窓からの眺め。

  窓辺で猫が外をみる
  少し網戸にして、風を入れたり、音を聴いたりする。
  う〜む。本当に賑やか!昼間は鳥が、夜にはカエルが賑やかだ。
  時々、車は通るけど、横浜に住んでた頃のような密度ではない。工事でうるさいことはない。窓と窓が隣接して、隣人の生活が垣間見えることもない。
  
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  木陰に入れば涼しくて。
  蝶々がヒラヒラと飛んでいるのを見ると、アクセクするのが馬鹿らしくなる。
  忙しく飛び回るツバメたちも、遊んでいる訳ではなく生きる為に働いているのだけど。
  つい都会の密度やスピードを忘れてしまう。
  この辺りの人は「ここには何もない」と言う。
  うーん、自然の存在感はたっぷりとあるけどなぁ…

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  次々と庭の花は入れ替わる。
  蕾が膨らみ、虫を呼ぶ。

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  今日は玉ねぎを収穫した。

  この庭なら。茶色の猫も淋しくないだろう。

  気持ちよい風が通り、花や野菜が育ち、たまには灰色の猫や牛夫くんが遊びに来て、虫や鳥も賑やかだ。
  最高なんじゃないかと思う。
  
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  アジサイの間に埋めようと決めた。
  ここなら淋しくないだろう^_^

  余命宣告を受けてから4日(5日?)
  痩せて小さくなったけれど、撫でてやるとゴロゴロと喉を鳴らす。シッポで返事もする。鳴く。歩く。トイレも自分でできる。


  私は出かける時には必ず「いってきます」と猫をなで、帰ってきたら必ず「帰ってきたよ」と猫の顔を見る。
  
  「いってきます」と「ただいま」という言葉の本来の使い方を、初めて知ったような気がした

  
  穏やかな日々
  こんな日々が続けばよいと思う


優しい夜。

  茶色の猫が、夜の散歩に出たがったので、扉を開けた。
  風のない湿った夜

  午後8時半。

  家の前の溝で、水を飲んだ。
  田んぼの肥料やら農薬やら混じってるかもしれないけど、小魚いるしね、ずっと飲んでたし。まぁ、いいか。
  ウロウロとしたり、ジッとうずくまったり。
  テリトリーの見回りをしているのかなぁ…。

  蛍が、2、3匹、飛んだ
  あぁ、そうだ。
  蛍の時期だ。

  
  ☆

  懐中電灯を持って、あぜ道を通り、川に向かった。
  日中、雨が降ったり止んだりしていたけど、夜は曇りになり霧が出ていた。
  水滴がキラキラと光って、一瞬、蛍かなと迷う。草のいたるところに、水滴。これはこれで幻想的。水滴って美しい。
  大音量のカエルたち。虫たち。鳥も鳴いてる。闇なのに、騒々しいほど賑やかだ。懐中電灯を当てても、ちっとも逃げないカエルたち。可愛いなぁ。
  水をはった田んぼに、月明かりで黒い山が映る。夜の空が映る。これはカメラのレンズには収まらない色。動物の眼の、高性能さを感じる。
  甘い匂いがする。それは草の匂い、命の匂い、夜の匂い。この匂いは豊か。人工的に再現はできないけれど、太古からずっと繰り返してきた自然の匂い。死んで朽ちて生まれて恋をする匂い、母の匂い、汗の匂い、雨の匂い。
  

  川の橋から蛍を眺める

  あんなに親しげだったカエルの声が遠くなり、空間をゆっくりと舞う蛍は、静かだった

  感情過敏になっている私には、夜の親しさや美しさや広大さが慰めとなる。

  風のない夜

  偏っている自分が、とんとんとならされた。
  あぁ、広い

  


  猫からも、甘い匂いが漂ってくる



  

猫のいる部屋。

  茶色の猫の話。
  昨日の夜、退院して、家から送ることにした。
  延命治療はしません。

  お腹を開けて2cm大のしこりを(取れたら)取る為の手術だったけれど、それはリンパ節がしこりになったもので神経やら血管やらと繋がっており、取ることはできなかった。腺癌の末期状態であった。小腸も二箇所、閉塞状態とのこと。吐き気はあるだろうけど、本人が欲したら、水分は吸収できるのであげてくださいとのこと。オシッコはできるけど、ウンチは多分できないでしょう、と言われた。
  縫合跡が痛々しいけれど、包帯はしていない。化膿止めを塗ってもらった。猫が自分で舐めても良い薬らしい。近頃は、そういう薬があるのか、と頭の遠くの方でボンヤリとインプットした。
  余命は一週間から10日
  猫を最期まで看取ったことがないので、ガーゼで鼻を湿らすのだろうか、オシメがいるのか、食べ物は与えてよいのか、乾燥カリカリだと食べにくいだろうからペースト状のものが良いのだろうか、先生にいろいろと聞いてみた。
  爪を切ってもらった。

  ペースト状の食べ物は、プラスチックの注射器のような注入器で、猫の口を開けさせて横から注入する。猫は注入器を噛みまくる。見た感じ、無理矢理に流し込むように見えるので、あまりやりたい作業ではない。吐き気もあるのだろうし。腸も詰まっているし。先生が「持って帰ってください」とくれたのは、チューブ一本と注入器二本だった。それはそれで、残された時間の短さを感じて、頭がボンヤリとした。先生は、ハッとして慌てて、追加で注入器を七本くらい出してきた。
  今までお世話になった病院スタッフの方にお礼を言いたかったけれど、窓口のお姉さんが黙って頭を下げただけだ。「いろいろとありがとうございました」
  先生はじめ、スタッフの方も、救えない命に対して無念であり悲しいのであろう。私のように、ポロポロと泣いてしまう飼い主に、かける言葉が無いのだろう。それはそうだ、頭の遠くでボンヤリと思う。

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  昨日は黙って眠るばかりだった猫は、今朝は喉をゴロゴロと鳴らし気分が良さそうだ。
  話しかけたら「なー」と答える。
  呼びかけたらシッポを振る。

  条件反射かもしれないけど

  私は嬉しい

  

  一昨日の晩は、猫のいない部屋で昔の写真を見ていた。

  今日は猫のいる部屋で、猫の重みや暖かさや気配を感じることができる。

  最期まで看取ることができて幸せだと思う。
  今までいた猫は、10年目に姿を消した。
  死期を迎え、体調の異変を感じた猫は「得体の知れないモノに攻撃されている」と感じ、姿を消すという。
  居なくなってしまったら、墓を作れない。

  そっと静かに、不安があっても淋しくないように、送ることができたらいいなと思う。
  私は無闇にこの猫を愛している
  少しでもいいから、心細さを取り除いてあげたい


  これは昔の写真
  美しい猫
  名前は「ビー」
  
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私の宝物。

   

 
  


  私は甘っちょろい人間なので、最悪の事態を想定しない、というか、想定できない。

  「まさかそんなことは…」と思いながら、そんな事態に陥るのです。

  楽観的といえばそれまでだし、おめでたい人生、…挫折、失敗、後悔、多々あります。

  いやいや、そんな泣き言なんですけど、やはりぽたぽたと涙が止まりません。

  茶色の猫は、ガンでした。
  ここ10日ばかり、急に元気がなくなって心配はしていたけれど、動物病院の医者に言われても「まさか」と思っているのです。

  2センチ大のしこりがあって、腹水がたまっている。腹水を検査したらガン組織が混じっていて、ほぼ間違いなくそのしこりは悪性腫瘍。転移している可能性も大きいし、摘出できない箇所かもしれないということ。
  痛みはなさそうなので救いですけど。

  この茶色の猫に、今まで私はどれだけ救われたかわかりません。

  だんだんと説明をききながら実感がわいてきた。ぽたぽたと涙がこぼれ止まらず、しまいには鼻水も出るし、しゃくりあげるし、看護婦さんもたまらずもらい泣きしてるし、恥ずかしいのですけど、ぐったりとした猫をなでながら、ホント、自分は甘っちょろいなぁーと思うのであります。

  帰り道、暗い道を運転しながらぽたぽたと泣き、しゃくりあげ、鼻水をすすり、…こんなに優しくこの猫をなでたことがあったかと思うのです。
  実際、私はグイグイとなでていた。
  反抗的で凶暴な猫であった。爪をたてて扉も開けるし、食べ物は泥棒猫らしく奪っていくし 、飼い主にも威嚇する鼻息荒い猫であった。それでも私たちは仲良しで、いつも一緒に寝ていたけど。
  自分が辛い時には勝手に抱いた。
  随分と慰められた。

  めっきり大人しくよい子になった茶色の猫、…それらしくなくてひどく悲しい。
  般若のごとく怒り狂ってほしい。
  なでる手に爪をたててほしい。

  
  せめて死ぬ時、        その時には、
  (まだ死なないけど)
  優しくなでてやりたい
  今までありがとうって
  

  目ヤニで汚れていても、鼻くそがついていても、息が臭くても、ハゲていても、ボサボサの毛並みでも
  あなたは私の宝物

  足音をいつもきいていた
  あたたかった

  受け入れがたく、変わりゆくもの

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バーベキュー。

  土曜日にバーベキューをした。
  知らない人たちが大半のバーベキュー、呼ばれたのでノコノコと出かけていった。

  11時過ぎから買い出し、簡単な昼食を買ってキャンプ場に移動、1時からなんとなく準備。

  (青少年自然の家)施設の職員さんが、火おこし機セットをとりだした。
  木片の穴に、木の棒を突っ込んでくるくると回し、摩擦によって煙があがったら息を吹きかけ、おがくずやティッシュや新聞で火を大きく育てるというもの。
  原始に還って、皆で火遊びをした。
 … 驚いたことに、火がおこせました!
  汗だくになって「ぅおー!!」と摩擦する人、地面に顔をつけるようにして息を吹きつける人、ローテーションを組んでスタンバる人、おがくず係り、掘る係り、押さえる係り、…。励ましあいながら、監督、新人、控え、エース、ベテラン、となんとなく役割が形成された。「不器用!」と笑われた人は、黙って押さえる係りに徹した。
  「ライターやチャッカマンなんて野暮だぜ!」と誰かがカッコつけて、笑った。汗だくでカッコつかない^_^

  火打ち石もあったけど、火花があがるばかりで火がつきそうな気がしない。でもこれはこれで火がつくのだろうな、、、、。時代劇をイメージしてニヤニヤする。

  火ができたので、焼き始めた。
  三時半から飲み始めた(だって暑かったし…!)

  ダッチオーブンでチーズケーキ焼いたり、ピザ焼いたりして本格的だった。
  肉も魚も特A級だ。

  溶岩板を持って来た人がいて、これはじっくり焼きもできる。焦げない。引っ付かない。感動的だった。「何処で買ったの?」ときいたら「縁石屋さん」という答えだった。その人は造園屋さんだった。敷石の素材として売っている溶岩板を、調理用にしている。…絶対、いいです。是非やってみてほしい☆

  チヂミやら、バーニャカウダーやら、水まんじゅうやら、稲荷やら、豆ご飯やら、イチゴやスイカ、トマト、おからのサラダ、チンジャオロース、ロールケーキ、、。素晴らしい!!

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  竹ごはん。

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  ぱかっ!

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  仕上げの花火。

  すごい食べて、すごい飲んだ。
  
  キャンプ場から少し離れたらものすごい闇で、星が綺麗だった

  知らない人ばかりだったけど、面白かった。面白そうな人が多かった。またやりたい。また会いたい。


  日焼け止めクリームを塗っていたけど、皮がむけた
  わりとバーベキューって過酷ですよね、

ハゲている人は優しそうに見える。

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  どうも!牛夫でーす!

  ほとんど猫ブログのようになってきました^_^、、、、、冬は鳥に夢中だったくせに、、、、、。

  

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  伸びてまーす!

  
  ☆

  長年の親友である茶色の猫は、半年ほど前からハゲだしまして。イヤ、もっと前からかもしれない。わからないけど元気だったのでハゲててもよいか…、と考えておりました。
  二ヶ月くらい前に、どう見ても・どうしても・やっぱり、他の猫よりハゲているので、動物病院に連れて行きました。先生の言だと、原因はマダニ。痒くて気にして舐めてしまうとのこと。マダニを殺す薬とステロイドを注射してもらいました。ステロイドとは毛生え薬、首の後ろから。

  …うーむ。マダニは取れたのにハゲが治らない。ハゲているまま現状維持ではなく、ハゲは進行中だ。ハゲ面積は着々と進んでいる。

  今は腹全体、右脇腹、右後ろ足までハゲが進行した。およそ全体の四分の一から三分の一。
  夏だしイイかなー、と思うけど。ハゲが進行して「茶色の猫」が「白く」なってしまったらどうしよう!!
  
  …猫は美意識が高いのでハゲを気にすると本に書いてあった、、、そうか、外出の頻度が減っているのは「恥ずかしいから」なのか??
  
  茶色の猫、可哀想だなー、と共に眠る。毎日くっついて眠る。猫イビキを聴きながら眠る。
  以前は気に入らないことがあると引っ掻いたり噛んだりされたけど、最近は甘えん坊で暴力をふるわなくなった。

  痛み(ハゲ)を知って優しい猫になったのかもしれない。

  ハゲている人は優しそうに見える

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夏の庭の風景。


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  雨上がりの雫。美味しそう。

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  蜂が小部屋をつくっている。
  甲斐甲斐しい女王様だ

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  はちきれそうな芍薬

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  アルストロメリアは活躍する

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  ブラシの木。日当たりが良い方からピンピンと咲く。カラフルでエキゾチック
  真っ赤。

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  地味花たち

  
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  ヤマアジサイが咲きました^_^ほほほ


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  白蝶草、ガウラ。…白くないのに。

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  私のブルーベリーに付いたミノムシ。

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  知らない虫。


  …猫が蝶々を追っかけていた
  あり得ないほど可愛いかった。あり得ないだろ!

  猫って、いいなぁ