愛想笑いをやめたら、心から笑えるようになった。

  今日は図書館で写真集をあさっていた

  凄い写真もあったし、それについて何か言えたらカッコいいんだけど(言わない)、、、代わりに好きだった写真集の話をする。


  私が「ぅお!」と思ったのは、やはり人物写真だった。

 

  その写真集のコンセプトは『ジャンプ』

  カメラマンは、モデルさんたちに「ジャンプしてください」とお願いする。知り合いも混じっているが、大部分が知らない人たち、道行く人たち。ジャンプの瞬間を集めた作品。

  老若男女、ユニフォーム有り、ポーズを決めたり、タイミングずれてたり、照れていたり、ジャンプしている

  背景は様々だけど。天気は概ね晴れ、しかも屋外、それで笑顔。「笑ってください」とは指示しないけれど、皆さん笑顔になるそうだ。とびきり笑顔

  

  山里で紅葉背景のお婆ちゃん、大根干して竹ぼうき持ったまま、ジャンプ!

  縁側で小学校三年生くらいの双子、手を繋いだまま、ジャンプ!

  広いグランドで、大多数の男子、おそらくサッカー同好会、若気の至りでジャンプ!

  鳶職の親子、凄いバランスでジャンプ!

  成人式の振袖の娘さんたち、まばゆくジャンプ!

  寺の前で、馴染みきった良い感じの夫婦、良い感じでジャンプ!

  海で、働きざかりの青年、思い切りジャンプ!

  山寺で、住職、ありがたく無重力ジャンプ!

  道で、おじさん、灯油缶さげてジャンプ!

  川で、おじさん、竿もったままジャンプ!

  原っぱで、リトルリーグか草野球のおじさん、100パーセントの笑顔でジャンプ!

  テーマパークで、修学旅行中の生徒たち多数、思い出にジャンプ!

  観光地のカップル、手を繋いだままジャンプ!…羨ましいゾ。

  高台で少年たち、ジャンプ!


  どれもこれも良い写真だった。

  背景まで輝いて見える。


  写真にはいちいち言葉が添えられている。

  やや助長、な気もするが。そこらへんはカメラマンの愛情かしら。無くてもいいけど、あってもいい。

  


  次元を超越、跳躍しなければ、何事も本質は見えない。アインシュタイン 


  思考とは、驚きからの絶えざる飛翔である。アインシュタイン


  もっとも高く飛ぶカモメは、もっとも遠くを見通す『かもめのジョナサンリチャード・バック


  決定されているがゆえに僕らの可能性は無限であり、止められているがゆえに僕らの飛翔は永遠である。三島由紀夫


  自分の翼だけで飛ぶなら、鳥は高く舞い上がることはできない。ウイリアム・ブレイク


  鳥は飛べると思うから飛べるのだ。ウェルギリウス


「一瞬の自由」

  以上は私の感想です


写真集  『ニッポンガ、ニコジャン  シテイル』野村誠