読書

良書「一日の終わりの詩集」を読んだ。

「一日の終わりの詩集」長田弘。みすず書房。2000年。 思わずポエトリー・リーディングしたくなります……というのは大袈裟かもしれない。 だけど、しっかり自分の声を出して音読したい。 棒読みしても、ハッとするほど揺さぶられそう^_^ 私はバカなので「きゃ…

母の本棚。

私の母の本棚は、大きくて立派なものだった。私の父の蔵書もあっただろうか?私の父の所有物は少ないので、大方は母の蔵書だったと思う。 母は本が好きである。 古本というか、箱入りの本とか、茶ばんだ本が多かった。 私はあまりその古本を読まなかった。 …

デート

『東京百景』又吉直樹、ワニブックス。2013年。の中の、76池尻大橋の小さな部屋の章が好きである。 著者にとって大切だった人、大切な思い出が書かれている。 すごくいい人ですごく優しい人だった。 ディズニーランドに行きたくても電車賃もないような二人…

良書「ねこに未来はない」

『ねこに未来はない』長田弘、晶文社。1971年。 良書ですー 作者の長田弘さんは詩人です。 はじめは猫嫌いだったという長田さん、あっという間に猫好きになり、猫の本質をとらえ、猫好きの心を鷲掴みです。 挿し絵は長新太さん。 上品でさっぱりとして、生…

ゴールデンウィークの読書。

『国境の南、太陽の西』村上春樹。講談社。 この作品は1992年に出された中編小説なのですが、この度、再読いたしました。 若い頃に読んだ時には、わかったつもりであんまりわかってなかったのかな、と思います。今現在もわかったつもりでわかってない部分も…

心が傾く。

私の愛読しているブログで。 チェコ好きさんという方がおられるのですけど。 この方の、愛の溢れる批評が大好きである^_^ 生理的にすごく納得する。 中でも、フィッツジェラルドに関する記事は何回も読んだ。 特に好きな記事↓ http://aniram-czech.hatenabl…

水夢、フォーエバー。

安西水丸さん、大ファンなんですー。 今朝の「日曜美術館」は安西水丸さん特集でした、、、 一周忌です。 ちょうど昨日まで「メロン記念日」読んでましたー。 今日は「美味しいか 恋しいか」光文社。2002年。で、ヤられてますー。 読めば読むほど、見れば見…

読書と私。

『極北』マーセル・セロー、村上春樹訳。中央公論社。2012年。 読み通しました。面白かったです^_^ マーセル・セローは高名な旅行作家ポール・セローの次男で、ウガンダに生まれてシンガポールに移り、英国に戻りケンブリッジ大学に入り、イエール大学に留…

ハルキにまつわるエトセトラ。

ハルキにまつわるエトセトラ はてなブログでハルキさんが読者の質問に答えていて、気が向く度に読んでます。 (ハルキさんを好きか嫌いか、と論じたり 文学的か否か、と論じたり よくあるけど) 批評と自分の創作活動は別、、、クールに割り切っているのに…

泥と砂

率直な感想なのですけど。 私は男の人によって書かれたブログを読むのが好きです。男女比でいえば、男有利です。 もっと言うと、「男の人のロマンチックなところ」が好きです^_^ 私が購読している男の人のブログは、ロマンチック全開です。(ロマンチックな…

変態への道…

思いがけず読んでしまうのが、人生相談。 …人って、色々な悩みがあるのだなぁ、、、としみじみしてしまう。。なーんて事は全くなくて!!! 相談を持ちかけられてる人がどんな風に答えるのかを楽しんでおります。 悩める人って良識的なんですよね。 普通に…

誘惑と挑発

一気に読了。「ナチュラル・ウーマン」松浦理英子。河出書房。1994年。 読みやすかったし、かっこいいし、ストレートにわかるし、かつ文学的。何の文句もつけれないと思う。傑作でしょう。 中上健次に褒められたらしい。 …いやー、吉本ばななとか俵万智くら…

答え探し。

只今、読書中。 『ソロモンの偽証』宮部みゆき。新潮社。2012年。 分厚いですよ。700ページ超えのハードカバー本、三冊ですよ。 今は二冊めの200ページあたり。 中学生が事件にウンザリしたので頑張る話。(今のところ) 学校内のイジメやカースト制によっ…

俗謡。

都々逸(どどいつ) ドイツではない。 七・七・七・五で詠む。 遠くはなれて逢いたいときは 月が鏡になればよい …実は小さな決まりがあって 七(三・四)、七(四・三)、七(三・四)、五の形式を守ると、初心者は上達が早いと言われます。 とおく はなれ…

夕虹のうた

星だらけの夜空のもとにまつ白い秋の蝶ひとつ舞ひ死なむとす 真夜なかにしばしば我がゐなくなり窓の外なる星とあそびき うなだれた花花のそば帰るとき三千世界にただわれひとり 川魚のむねをひらいてゐるときに夕虹あがる夕虹のうた いちまいの魚を透かして…

マイワンダフルワールド。

脳の話。 NHKのドキュメンタリーで立花隆が臨死体験について調査していた。 臨死体験は脳が機能停止すると始めに身体から抜け出して天井から自分を眺める「幽体離脱」と、その後にやってくる絶対的な幸福感を伴う「神秘体験」があるらしい。生死をさまよっ…

上野千鶴子、ナナメ読み。

悩める30代女性として、面白く読んでいます。ナナメ読みですけど。社会学の本って、疑ってかかる癖があります。もちろん「そうかぁ?」と思うこともありますけど、「そうだそうだ」と思うことも多々。 女性の立場から、スカッとするモノイイ。…悪口なんじゃ…

足る?足りない?

トーベ・ヤンソンの小屋の写真を見て驚いてしまった。 フィンランド湾に浮かぶクルーヴ島。 1964年から1991年まで。30回近くの夏をここで過ごした。 島の面積は6000〜7000平方メートルで、ヤンソンいわく「一周するのに8分もかからない」 電気もガスも水道…

ポケットに五円玉いつのものか

『カキフライが無いなら来なかった』せきしろ×又吉直樹。幻冬舎。2009年。 自由律俳句とエッセイと写真の組み合わせ。 せきしろさんは文筆家。又吉直樹さんはお笑い芸人。 「ぶっ」と吹いてしまった自由律俳句を書き留めてみる^_^笑いだけでなく余韻がある…

考えるくらいなら、恋なんてしない方がよい。

マルケスやら前登志夫やらカズオ・イシグロやら澁澤龍彦やら、地平線が見えるような文章を読んでいたら、、、 ……身近なモノ、通俗的なモノ、リズミカルなモノ、小さな喜びのような文章を読みたくなって。…いわゆる「滋味」手触りのある・生活感ある・等身大…

空の下で。

大学生の頃、アメリカ現代詩のゼミに所属していた。 卒論必須のゼミだったけれど、ボブ・ディランとかビート族とかブコウスキーとか、テーマはそんな風だった。わりと劣等生なワタクシでありましたが、落第してる先輩とか演劇してる先輩とか投稿してる先輩…

短い歌。

サラリーマン川柳ではなくて、なんとなく若い感性の短歌が読みたくなった 『短歌ください』穂村弘、メディアファクトリー、2011年。をパラパラとめくる 好きだったやつ、列挙。 ☆無人駅ばかりが目立つ男鹿線に少し大きな車掌がいます (はれやわたる・男・27…

照柿の色。

午前中に花壇の雑草を抜いて綺麗にしようと頑張ったのだけど、芝生が入りこんでいて大変だった。 私の花壇はレンガを積んで土を盛っただけなので、玄関前の芝生が入りこんできていた。 芝生は先端が若く細くなって侵略していく、斜め×斜めに根っこを張って…

春は眠い

春は眠い 朝、なかなか布団からがばりと起きれない 午後、眩しくて。 風が止んだりすると途端に眠くなる 夕方、ビールを飲んだりするとひとたまりもない そして夜中にゴソゴソと本を読み始める 気づいたら、読みながら寝ている 眠りながら読むのにヨカッた…

失わなければ見えないこともある。

今、読んでいる本。 『灘の男』車谷長吉。文春文庫。2011年。 『人生の救い』車谷長吉。朝日文庫。2012年。 『物狂ほしけれ』車谷長吉。平凡社。2007年。 『妖談』車谷長吉。文春文庫。2013年。 …うん。車谷長吉を今読んでいます^_^ 兵庫県姫路市の生まれの…

わたしを離さないで・感想

あー 読んだ 読み終わった 終わってしまった タイトルの(わたしを離さないで)は、実際に存在するカセットテープでした^_^http://youtu.be/4UX6tzE7P44 Never Let Me Go そうか。これか。……。 改めて、よいタイトルだなと思う。 後ろに柴田元幸の解説が付…

わたしを離さないで

今、読んでいる本。 『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ、訳:土屋政雄。早川書房。2006年。 すっごく面白いです^_^ 主人公はキャシー・H。31才、介護人。 介護人を11年やっていて、今年で介護人を辞めるらしい。彼女の独白で物語は進む。 介護人といっ…

現実逃避、、、、

『東京島』桐野夏生、新潮文庫。2010年。を読んだ。 あらすじ。無人島に中年夫婦が漂着する。そのあと23人の若者が漂着する。そのあと中国人12人が漂着する。その中で女性は清子ただ1人、あとは男性、という設定。 逆ハーレムなのだけど、清子は40過ぎのお…

ひとりある記。

高峰秀子『巴里ひとりある記』新潮社、2011年。を読んだ。 五歳の子役からずっとスター女優。こだわりのある美しい人。言葉もよくわからないのに、27歳で単身パリに飛ぶ話。写真、イラスト付き。 私は成瀬巳喜男監督の『浮雲』の彼女しか知らなかった。 随…

表面と内側。

今読んでいる本。 『雪屋のロッスさん』いしいしんじ、メディアファクトリー、2006年。 短編集。 絵本のようにあっさりと、簡単な言葉で書かれている。でもきっと、言葉の横に絵があったら邪魔だろう。そういう意味では詩集に似ている。 目次が可愛い。「な…