夜中のベートーベン。

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  庭のランタナの花の色が鮮やかだった。

  昨日は朝から山に登り、昼寝して、夜は友人宅の鍋に呼ばれた。

  …という風に書いても、心が重たい。

  適度に運動して汗かいて、美味しくゴハンを食べて、友人と話しても、なんだか心が重たい。

  
  、、、どんよりしてしまう。

  今の仕事をこのまま続けてもいいか、迷っている。
  
  自信が無いのだと思う。

  
  昨日、私の隣に座った女の子は新婚旅行から帰ってきたばかりだった。ボルネオとコタキナバル5日間。式の写真も見せてもらった。若いしスタイルいいし、気のつく感じのいい女の子。
  「いいなー」と話してたら本当に羨ましくなってしまった。いいなー。

  違う人と酔っぱらいながら「北欧っていいよねー」という話をした。その人は福祉と教育の充実に強く憧れていて、今の日本は滅びの道を進んでいると語っていた。エコロジーな生活や遊びなんかも考えている。
  私はもっと単純に憧れている「皆が自由を許されて、自分の世界を深められて、尊重しあえたらいいな」

 
  ボルネオ新婚旅行の若い女の子は、ちょっと元気がなかった。元気がないように見えただけかもしれない。
  後から聞いた話だけど、その場にいた40歳男性に仕事のことで衝突したらしい。
  彼は市の職員で、彼女は団体の事務局だった。
  素人が簡単に考えるようなこともある。ファジーな提案が許せなかったんだと思う。無理だったんだと思う。
  でももっと。違う言い方があったんじゃないかな、と私はつい思ってしまう。彼女は「すいませんでした」と目を赤くして提案を持ち帰ったそうだ。

  楽しく気持ちよくアレンジできたらいいのにな。

  その40歳男性も鍋をつつきに来るからには、少しの後悔があるのではないかと思う。

  都会とは違って。どこかでまた顔を会わせる人たちなのだ。イベントが終わったから「それでおしまい」にならない。イベントの後にも生活はある。明日も、来月も、来年も。今が良くたって5年後の私たちはどうなのだろう?家族は?お金は?健康は?

  少しづつ、自分のイメージを取り繕って、優等生の顔になる。

  幸せな女の子を演じ、頑張っている働き者を演じ、夢を語らう。

  自虐のギャグを笑う「あたしなんかさー」「それ、マズイよね」
  
  
  一緒にいても、なんか遠い。

  
  それはそう。決めるのは何もかも自分なのだから。

  

  たくさん食べてたくさん呑んだのに、夜中に眠れずYouTube小沢征爾のドキュメンタリーをみていた。
  
  


  ベートーベンを聴きながら眠った。
  ピアノが鮮やかだった
  


曖昧な態度でお茶を濁す。

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  灰色猫と牛夫。

  牛夫は成熟したオスで、灰色猫は去勢したオス。牛夫は世間知らずな若いオスで、灰色猫は臆病な年寄りオスであります。

  一見、仲良しに見えるこの図柄。

  灰色猫は牛夫を追い出したくてたまらず、
  牛夫は友達付き合いなのか求婚なのか、しつこく迫っています。猫キスで挨拶、飛びかかってくる。
  ホモなんじゃあ?

  灰色猫は馬乗りで撃退。しかも私の加勢を期待する小賢しい作戦。人間がいると途端に強気になる。

  

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  猫って、、、、

  
  ま。牛夫君の方が若いし、強そうだけど、灰色猫も曖昧な態度だから、付け入られるのだよ、、そこんとこ、どーなの?

  牛夫君は健気に日参。
  人間に追われても、一途に呼びにくる。
  なんか報われないヤツ、、と同情する。

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  全く通じてないけどね。
  ラブリー^_^

耳の外殻、下唇。

  秋だー!秋だー!と浮かれて山へ。その2。

  一昨日は右田ケ岳でしたが、今日は陶ケ岳から亀山。
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  桜。

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  小屋の中に神様(?)がいた。気持ち良さそうー。

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  (火の山)というと、修行場のイメージが強いけど、山楽山歩と書かれるとウキウキしてしまう。

  初めて通る道もあったけど、小さな岳の連なりで登りやすい。海に向かって歩くので風も爽やか。ロッククライミング発祥の地ということで、岩が多い。
  なんか「良い」岩なんですよね。
  歩きやすく、あったかい。一休みするのにすごく気持ち良いです。甲羅干し。
  プールで泳いだ後の「あったかさ」に似ている。

  それにしても「崖なんじゃないか?」と思うようなコースが多かった「あれ?道だと思うものがなくなった」ということが2、3回…。危険。
  親切なおじさん達が通り過ぎた私が迷っているのが見えたらしく、戻ってきて道を教えてくれた「こっちこっち。右の方」「そうそう。わからなくなったらわかる所まで戻ること。鉄則だよ」…「どっから来たの」「往復⁈、、、若いよなぁー」「元気だなぁー」

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  あちらは海です。
  きららドームだっけ?白いやつ。橋も掛かってます。
  こちらの海は潮の匂い、磯の匂いがありません。きれいな海なのでしょうね。
  海から吹く風って、洗いたてという感じ。

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  ペタッと岩に座って風にあたっていたら、猛禽類の親子が飛翔訓練してました。
  上昇気流。滑降。翼を広げて

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  すっかり  見惚れてしまいました。
  風に乗るのって気持ち良さそう!!




  
  …しまった。双眼鏡を出せば良かった。すっかり単なる「荷物」に。

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  エネルギーが切れそうな予感がしたので山頂まで行かずUターン。山でエネルギー切れはしんどい。水分をしっかりとりながらゆっくり復路。
  
  同じ道でも。帰り道の方が不思議キノコによく遭遇する。目線が違うのでしょうね。ホットケーキみたいなキノコがありました。
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  その他。
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  蛇もいた。
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  道を教えてくれたおじさん達が陶ケ岳山頂で話しこんでいた。多分、気持ち良すぎて動けなくなったのだろう。うんうん。わかるよ^_^
  夏から秋に変わる時の風って、ホント気持ちいい。冬から春に変わる風も気持ちいいけど。
  「おつかれさん」「亀山まで行ったの?」「やっぱり若いからなぁー」「元気だなぁー」、、、そんなに若くはないけど。おじさん達からすれば二十代や三十代って、同じなのだろう。私が六十代と七十代の区別がつきにくいように。
  大きな目で見たら、年齢ではなくて元気か元気でないか、ってことだろう。
  若いのに年寄りみたいな人もいるし、年寄りなのに凄い人もいる。

  エネルギー切れそうで辛かったけど、おじさん達の前でハツラツと「それじゃ!お先に失礼しまーす」と挨拶した。精一杯の笑顔で。
  顔がザラザラする。ついに汗から塩を蒸留してしまったかも^_^ラーメン食べたい・ラーメン食べたいとリズムを刻んで下山しました。

  
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  よく眠れそう

曲がりくねった道。

  秋だー!秋だー!と浮かれて山へ。
  晴れていた

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  山登りはすごく久しぶりなので慎重に始めた。
  山登りだけでなく、運動不足。運動が久しぶり。ジョギングずっとしてない。ヨガもサボりがち。

  ゆっくりと登った。

  
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  いつのまにか知らない道に入っていて、観音様がいらっしゃった^_^
  ふぅふぅいいながら登って見上げるといいお顔だったりしてありがたい気持ちになる。
  季節によっても道は変わるから、山って面白い。

  歩いているとしんどくなる。
  なんだ、まだ夏じゃんか、、、アチいよ…(暑くなる前に出発すればいい話。朝寝坊が好きなんです…)

  頭が煮えてきて、汗ビッショリになり、日焼け対策の化粧も落ちて、デング熱もたくさん飛んでるし、オデコが何かに刺されて膨れてるし、、、。途中、若干、ヤになった。

  そうは言ってもこの空の色よ
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  木陰に入ってしまえば涼しい。
  吹きわたる風が気持ちいい。

  メジロちゃんがすぐ側まで来た。癒され〜
  やっぱ可愛い。小鳥ちゃん可愛い。

  花屋で働いていた時には、肉体労働だったので休みの日には休んでいた。外出するのはいいけど、屋内希望。休みたい。
  今はデスクワークなので、休みの日は運動したい。バランスなのかな。

  山登りって、自分にとってはプラクティス。
  わりとストイックな気持ちになります。
  落ち込んだ時は必ず山。
  自分自身を見直して、一歩一歩進んで、汗かいたら自分を蒸留した感じになる。
  自分の純度をあげてくれる。
  何が自分にとって大事なのか、静かに自分と向き合います。

  ゆっくりと登っても頂上。
  ヘトヘトになっても頂上。

  仕方ない、私はサボっていたのだ(えへん…いばる)

  ご褒美に。タッパから梨出して食べた。
  梨、美味い^_^

  すぐさま下山。もぅ疲れた。帰ってシャワー浴びて本読みながら昼寝しよー。
  …と言いつつ、遠回りコースを選ぶ。
  蝉が鳴いてても、やっぱ秋。
  気持ちいいです
  蝶の来た道を進む。

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  一休みしたら、動けなくなった。
  ヤバイここ気持ちいい

  カラフルな虫たちがたくさん。
  鳥の声。
  この木陰、ヤバイ!!!

  昼寝したい!!!

  




  猫がでんと構えるように眺望を楽しみ、風を楽しみ、眠りたくなった
  これこそ最高の昼寝なんじゃないか
  



  (寝ませんでしたよ)

  
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  帰り道。橋が崩れていた。
  (自己責任でご利用ください)の張り紙も褪せてしまって、もう読めない。
  丸太があるから渡れるよ^_^

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  木洩れ陽こもれびが好き
  間接照明みたいなものかな。適度な木洩れ陽にウットリとする。

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  彼岸花も咲き始めました。
  彼岸花的にお彼岸までモツだろうか
  今年は狂い咲き(本来の時期ではないのに咲く花)している花が多い気がする。
  彼岸花は狂い咲きしてほしくない花の筆頭。彼岸の花。


  ☆


  いつでもそこにいるのがあたりまえ

  いつも変わらずにいてほしいというワガママ

  ある日ふらりとブログを閉じてしまう人もいる

  もちろん私は自分のために書いている。何故日記ではなくブログを書いているかといえば、誰かに読んでほしいから。

  知らない土地の、知らない顔の人が定期的に私の文章を読んでくれるって、すごいことだと思います。

  片手間に書く人も、嘘ばっかり書く人も、(性能・技術)のために書く人もいるかもしれない。

  けど、
  私が読みたいのは
  蒸留した純度の高い個人なのかな、とふと思った

  迷っていても間違っていても自信がなくても、悔しくて怒っていても、昼寝してても。

  ちょっとしたことでもいいんだよな
  
  うん。だから。
  (そういうのが読みたいんだよなー!)と思って書き始めたのが「始まり」だったことを、今思い出した。

  読みたいから、書き始めたのでした。


  ズルしても真面目にも生きていける気がしてた
  いつかまたこの場所で君に巡りあいたい
  君を忘れない


  
  

失恋したって、同じ朝。

  職場にて。
  隣の席の松田さんが、盛大・特大なため息をついた。
  「松田さん〜、そんなため息。幸せが飛んでっちゃいますよ?」

  「幸せを一人占めしたらダメでしょ?ずーーーっと、幸せな人なんか、おらんよ。幸せは皆に少しづつ。幸せって、巡るモン。巡り巡って、また幸せよコンニチハだよ」と言われた。

  おぅ。松田さん、かっこいい。
  「私。でも。ずっと幸せがいいな。るん」と言ったら、、、
  「                   」
        ……      十分な間があって、

   「何を幸せと思うかよね。、、何も無いのが幸せなのかもしれん」と言った。

  確かに。

  忙しい時には、自由な時間がありさえすれば「幸せになれると思っていた」

  暇な時には、夢中になれることがありさえすれば「幸せになれると思っていた」

  片想いの時期は、両想いになりさえすれば「幸せになれると思っていた」

  両想いの時期は、結婚すれば「幸せになれると思っていた」

  家族ができれば「幸せになれると思っていた」

  皆が幸せになれば「幸せになれると思っていた」

 



  離婚して、家族が亡くなって自由になる人もいる



  強いのか弱いのかわからない松田さんをみて、

  松田さんには「私の幸せはわからないだろう」と思った。それはそう。私には松田さんの幸せはわからない。

  


  
  人並みの人生を生きることはもしかしたら「幸せ」なのかもしれない。
  でもきっと。私にとっては、幸せではない。


  「欲望を満たすこと」イコール「幸せ」ではない。
  「足りない」から、わかることもある。
  簡単に手に入る両想いなんて、願い下げ。
  恋しい気持ちがないなら、一緒にいる意味はないもの。

  
  失恋の夜にも朝は来て、
  昨日と同じ顔をして出勤する

  「恋しい」気持ちは変わらずに
  わかったような顔をして

  自分が何に対して傷ついたのか傷つかなかったのか、
  (付き合ったあげくの別れではないから)
   
  反面、まだこういう片想い的な行為もできるのかと自分自身に感心しつつ、、、

  やっぱ(恋しい)よね。

  (恋しい)気持ちって、変わらないよね。と、ため息。


  いっそ。こっぴどく別れた方がよっぽどスッキリする。



  遊びも本気もないから。いつしか遊びが本気になるから。
  暇つぶしで遊びませんから。
  つまり、いつでも本気になる覚悟あります。

  …と思いつつ。

  
  自分が自分らしくあれば「幸せ」

  自分を曲げずに恋できたら「幸せ」

  一面的であっても他人から愛されることができたら「幸せ」

  足りない時でも足りないことを楽しめる自分ならいいな、と思う今であります

  (携帯を気にしてしまう自分が女々しい)

  

満月の夜。

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  すんごいドキドキしながら告白しようと決意した。

  んまぁ。どーでも。
「友達」のままでも良いのですけど。

  「恋しい」気持ちっていうのですかね。
  一緒に過ごす時間は、他愛もなく無為に過ぎるけど
  離れると「恋しい」

  あの話をしよう、この話をしようなんて考えない。わりとテキトーにしてしまう。

  でもなんか一緒に過ごしたいのです。

  大袈裟な言葉も使わず
  「素」になってしまうので
  ものすごくノーガード。

  「変なヤツ」と思われても仕方ない。
  っていうか、実際「変なヤツ」なのだろう。無自覚だけど、「変なヤツ」。で、悪いか!…逆ギレ。

  ☆

  用件がすんで
  電話を切ろうとする相手に「切るんだ」とモジモジ。

  「だって話すことないじゃん」
  「話すこと、ないんだ」とモジモジ。「ほら一週間で変わったこととか」「ないなぁ」「んー、わかった」
  「じゃ、終わりじゃん」「ほら。切ろうとするよね」「話したいことあるなら話しなよ」


  「んー。(ドキドキ)…好きな人っているの?」


  「んー。好きな人、たくさんいる」

  「え、たくさん?」

  「うん、実は。一週間で変わったこと、実はあって」「うん」「実は告白してた人から返事もらって」「うん」「オッケーだった」
  「うん」
  「うん」
  「それは」
  「あー」
  「おめでとう」
  「!ありがとう。うまくいくかわからないけど」
  「え?うん。相談とかのるよー。女心とかわかんないけど」
  「うん。ありがとう。またごはんとか行こうね」
  「うん?でも大丈夫かなー。女心的に。わかんないけど。そういうの」
  「え?ダメかな。友達だし」
  「んーダメな人もいると思うよ?わかんないけど。大丈夫な人だったら。ま、できる範囲で」
  「うん。できる範囲でってことで」
  「うん、わかった」


    概略。こんな感じ。
  告白までいかないけど、一歩踏み出してふられたテイです。
  「友達以上」で踏み出してふられたこと、前にもあったなぁー、と思いかえす…。デジャヴ。

  でも妙に女性に優しいのは罪だよね。「好きな人たくさん」のうちの一人には私も含まれているだろう、、ってなんとなく思ってしまう。…でも「たくさんいる」って何だろう…。

  「うまくいくかわからないけど」「相談にのって」ね、と後ろ髪ひくあたり、いいような悪いような…。あー、変な汗かいた。蚊にさされた。ドキドキした。
  
  私、昔から男の趣味悪いです。

  うん。私が悪い^_^



  ふられました!!!


  

「青春の殺人者」をみた。

「青春の殺人者」
  長谷川和彦  監督。
  今村昌平  制作。
  中上健次『蛇淫』原作。1976年。

  パッケージの水谷豊がかっこよくて、いい表情してたので、ついつい。
  杉下右京ばかりみてたので驚くばかりです。
  なんじゃい。どのシーンもかっこいいではないか!

  物語は、両親を殺してしまう息子の話。
  息子水谷豊は父を殺してしまう、、、そこに現れた母市原悦子。この母子のやりとりが怖い。一度は父を海に捨て共に逃げようとするけど、必死の母は女の部分も総動員で息子に迫る「じゅんちゃん、アレしよぅ」拒まれたら決死の覚悟で包丁バトル。怖いよー!!泣きそう!!ホラーです。
 

  その挙句女の子原田美枝子と逃げるという展開。

  「青春の」とタイトルにもある通り、なんか大人になりきれない男の闘いみたいな映画でした。
  大人になりきれない所が痛々しく、キラキラしています。「おまえ、怖いんだろ!怖いんだろ、ハハ!」って笑ったりする感じがジェームス・ディーン。
  
  前半の殺人シーンがあまりに凄惨でヤバイ映画になりそうな予感がしたけど、後半で息子が海辺で泣くシーンなど、妙に美しいです。キチガイ映画ではなく愛ある映画。
  
  原田美枝子も可愛かった「じゅんちゃん、じゅんちゃん」と呼び続ける。犬っころみたい。
  もっと淫乱な原作だったのかもしれないけど(読んでないのでわからない)、彼女の笑顔が可愛いんだな。左耳が聞こえない設定。水谷青年が聞こえない左耳に、告白するシーンなんかはその弱虫っぷりにキュンとする。
  可愛い。

  
  以前みた「さよなら渓谷」「悪人」なんかも、「愛のために逃避行」映画なんですけど、どうも暗くて重くてネットリしてて好きじゃない。
  (原作の吉田修一は読めるんですけど)

  愛の逃避行なら「青春の殺人者」くらいぶっ飛んでてほしい。激しくあってほしい。
  私の感覚が昭和なのかもしれないけど。
  うーん。
  松田優作やら大竹しのぶやら、激しいのが忘れられない。
  
  異常と日常。
  憎しみと愛情。
  強がりと弱音。
  逃げる男、追う女。
  
  よい映画でした