名残り惜しい


  猫がにゃあにゃあと煩く鳴いていたので、見に行った
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  にゃあにゃあと煩く鳴いていたくせに、私が出てきたので二匹とも中断。
  さんすくみ状態。
  にゃあにゃあと鳴いているあんたがたを近くで見たかったのだよ。それだけだよ。
  
  日向ぼっこしているシロ(仮名)に、後からやってきたチャトラン(仮名)が、「おめぇ、ソコどけって言ってんだろう。どきやがれ。この野郎」「アタシが好きでここにいるのよ。勝手にしてるのよ。あんた、後から来て何言ってんのよ、帰りなさいよ」とやりあっている感じだった。
  まだまだ牽制の段階で、猫パンチまでは至らない状態。
  両者とも実に「腰の重い感じ」でヨロシイ感じだった。
  文句言いながら寝てしまうのではないか、と思ったほどだ。
  
  不平をいいながら毛繕いとかしてさ、そのうちどうでも良くなってしまうんだ。
  そういうの、見たかったんだよね、私は。

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まだ私を見ているシロ。

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まだ私を見ているチャトラン。

  うーん。邪魔してごめんね。私が悪かった。
  実に、実に、名残り惜しい、、、、。


  私はどうも、別れるのが下手。
  名残り惜しいのです。

  二次会でも三次会でも、つい、着いて行ってしまう。
  つい、連れ帰ってしまう。
  「もう帰ろう」と言えない。
  
  いつだって「男らしさ」には定評があるワタクシですが、別れ際は「ヤダ、まだ遊ぶ」と愚図愚図する。
  
  「ヤダ、まだ起きてる」と本を読む。結果、電気付けっ放しで寝てる。

  多分、本やDVDやCDに対する所有欲も、この「名残り惜しい感」に由来している。好きな世界は、いつでも手が届く処に在ってほしい★行かないで。私の側にいて。

  捨て猫と目があったら、まず拾って帰ります。それはそう。そういうもの。

  だから。
  この時期「よいお年を!」なんて言い合う大人は、すごいなと思う。
  私の場合、コレを言ってしまったらこの人とはこれで今年最後なんだと緊張してしまう。
  それでも頑張って。そういう挨拶をした人に限って、再び年内に会うものだ。ハハハと笑って、照れ隠し。

  なるべくだったら、よいお年を。なんて挨拶はしたくない、、、、ダメ人間。
  昨年中はお世話になりました、本年もどうぞ宜しく。も、気恥ずかしい、、、、ダメ人間。
  
  「ヤダ!マダ!」とワガママを言いながら、毛繕いして、そのうちどうでもよくなってしまう感じに、強い憧れを抱いています^_^
  いいなぁ、それ

  なんでもないフリをして、「またね」と言うのが、せいぜいです