事に対して強い責任感を持っています。

  文明が彼らの生活や考えに影響を与えてしまうので、なるべく少数でなるべく身軽に、影響を与えないように注意しながら取材してます。でもそれってすごく怖いことだと思います。水道も電気もなく、言葉もカタコトで、信じるモノが全く違う場所で、無防備に裸になるようなものです。食事も、体力も、病気も、闇や森も、部外者に対する彼らの偏見も、不安ばかり。生活する上で文明にこんなにも守られている私たちは、ヤノマミからすれば子供よりも軟弱で不全な存在なのでしょう。    裸になれますか?裸の者から裸を問われます「お前は敵か?災いを持つ者か?敵ではないなら味方か?味方なら何かいい報せを持ってきたか?本当は何なのか!味方か?敵か?聞いているか?聞こえているか?」

  価値観、行動倫理、尊厳、ルール、シャーマンの言葉、祭り、死者、名前、精霊、女たち、男たち。

  ブラジル政府は保護区を設けてヤノマミ族を保護しているけれど、それ自体に部族としての未来は無いように思われる。文明は彼らを外側から取り巻いている。読了後、ヤノマミ族と私の相違点や共通点について考える。同じ人間。国分さんのように彼らと生活を共にすれば仲良くなったり分かり合ったりできるのだろうか?豊かさとは抽象的で、幸せという概念もそれ自体が哀しい。豊かさとか幸せとか語りだす時点で哀しい。そんな具体的な世界がその場所には歴然と存在する。

  

  私の感想↑は端的に言えば「哀しい」になるのだけど、それは私が文明側だからなのだと思う。

  うーん、それはいいな、と思うのは、男女の不義があった時に女性が責められないこと。

  1間男は抵抗してはいけない。2間男を殺してはいけない。3妻は制裁を受けない。ルールです。妻は男がリンチにあっていても笑ってみていたようだ。それはそれですごい。。。

 

  あと私が印象に残ったのは、ヤノマミ族は時を語らないこと。「いつ」がない。あったことなかったこと、いたこといなくなったこと、そういう話は歴然としてある。あれば「真」、なければ「真ではない」。

  事件も何年前の話なのか昔の話なのか最近の話なのかわからない。ずっと続いてきた日常の中で、積もっていくのみ。彼らはあっという間に忘れていき、憶えていることだけが「真」なのだ。

 

 印象に残るシャーマンの言葉を引用する。

 ホトカラは、一人一人のヤノマミのようなものだ。

祖先たちの命はホトカラに昇った。

動物たちの命もホトカラに昇った。

風の精霊も、雷の精霊も一度は死んでホトカラに昇った。

彼らは天で私たちを支えている。

私たちが森を守ってきたように、彼らは天が落ちないように支えている。

だからヤノマミの家は丸い。

ホトカラは天にあり、天は丸いから、私たちの家も丸い。

ヤノマミはここからホトカラを見ているし

ホトカラの精霊もヤノマミを見ている。

私が泣いている時、ホトカラの精霊はなぜ泣いたのかと聞いてくる。

精霊が泣く時、今度は私が聞きに行く。

風が止まない時、私はホトカラまで昇っていき

なぜ風が止まないのかと聞きにいく。

ホトカラとはそのようなものだ。

たくさんのヤノマミがいてシャボノ(家)があるように

ホトカラもたくさんの精霊がいるからホトカラなのだ。

精霊はホトカラを支えるたくさんの足だ。

その足は、いつも、地上と繋がっている。

地上とホトカラは繋がっている。

生と死も繋がっている

ヤノマミは森の生活の中で、人間と動物、人間と精霊、生きている人間と死んだ祖先たち、と繋がっている。時には狩りをして殺し食べて、自分たちも屍となり土に還り、一体となって暮らしている。分断されていない。未分化だからこそ見えるもの、知れること、野生のままに選別することができるのではないか。

  進化することは堕落の道かもしれない。

  天真爛漫で残虐で無垢な女たち。選ばれる男たち、選ばれない男たち。色々な性格のヤノマミがいたが、なんとなく修行する僧侶のような趣きもある。森の摂理に従う彼らは、大胆で謙虚だ。

  

  ますます自分の煩悩に苦しむ。

  試験勉強するのが嫌になってしまう

  ザ・現実逃避

 

  

そんな光を思い出す 雪の朝

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  朝7時半頃。雪の日の朝焼け。

  大気汚染?赤いけど、、、ピンク色でやけにドリーミーだった^_^

  雪の日は早めに出発しないといけないし、慌てるし寒いし、マイナス要素多めだけど景色が白いので無条件にテンションが上がってしまう。

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  こういうお煎餅があったな。甘しょっぱいやつ。半分凍っているのもいいよね^_^ショキショキと音をたてて。

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  夕焼けみたい。

  なんだっけな。

  獅子座流星群を見るために、皆でレンタカー借りてキャンプ場に行った帰りに「あさひのようなゆうひをつれて」と唐突に諳んじた女の子がいた。夕日のような朝日の中で^_^

  寝不足で眠たくてドロドロに疲れていて醜くなっている私たちは、まっすぐにさしてくる太陽の光にすっかり負けていた。車の心地よい揺れの中で、だらりとして、眠たくて眠たくて。

  唐突なシャッキリとしたセリフ「あさひのようなゆうひをつれて」にビックリして「今は何時?」「夕日?」「わからん」「ここは何処だ?」みたいになった^_^前の晩のたくさんの流れ星にまだ目が慣れていない。幻のような朝だった

         、、、、そんな光を思い出す  雪の朝

 

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  (皆元気にやってるのかなぁ〜?また会いたいな^_^)

 

逆にアレだな。うそがまことにまことがうそに。

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  金の鷽(うそ)ゲットです^_^

 

  1月7日の太宰府の神事。鷽替え。

  参拝者は木の鷽の彫り物を購入し、「替えましょう替えましょう」と唱えつつ替えていく。神社は金の鷽を12個用意しているらしい。

  「ウソがマコトになるらしい」

  …うー。参加してみたいこの神事!!

  自分のウソを知らない人同士でどんどん交換する、という行為自体が楽しそう。

  

  上の写真はお菓子のオマケです。

  参道の老舗のお菓子屋「梅園」の鷽の餅。

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  すごい色の砂糖に紛れた鷽ちゃん。通常は「木の鷽」だけど神事に因んで「金の鷽」ちゃん。1月限定商品かしらん。760円でした^_^

  鷽の鳴き声は可愛いらしいですね。。。

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  国立博物館の「あじっぱ」でまったりしました。

  無料体験型ミュージアムということで、若干チャチイのですがこじんまりとクイズやパズルを楽しみました。アジアの楽器も触れられます^_^ゆっくりできて良かったです。

  いいな太宰府

  梅はまだ一分咲きでした。

 

  ☆

 

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  博多駅近くのうどん屋へ。20分くらい並びました。んでも納得のうどん。美味しかったー!!ふわっとしてもちっとしてます。汁が透明で感動する^_^ゴボウ天もサクサク。

  ラーメンやちゃんぽんも美味しいけどうどんもいい。うどん❤︎ラブ!

 

  ☆

 

  旅をして帰ってくると、ほっとするような、ツマラナイような。

  私はどんどん歩いたり乗り物に乗ったりするだけでもテンションが上がる。

  「わーいわーい」と出かけていくのが私にとって最高の娯楽なのだなと痛感する。

  帰っていく道のりは長く感じられ、どっと疲れて、あんな事したなアレ美味しかったなとボンヤリとする。

  出かけていく道のりはあまり考えず、開放的で無敵な気分。

  帰りの道のりはボンヤリと噛みしめて、日常に戻るための整理になる。

  

  人生を旅に例える人がいて「折り返し地点」とかいうと途端につまらなくなる。

  人生というのはずっと旅の途中だ。

  終わるまで。

 

  地に足をつけず、どんどんかっ飛ばして行きたいな^_^

 

 

  

オカマバーに行ってみた。

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  オカマバーに行ってみました。

  超絶に綺麗な人もいる。男っぽい人もいる。シャイな人もいる。怪物っぽい人もいる。キャラ付けしてるんですかね、個性がある。

  なんか凄かったです。

 

  オッパイも見せてくれるし、触らせてくれるし。上も下も。カメラ向けても嫌な顔せずポーズをとってくれる。

  キャーキャー言ってしまいました。ドキドキしちゃいますよね

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  私が女性である意味ってあるのでしょうか。元々は男性に生まれた方たち↑でーす。

 

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  ショーは「しっとりと歌いあげる」のや「キワい」のや「ダンスっぽい」のや「コミカル」のや「エロい」のやら盛りだくさん。

  

  みんながニコニコ笑ってアゲアゲなので、なんかすごく楽しく幸せになっちゃいました!

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  途中、星野源の恋ダンスがあって。それはお客さんも踊れる人はステージに呼ばれます^_^

  オカマちゃんと踊るのは楽しい^_^

 

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  オカマちゃん、かわいい?

 

  ストレス発散!!!

  すごい威力です。

 

  気分が落ちてる時、元気を出したい時、是非オカマバーへ。。。。

 

  ☆

 

 昨日の夜は、変な夢をみました^_^

 

 今日の朝日は眩しくて。派手な化粧・服装の女性がオカマちゃんかもしれないような気がして。

  ふわふわと道を歩くのでした

 

 

  

  

  

スノーシュー登山、やってみた。

 記念すべきスノーシューデビュー❤︎❤︎❤︎

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  大雪。21日日曜日、十種ヶ峰でございます^_^

 

  知らないことだらけで、わりとのんびりと構えていたらコレですよ。無知な私たちは、折りたたみ傘を持ってきてみたり、折りたたみ椅子を持って来てみたり。。。…うむ、知らないっていうのは最強です!

 

  ホワイトアウトまではならないけど、地図&コンパスみる余裕なんてないし、道がわからん。文字通りの道なき道をずんずんと行く【危険な遊び】です。

  一緒に山登りするのは2度目のHさんと、山岳会会長のSさんの3人で。Hさんと私はスノーシューデビューだったので、ずっと興奮状態。

  「わー、髪の毛凍った!」

  「樹氷のナリカケだ!    ツララだ!  雪崩だ!   遭難だ!   うわー!」

  「  (雪表面を形容)こっちは片栗粉みたい!    こっちは小麦粉みたい!    こっちは上白糖みたい!」

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  サラサラのできたてほかほかの雪なのですごく綺麗。

  30センチくらいだろうか?影の溜まる場所なんかだとズポッとハマってしまう。

  スノーシューを上手く操れず転んでも痛くないので、ついコロコロと転がってはしゃいでしまう。

 

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  ストックを両手で持ち、リズムをつけて登る。先頭が道を掘るので一番キツく、続いて二番目、最後の人が一番楽に歩ける。順番を交代しながら疲れないように列になって歩く。

  下り道は滑るので、新雪を踏みながら歩いた方が良い。下り道はGメンのように横に連なって歩いたりする。

 

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  スキー場脇を歩かせてもらう。スキー&スノボーも楽しそう^_^

 

  山頂の少し過ぎた辺りでツェルトを張り、ラーメンを作る。美味い^_^暖かい^_^幸せ〜〜山で食べるラーメンは本当に美味しい。

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  ……お見せできないのが残念です。。。

 

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  橇ぐらいだったら。。。

  スキー場を通るのでつい滑りたくなってしまう。携帯していたビニールで滑ってみた。そこそこ滑る…。ちょっと楽しい…。

  やっぱ橇いいなぁ…。

 

  近くを歩いていた子供に話しかけてみる。「私のビニール貸してあげるからさぁ。ちょっとその橇貸してくれん?」

  子供(M君、小学二年生)は鼻に雪をつけたまま快く貸してくれた。

  つい仲良くなって競争とかしてしまった。今度は雪合戦しようねー!と手を降って別れた。

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  橇遊び風景

  

  また行きたいなぁー。

 

  雪の中を歩くのは、なかなかに異世界で楽しいです^_^

 

  

再読「ノルウェイの森」

  「ノルウェイの森」を初めて読んだのは、私が大学二年生か三年生か四年生の時だ。

  覚えていない。内容が全く思い出さない。あらすじもわからない。ただ「こんな女は幻想だ、、、」という感想を持った気がする。

  さらに「恋愛小説」というジャンルがいけない。恋愛が主題のように感じてしまう。恋愛なんて個人個人がするもので読むものでもない。同じ理由で恋愛映画もみない。恋愛を夢みてはいけない。恋愛っぽい雰囲気とかダサすぎる、どうしても浮いてしまう、役になりきれない役者のように落ち込んでしまう、型にハマるのに反発してしまう、途端につまらなくなってしまう。…このように私は恋愛アレルギー体質で、通常は避けている。

 

  このように恋愛アレルギーな私がなぜ「ノルウェイの森」を再読するか?

  単に興味本位。

  村上春樹の短編とエッセイは大好きで、長編も大好きなものも中にはある(長編で読み通せなかったものも中にはある)

  あんなに売れたのだから良いところもあるはずなのだ。登場人物と自分との間に年齢差ができたこともあり、試しに非恋愛小説として読んだらどうかな?と。新たな発見があるかもしれない。

  

  実は「国境の南、太陽の西」を再読したらかなり気に入ったのです^_^

 これだって恋愛小説なのだ↓ 

http://sprighascome.hatenablog.com/entry/2015/05/06/230057

 

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 男性からすれば女性は謎に満ちている。

 女性だって同様に男性は謎だと認識しているはずだ。感覚的な話になるけど、どちらかといえば女性にとって男性は附属品なのかもしれない。自分の外側にあるもの。自分は全体として完結していて、それに付随するもの。

  男性からすれば女性に帰するのかもしれない。足りないものが常に自分の内側にあるのかもしれない。いつまでも不完全だからこそ行動し続けるのかな?だから男性の方がより本能的で、女性の方が打算的になるのではないかな。もちろん打算的な男性もいるし本能的な女性もいるけど。

  男女両者ともに、謎であり異物であるものと交流し影響され取り入れて、新しい価値観や生活を持つようになる。時にはその謎に圧倒されたい、自分が自分でなくなるような劇的な恋愛をしたいと望んだりするのだろう。

  それは悪いことではない。

 

  「ノルウェイの森」を再読してやっぱり思う。「こんな女の子はいない^_^!」現実的ではない。

  でも羊男だっていないんだから村上春樹読者としては受け入れざるを得ない。シュールなものも黙ってワタナベ君は受け入れるのだ。幻想であったとしても受け入れる、それが小説だ。

  どんなに日常的に描かれていても、美味しそうにキュウリをぽりぽりと食べても、すやすやと子供のように眠っても、それは女の子であって女の子ではない。

  でも突飛な女の子は可愛いな。「ノルウェイの森」に出てくる女の子は謎に満ちている。

 

  それでワタナベ君は直子を愛していたはずなのにミドリのことも好きになって愛してしまう、というスジなのだけどそれに対してわりと肯定的に流れていくんですよね。同時に二人の女の子を好きになることもあるよね、みたいな。ワタナベ君は年上のレイコさんに相談するのだけど、レイコさんは「何もかもそんなに深刻に考えないようにしなさい。私たちは不完全な世界に住んでいる不完全な人間なのです」と答える。若い時には、割り切れないことをそのままにしておくのが気持ち悪かった。だから考え続けてしまったし、行動できないこともあった。年をとった現在、どんなに誠実に生きていても間違ったことをしてしまうことってあるよなぁと思う。

  (しかしこの小説はセックスで解決しすぎだ。セックスして気まずくなったり関係が悪くなることだってあるんじゃない、、、?)

  

  あとワタナベ君の先輩で永沢さんという人が出てくるのだけど、その人の「自分に同情するな」というセリフが好き。村上春樹の本では五反田君とかキズキ君とか優等生的な男の子がよく出てくる。アルファロメオだっけ?スポーツカーみたいな男の子。印象的なんですよね。

  「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」

  

  再読して思うこと1・時代を感じてしまうのと、2・セックスで解決しすぎなので、恋愛小説としては現代には合わないかなぁ、、、、だけど恋愛以外でも歩き廻る描写とか手紙の部分とか国土地理院に入って地図を作りたい同室の男の子とかギターを弾くのとかがあるので面白く読めました^_^

  売れたのは装丁かな?斬新ですよね。

  こんなに売れなくてもいいかなぁ?私は「国境の南」の方が好きです