出会い。

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  5月1日から異動して他の支所にうつるのだけど、4月1日で異動していった人たちは普通に居なくなったのでそれに倣って私は普通に居なくなるつもりだった。
  つまり、今までお世話になりましたという気持ちをモノで表さなかった。
  つまり、記念のハンカチやら、菓子折りなど用意しなかった。

  今日は4月30日、最後までバタバタと月末していたのだけど。
  
  デッカい花束をもらった。
  ブルーベリーパイをホールでもらった。
  立派な椎茸とタケノコをもらった。
  なぜか栗、、、

  藤本さんが、ぎゅうーと私を抱いた
  


  …みんながコソコソと花束の準備をしていて、私を覗いてる、、、、いや、見えてますよ、、、でも気づかないフリはしてあげました^_^大人だから。

  「あとで(感動しちゃって)泣かせちゃうからね、待ちさんや!」と言うので
  「ふーん。泣いたら泣いちゃうからー」と答えて目を合わせたら、藤本さんは慌てた。
  もうこの時点で藤本さんは殆ど泣いてる^_^

  照れ笑いしながら泣いちゃってる
  
  …何かに似てると思ったら「ホームステイで外国人を受け入れたホストファミリーが、別れが近づくにつれてセンチメンタルになる」のに似ている。
  藤本さんからすれば、近所ではない娘の世代の知らない人なんか、仲良くする必要もなくって。色々と気を遣いながら、私を好いてくれたのだなー、とじんわりする。ホームステイしてたのだ、私は。

  半人前。
  方言もわからないし、知らない食べ物もあるし、知り合いも殆どいない。みんながみんなを知っているムラのコミュニティで、ヨソモノのように感じることもある。
  …でも、この支所では可愛がってもらった^_^

  …なんだか退職祝いみたいだけど、大丈夫???
  (そんなに今度の支所、辛いの???)



  
  藤本さんは、帰りがけ、何度も何度も「またね」「遊びに(?)寄るからね」「元気でね」「辞めさんなや」「近くだからね」「これ食べてね」「いろいろありがとうね」と行ったり来たりした。
  
  阿部さんは、握手して「さぃなら」とスッと帰った。

  伊藤さんは「すぐ電話して聞くから、教えに来てね」と気軽だ。

  ひと月だけいろいろ教えてくれた先輩は、殆ど仲間感覚で手分けして仕事したので、むっちゃフレンドリーになった。ラインの登録をして「また連絡するねー、バイバイ」と笑顔で言われた。私も笑顔で「バイバイ」と手をふった^_^

  私にいろいろ教えこんだ隣の席の上司には、「お世話になりました」と真っ先に頭を下げた。
  たくさん遊んでもらったので、本当に寂しい。
  上司なんだけど気安くクチをきかせてもらった。最後まで「ハンコもらうよ」と自分でついて「アイヨ」と答えるような感じでキチンとしなかった。キチンとしてもよかったのだけど、キチンとしなかった。
  最後に「健闘を祈ります、頑張ってください」と言われた。

  …そんなに硬派でもないのだけど、言葉で書くと硬派だねアタイたち。

  あー、仕事山積み、、、


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  本当は働くの好きじゃないの。
  遊んで暮らしたいの。