「芋、焼けたよー」

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  御覧いただけるだろうか?

  この蜜。


  今年は焼き芋が、美味しい。

  去年の芋は、悪くはないが、パサパサとしていた。石焼き芋に近い。


  近所のお客さんが、我が事務所ナンバーワン営業の阿部さんに電話で知らせる「芋、焼けたよー」

  阿部さんはシャッと立ち上がって、シャッと出ていく。颯爽としていてカッコイイ。

  私は多めに茶っぱを入れて、湯のみを人数分用意して待つ。


  今年の芋は、品種もアタリなのだろう。とにかく蜜たっぷり!

  アツアツでホイルごしに持って食べるのだが、あまりにトロトロなので、皮がズルリと剥ける。

  油断していると、ぽたりと滴る。

  ホイルから蜜が漏れて、結果、手がベタベタになる。

 こんなに芋が滴っても良いのだろうか?いやー、コレは芋を超えたナニカだ。ちょっと違うけど、桃を丸かじりするくらいの感覚で、蜜が滴っている。


  阿部さんは、皆に配ってまわり、仕事中でも「先に食べやん。熱いうちに」と言って休憩を促す。

  私は猫舌なので、実はちょっと冷ましたいのだが、やっぱり熱いうちに食べなければいけない気がして食べる。「喉にベタッと貼りついたら、大火傷やね」と皆で食べる^_^手をベタベタにして。

  途中で止めれないので、最後まできっちり食べて仕事に戻る。皮も食べる。香ばしくて美味しい。


  だいたい週1、2回の割合で、この焼き芋にありつける。なんて素敵な職場!なんて素敵な恩恵!

  枯葉ジックリ焼きの焼き芋は、勿論売っていないし買えない。というか、地元の人たちは「買わない」買うモノだと思っていない。

  (横浜育ちの私は、石焼き芋より断然コチラが好きだし、400円くらいなら買うけどなぁ、、、、)


  まぁ、大事なのはタイミングな訳で。ぶすぶすと火を焚いて、たまにひっくり返したりする。

  「芋、焼けたよー」と知らされる者だけの、贅沢なのであります。